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苦労が財産に変わる瞬間

パワハラに耐えきれずに去年辞めた13年勤めた会社は、福利厚生こそ良かったものの、完全に組織が機能不全に陥っていて、マネジメントが全く機能していなかった。

✳︎会社員時代の「なんで?」との思いから学んだあれこれ✳︎

当時の私自身は派遣社員さんにお願いをするくらいで実際に管理職になる事は無かったけど、私はマネジメントの機能不全でとても苦労したから、その間自分なりにマネジメントについて沢山考えたし、自社の上司を反面教師として沢山学べたし、また本やセミナーで他の会社の取り組みについて学んだり、プライベートでの年齢や立場の違うお友達の視点や考え方に触れ、色々感じたり考えたりした事が沢山有った。

それらの経験や学びが今、就労支援施設で利用者さんと接する時にすごく生きているな、と感じる事が最近多々ある。

✳︎昔の苦労が財産として輝き始める✳︎

もちろん利用者さんは私の部下ではないけれど、マネジメントするにあたって、相手の状況をみながら、カウンセリングの技法も混ぜつつ接したり、一人一人が仕事を進める上で阻害しているものや障害になっているものを解消しながら一緒に仕事を進める。

同時に何人も見るので、もちろんまだまだ目が届いてない部分もあるとは思う。でもだからこそ、完璧主義な利用者さんには「完璧を目指す必要は無いんだ」というお手本を示すこともできると思って、敢えてこちらも素直に「教えてー!」とか「助けてー!」と頼るというコミニュケーションを示すこともあれば、人によっては、あまりにお膳立てし過ぎて相手が成長する機会を奪ってしまうといけないから、「イイねイイね!👍👍👍」と声をかけたり「失敗してもイイよ」「いっぱい失敗して一緒に覚えて行こう!」と言いながら、敢えて手は出しすぎないようにセーブしたり、それぞれの病気や障害、その日のコンディションに合わせた言葉掛けをしている。

前職では隙あらば足を引っ張ろうとする輩が何人も居たので気が抜けず、全てにおいて完璧でないとイチャモンがついていたので私自身もピリピリしていたし、だから以前の自分ではここまで人に対して愛や余裕を持てなかったし素直になれなかった。でも今は社内の足の引っ張り合いから解放されて、その余裕から生まれているものなので、ポジティブな声掛けはどれも無理してやっているわけではない。どの関わりも、今の私だからこそ自然と出来るようになったあれこれだなぁと感じる。

そういう過去の機能不全の会社で学んだマネジメントのあれこれや、ずっとコツコツ勉強していた心理学やカウンセリングの学び、退職したことによる心の余裕がこんな形で実践として生きてくる日が来るとは、人生って一見無駄だったと思う経験も、後々凄く大きな意味を持つ事もあるんだなぁと、最近しみじみしている😌

もちろん、しなくていい苦労をわざわざする必要は無い。

だけどしてしまった苦労も、乗り越えれば時と共に記憶は薄れ、経験や学びとして自分の中に残る。そうやって、昔の傷が生かせる財産になったと実感出来た時、なにげにちょっと嬉しい・・😌💕

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