長谷川リョー

言語化や文章構成を支援する、モメンタム・ホースという会社を経営しています。本を書きなが…

長谷川リョー

言語化や文章構成を支援する、モメンタム・ホースという会社を経営しています。本を書きながら世界中のポーカールームを巡っています。東大情報学環→リクルートHD→モメンタム・ホース創業→アフリカでポーカー生活→そして現在。

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本を書いたり、読んだり、思考を言語化します。たまに旅やポーカーの話をします(すべての過去記事が閲覧可能です)。

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    世界中のポーカールームを巡る旅行記。週一回更新。日常が旅に、旅が日常の生活。見える景色、考えたこと、読んだ本、はたまた各国のポーカールームの様子や戦略について書いています。読者の皆さんと一緒に「世界を相対化する技術」を磨いていきたいです。 【イマココ】🇰🇭←🇰🇷←🇳🇮←🇨🇷←🇲🇽←🇺🇸←🇰🇪

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    長谷川リョー、オバラミツフミ、梶川なつこ、小池真幸、井下田梓の5名からなるチームによる共同マガジンです。 特定のテーマについてリレー形式でnoteを更新していきます。(たまにゲスト寄稿者を呼ぶかも?) 今月のテーマは【チーム長谷川で働くということ】です! (毎週水曜日更新)

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    2013年、就活もせずにインドへ瞑想の旅に出ました。 そのときにまとめた思索の記録です。

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世界を相対化する技術

世界は、人生は、「物語」に包み込まれている世界はひとつではない。 そもそも数えることさえできない。世界は「自意識」のなか、刻々と更新され続ける。自意識に揺さぶり…

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NIPPON SERIES OSAKA 【#86】

川上未映子『黄色い家』の中にとても共感できる一節を見つけた。社会を構成する一人ひとりが発狂せず、危うい均衡ながら、当たり前に生活を営んでる奇跡に感嘆する。 すっ…

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失敗からの起爆 【#85】

ここ数日、じぇいそるさんとと過ごしていた。そんな折、だいぶ前にはなるけれど、一月に行われたASPT Koreaの様子がYouTubeでアップされた。自分はこのままの流れでカンボ…

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瞬間の真実 【#84】

周囲では会社を辞めて新しくポーカー専業になる人が増えているのと同時に、ポーカー専業を引退している人も多い。歴の長い人にそのことを指摘すると、「ちょうど入れ替わ…

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長谷川リョー
3週間前
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WPT Korea 済州島 一週間滞在録 【#83】

原作は一巻目の半分ほどを読んだあたりで離脱していたのだが、Netflixで配信されたドラマ『三体』は一気見。オーディンエンスの反応待たずして、当初から複数シーズン制作…

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長谷川リョー
1か月前
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湯らっくす to らかんの湯 【#82】

参戦するか迷っていたWPT Korea。3/29-4/3のスケジュールで参加することにした。おそらく済州島に行くのは初めてなので、ポーカー以外も楽しみたい。リクルート時代の同期…

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長谷川リョー
1か月前
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マネタイズできない初期衝動 【#81】

週末は10時間づつ睡眠を貯める。元々予定があったけど先方がコロナに罹患したそうなので、読書と執筆をたっぷりと。エプソムソルトをぶちまけた浴槽で、身体を回復させる。…

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長谷川リョー
1か月前
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IN CONTROL 【#80】

旅から逆算される記憶と贖罪『葬送のフリーレン』が良すぎる。なんで自分は旅に出ていないのか、出ていないでいられているのか、とドキッとする。百年、一千年という単位…

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長谷川リョー
1か月前
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自分が辿りつきたい宛先の設定 【#79】

快楽と苦痛のホメオスタシス京都旅行から帰宅し、11時間くらい不乱に眠った。ときに睡眠から覚醒状態へ移行する束の間の半覚醒に、物語の種になるような、感覚的インスピ…

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長谷川リョー
2か月前
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三兄弟の包丁、京都の山奥へ 【#78】

ジムでトレーニング。胸を中心に背中も。着実に持ち上げられる重量が上がってきた。当初は体重をKPIにしていたけど、そろそろ体脂肪率に切り替えても良いかも。あとは重量…

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長谷川リョー
2か月前
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理性の解除と幼児性の解放 【#77】

世界はオマージュの集合体ときに自分が遅筆なのか速筆なのか、自分でもよくわからなくなる。終日かけて、なんとか『designing』の初稿をまとめ切る。難産。ひとつの原稿と…

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長谷川リョー
2か月前
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袋小路は次なる宇宙へつながるドア 【#76】

天才の詩を口ずさみながら、エブリデイが取材目覚めてから読書。『鉄鼠の檻』を読み終えたので、そのまま誘われるように『魍魎の匣』を読む。舞台設定こそまるきり違えど…

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長谷川リョー
2か月前
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雪降る東京で肌に感じる、相対性・平均性の引力 【#75】

雪と剥がれる記憶AM7起床。ナレッジワークのコンテンツ作成を進めて、読書。2年に1回くらい伊坂幸太郎の文体を飲み込みたくなる。表現が難しいけど、自分にとってはポカリ…

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長谷川リョー
2か月前
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一回性と有限性の檻の外に身を置くこと 【#74】

Back to Hectic&Ordinal仕事にこだわりはあるものの、いつだって明日辞めてもいいと思ってる。人生の一回性と有限性に対し、自分が対抗できる手段は身も心も常にフッ軽で…

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長谷川リョー
3か月前
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修羅・カンボジア アゲイン 【#73】

クアラルンプール国際空港でトランジット。やっと見つけ出した喫煙所にはガラナの匂いが充満している。 カンボジアへ渡るのはちょうど去年の今頃ぶりだ。ウィルス性胃腸炎…

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長谷川リョー
3か月前
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才能 VS 努力ではなく、「努力」そのものが「才能」 【#72】

コテンラジオを聴きながら寝落ちする。AMには起きて、読書を小一時間。夏目漱石『明暗』をゆるゆる読み進める。文章の筋肉質と流麗さのバランスに息を飲む。 銀座のパーソ…

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長谷川リョー
3か月前
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世界を相対化する技術

世界を相対化する技術

世界は、人生は、「物語」に包み込まれている世界はひとつではない。

そもそも数えることさえできない。世界は「自意識」のなか、刻々と更新され続ける。自意識に揺さぶりをかけ、新しい「世界の見方」を教えてくれるのは「人・本・旅」だけだ。

恩師との出会い、初めて手にとった本(音楽でも映画でもいい)、初めて異国の地を踏んだときのことを思い出してほしい。「感動」の起点には必ず「人・本・旅」がある。

心が動

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NIPPON SERIES OSAKA 【#86】

NIPPON SERIES OSAKA 【#86】

川上未映子『黄色い家』の中にとても共感できる一節を見つけた。社会を構成する一人ひとりが発狂せず、危うい均衡ながら、当たり前に生活を営んでる奇跡に感嘆する。

すっかり季節は春に。ジムへ向かう足取りも軽い。銀座のパーソナルジムに通っているのだけれど、不思議と、トレーナー陣はみんな九州出身。今日は最近入った最年少のトレーナーにみてもらう。例に漏れず、彼も鹿児島出身。上京してきたばかりだから、訛りも普通

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失敗からの起爆 【#85】

失敗からの起爆 【#85】

ここ数日、じぇいそるさんとと過ごしていた。そんな折、だいぶ前にはなるけれど、一月に行われたASPT Koreaの様子がYouTubeでアップされた。自分はこのままの流れでカンボジア編にも出ていると思うので、ぜひじぇいそるchの登録を。

昨日、Macを買い替えた。Airのミッドナイトブラック。色がかっこいい。以前まで使っていたProは全く問題なく動くので、じぇいそるさんに寄贈。

Netflixで

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瞬間の真実 【#84】

瞬間の真実 【#84】


周囲では会社を辞めて新しくポーカー専業になる人が増えているのと同時に、ポーカー専業を引退している人も多い。歴の長い人にそのことを指摘すると、「ちょうど入れ替わりの時期なのかもね」と達観した一言が返ってきた。

ポーカーに限らず、人はその時点でなんからの「専業」であることがほとんどだ。最近読んでいた本の中に「瞬間の真実」という素敵な言葉を見つけた。人生は短いし、長い。永遠の真実はない。その瞬間、他

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WPT Korea 済州島 一週間滞在録 【#83】

WPT Korea 済州島 一週間滞在録 【#83】


原作は一巻目の半分ほどを読んだあたりで離脱していたのだが、Netflixで配信されたドラマ『三体』は一気見。オーディンエンスの反応待たずして、当初から複数シーズン制作が確定している気合いの入りよう。いわゆるエイリアン侵略ものとはストーリー設定の作り込みの質(そして映像表現)が段違いすぎて見応えすごい。こうなってくると『ゲーム・オブ・スローンズ』もまたイチから観返したくなる。

年末から今月にかけ

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湯らっくす to らかんの湯 【#82】

湯らっくす to らかんの湯 【#82】


参戦するか迷っていたWPT Korea。3/29-4/3のスケジュールで参加することにした。おそらく済州島に行くのは初めてなので、ポーカー以外も楽しみたい。リクルート時代の同期が先乗りしているので、自分は後から合流する。WPTのプロモでリゾートホテルに安く泊まれるのもありがたい。

今週は週末、九州旅行に出かけるので、平日の間は新刊のブックライティングを重点的に。同姓同名・同い年・同じ土地出身の

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マネタイズできない初期衝動 【#81】

マネタイズできない初期衝動 【#81】

週末は10時間づつ睡眠を貯める。元々予定があったけど先方がコロナに罹患したそうなので、読書と執筆をたっぷりと。エプソムソルトをぶちまけた浴槽で、身体を回復させる。

そういえばまだ観ていなかった『BLUE GIANT』の劇場版を観る。努力の宛先は狂気の先にしかないことを教えてくれる映画。音楽はもちろんのこと、アニメーションだから表現できる動的な描写に心が動く。

週明け。アラームをかけない生活をし

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IN CONTROL 【#80】

IN CONTROL 【#80】


旅から逆算される記憶と贖罪『葬送のフリーレン』が良すぎる。なんで自分は旅に出ていないのか、出ていないでいられているのか、とドキッとする。百年、一千年という単位で寿命が違ったら?人との出会い、時間、記憶は確実に考え方、生き方に変化を及ぼす。後悔と贖罪は、信念や正義そのものを規定する。漫然と生きるよりも、自分で意味を見出すことで人生がドライブしていく。儚さと美しさはいつだってセットなのだ。

土曜日

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自分が辿りつきたい宛先の設定 【#79】

自分が辿りつきたい宛先の設定 【#79】


快楽と苦痛のホメオスタシス京都旅行から帰宅し、11時間くらい不乱に眠った。ときに睡眠から覚醒状態へ移行する束の間の半覚醒に、物語の種になるような、感覚的インスピレーションを持ってして起きることがある。

この感覚はすぐにノートに書きつけておかないと、数秒で蒸発してしまうので、慌てて携帯のメモアプリbearに殴る。かれこれ3年くらい書き溜めているので、それなりにネタ帳として膨らんできた。いつかその

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三兄弟の包丁、京都の山奥へ 【#78】

三兄弟の包丁、京都の山奥へ 【#78】


ジムでトレーニング。胸を中心に背中も。着実に持ち上げられる重量が上がってきた。当初は体重をKPIにしていたけど、そろそろ体脂肪率に切り替えても良いかも。あとは重量。体重・体脂肪率を減らしながら、重量を上げるのはなかなかにハード。筋肉量を上げつつ、脂肪を落とす。

