見出し画像

Twitterの神様が「フォロワー数爆上げ装置」をくれた話!!|『ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合』(3)

画像1


テーマ発表!!


 第1回第2回に引き続き、映画「ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合」をベースに新しい物語を妄想します。

※「ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合」のストーリーなどについては、第1回の記事をご参照ください。


妄想開始!


嘉村 「ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合」は、肥満を解消すべく開発中の痩せ薬を使った大学教授が、見た目も中身もまったくの別人に変身してしまい、様々な騒動を起こすコメディ作品ですが、「設定を思いっきり変えても面白くなるのでは?」ということで……前回に引き続き、一体どんな物語にするといいかディスカッションしてまいりましょう!

三葉 承知しました。

嘉村 最初に、「ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合」風の物語を作る時に注意すべきポイントを振り返っておきましょう。


画像5


嘉村 ……でしたね(より詳しくは第1回の記事で)。


案③


嘉村 それでは「案③」にまいりましょう!

三葉 はい。前回は、以下の図の「『タイプ①:自分 × 身体的』なコンプレックス」についてアレコレ検討しました。


画像3


嘉村 ふむふむ。

三葉 それに対して今回取り上げるのは……「『タイプ②:自分 × 非身体的』なコンプレックスです。


画像6


嘉村 ほぉ!

三葉 まず、代表的と思われる「非身体的なコンプレックス」を列挙してみましょう。


画像5


嘉村 「学歴」「語学力」「職業」。確かに、こうしたコンプレックスを持っている人は少なくないですね。

三葉 ここでは……例えば、「学歴」を取り上げてみましょう。

嘉村 ふむ。

三葉 すなわち!「ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合」の主人公が体型(デブ)に悩んでいたように……こちらの主人公は、自身の学歴にコンプレックスを持っている。そしてそれゆえに、何事にも消極的になってしまっている。

嘉村 ふむふむ。

三葉 そんなある日、彼は「学歴コントローラー」を手に入れます。未来からやってきたロボットにもらったか、近所に住む天才科学者が発明したか、あるいは遺跡から掘り出したか……入手経路はその辺りですかね。

嘉村 なるほど。

三葉 「学歴コントローラー」は、自身の学歴を思いのままに設定できる道具です。例えば「東大」とセットすると、周囲の誰もが東大出身者として扱ってくれるようになる。

嘉村 ほぉ。記憶を改竄することができるんですね。

三葉 ええ。親は「うちの子は秀才でねぇ!」と胸を張り、上司は「さすが高学歴者は違うな!」と感嘆し、同僚は羨ましそうな顔をする……そんな具合です。かくして彼は、労せずして素晴らしい学歴を手に入れました。そしてコンプレックスが解消されたことで、性格も明るくなり、仕事にも恋愛にも積極的になる。万事快調!……に見えたのですが、そうは問屋が卸さない。

嘉村 ふむ。

三葉 調子に乗りすぎたせいで、職場では嫌われ、恋人も失ってしまう。かくして彼はどん底に落ちる。最終的には「学歴なんて大した問題ではない!大切なのはいまだ!いまを精一杯生きることだ!」と悟り、低学歴なところも含めてありのままの自分を受け入れられるようになる……で、おしまいです。

嘉村 なるほど。

三葉 「ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合」の主人公の悩みは自身の体型(デブ)……つまり「身体的なコンプレックス」です。それに対して、いまご覧いただいたのは「非身体的なコンプレックス」を持つ主人公の物語。

嘉村 ええ。

三葉 つまり、主人公の抱える悩みが「非身体的」なものだとして、「『ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合』風の物語」を作ることは可能だと言えるでしょう。


案④


嘉村 続いて、「案④」にまいりましょう。

三葉 はい。さて、先ほど以下の図をご覧いただきましたが……。


※再掲。

画像6


嘉村 ふむ。

三葉 物語の主人公が「学生」となると、話はまた変わってきますよね。

嘉村 確かに。学生には学生の悩みがありますもんね。

三葉 ええ。そこで「案④」では、「主人公が学生の場合の『非身体的なコンプレックス』」について考えてみたいのです。


画像7


嘉村 なるほど。

三葉 まずは、わかりやすいところからいきましょう。すなわち、「小中学生時代は、運動神経のいい子がモテる」というのは、みなさん体験的にご存知かと思います。

嘉村 ええ。

三葉 そこで……「足が遅い」「体力がない」「逆上がりができない」など、自身の運動神経にコンプレックスを持つティーンが、特殊な薬を使うことでスポーツ万能になる物語!

嘉村 なるほど。

三葉 「ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合」同様、最終的には運動神経の悪いところも含めてありのままの自分を受け入れられるようになって……おしまい!

嘉村 ふむふむ。

三葉 無論、「運動音痴」を「成績が悪い」「絵が下手」「歌が下手」などに置き換えてもいいでしょう。

嘉村 ふむ。

三葉 「特殊な薬を使い、ピカソか、はたまた横山大観かといった風な絵を描くようになった少年が美術部で無双する話」なんて、結構盛り上がると思うんですよね。

嘉村 なるほど。

三葉 あるいはガラッと方向を変えて、こんなアイデアはいかがでしょうか?ズバリ、「Twitterのフォロワー数」に悩む少年の物語です。

嘉村 Twitter!

三葉 主人公は、フォロワー数が少ないことに悩んでいる。フォロワーの多い友人が羨ましい。彼は「こんなにツイートしてるのに全然フォロワーが増えない……オレってつまらない人間なのかなぁ……」と自信を喪失し、暗い性格になる。

嘉村 ふーむ。

三葉 ある日、そんな彼のもとにTwitterの神様が現れ、「フォロワー数爆上げ装置」をくださる。ひとたび装置を起動すればフォロワー数は1万倍に増え、「おはよー」なんてどうでもいいツイートにも数百、数千のリアクションが集まる。彼は歓喜。性格も明るくなる。……が、調子に乗りすