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「SUPER GT 2019」、第5戦レースレポート

アジア地域で最も人気のあるレースシリーズ、SUPER GT(SGT)。その第5戦が、先週末(8月4日)に富士スピードウェイで行われました。第4戦はタイでの開催でしたので、日本でのレースは5月末の鈴鹿以来。ちょっと久しぶりな感じがしました。

例年のことですが、夏場のレースは本当に暑い!この日も、気温33℃、サーキットの路面温度は51℃。アスファルトに触ってみましたが、危うくやけどしそうでした。レーシングカーも、くち(?)に扇風機をあてて涼まないと…

さらに今回のレースは走行距離が何と500マイル。800kmです。東京から広島まで行けちゃいますね。5時間ほどで走り切るわけですから、平均時速は約160kn/h。灼熱のサーキットで、狭い運転席の中から500馬力のモンスターマシンを操ってバトルを演じるレーシングドライバー、すごいです。

レースがスタートしたのが午後1時50分。チェッカーフラッグが振られてトップのマシンがゴールラインを越えたのは夕方の18時40分でした。その間、トップのクルマは実に175周を走ったのでした。

このレースでは、タイヤ交換や給油を行うピットインが4回義務付けられています。ガソリンを扱うため、ピットで作業するメカニックも耐火スーツを着用。炎天下で厚手のツナギを着て重い工具を扱うみなさんも、きっとスポーツ選手なみの体力が必要ですね。

この過酷で長い戦いを制したのは、前戦タイでも優勝したレクサスLC500「WAKO'S 4CR LC500」でした。SGTでは、良い成績を収めたマシンには次のレースから重りを搭載させてチャンピオン争いを演出します。続けて勝つのが難しいSGTでの連勝は、王者争いで大きな意味をもちます。

2位は元F1世界チャンピオンのジェンソン・バトン選手と山本尚貴選手のホンダNSX「RAYBRIG NSX-GT」。今回は後方からのスタートでしたが、アクシデントも多発した長いレース。戦略的な走りで上位に浮上しました。

3位はニッサンの「MOTUL AUTECH GT-R」。長くて暑くて、そして熱い戦いの後、日本を代表する3大自動車メーカーが表彰台を分け合う結果となる爽やかなエンディングだったと思います。

SGTはこの後、九州へ。第6戦は大分県の「オートポリス・インターナショナル・レーシングコース」で9月8日(日)に決勝レースが行われます。阿蘇山周辺のドライブコース沿いにあるサーキットで、行き帰りに見られる緑の景色がすごく綺麗です。途中で買えるソフトクリームも絶品です。ドライブがてら、レースを観に行ってはどうでしょう?


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