ワークアウト後、プロテインスムージーをがぶ飲みして、TOHOシネマズ日比谷に直行。『夜明けのすべて』を観る。パニック障害とPMS。それ

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理性の解除と幼児性の解放 【#77】

理性の解除と幼児性の解放 【#77】


世界はオマージュの集合体ときに自分が遅筆なのか速筆なのか、自分でもよくわからなくなる。終日かけて、なんとか『designing』の初稿をまとめ切る。難産。ひとつの原稿と向き合いすぎると、その日のうちは論理の細かい瑕疵の探索が不能になる。少なくとも一日寝かせて、朝以降のフレッシュな眼と頭で対峙し直さなくては。

倒れ込んだベッドでアップされたばかりの宇多田ヒカルの新譜をかけて、野垂れる。

「三岳

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袋小路は次なる宇宙へつながるドア 【#76】

袋小路は次なる宇宙へつながるドア 【#76】


天才の詩を口ずさみながら、エブリデイが取材目覚めてから読書。『鉄鼠の檻』を読み終えたので、そのまま誘われるように『魍魎の匣』を読む。舞台設定こそまるきり違えど、京極節は相変わらずであり、眼に力を入れて読み込んでいく。少女が主人公なのが意外であり、これもまた作家の懐の深さなのかと嘆息しつつ、そもそも京極夏彦を勧めてくれたGOの三浦さん、マガジンハウスの編集者の方が「今からゼロイチで京極夏彦を読める

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雪降る東京で肌に感じる、相対性・平均性の引力 【#75】

雪降る東京で肌に感じる、相対性・平均性の引力 【#75】


雪と剥がれる記憶AM7起床。ナレッジワークのコンテンツ作成を進めて、読書。2年に1回くらい伊坂幸太郎の文体を飲み込みたくなる。表現が難しいけど、自分にとってはポカリスエットのイオンウォーターみたいな味。特になにも考えずに『陽気なギャングが地球を回す』を手に取る。

自分が特に好きなのは伊坂幸太郎作品の登場人物たちによる会話文だ。ポップなウィットに富んでいる。以前「食べたくなる“言葉”」というno

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一回性と有限性の檻の外に身を置くこと 【#74】

一回性と有限性の檻の外に身を置くこと 【#74】


Back to Hectic&Ordinal仕事にこだわりはあるものの、いつだって明日辞めてもいいと思ってる。人生の一回性と有限性に対し、自分が対抗できる手段は身も心も常にフッ軽でいること。木と森。虫と鳥。そもそも、あらゆる全ての制約をいつでも外せること。意思は無限の可能性につながり、開かれていることを忘れたくない。

読み終えた鈴木おさむさんの新刊『仕事の辞め方』の中にあった言葉。人は前提、弱

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修羅・カンボジア アゲイン 【#73】

修羅・カンボジア アゲイン 【#73】

クアラルンプール国際空港でトランジット。やっと見つけ出した喫煙所にはガラナの匂いが充満している。

カンボジアへ渡るのはちょうど去年の今頃ぶりだ。ウィルス性胃腸炎にかかり、サイドギャンブルのスポーツベットでもやられ、正直なところ散々な記憶しかない。

もうしばらくこの地を踏むことはないだろうとたかを括っていたものの、そのわずか一年後に訪れることになるとは。明日の未来はだれにもわからない。

DAY

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才能 VS 努力ではなく、「努力」そのものが「才能」 【#72】

才能 VS 努力ではなく、「努力」そのものが「才能」 【#72】

コテンラジオを聴きながら寝落ちする。AMには起きて、読書を小一時間。夏目漱石『明暗』をゆるゆる読み進める。文章の筋肉質と流麗さのバランスに息を飲む。

銀座のパーソナルへ。カンボジア渡航が迫るものの、行けるときに行っておく。前日の筋肉痛が取れていない下半身は避け、腕・肩周りを攻める。業界で飛ぶ鳥を落とす勢いの「全力ストレッチ」の話題で、懇意にしているトレーナーとひとしきり盛り上がる。今度、体験行っ

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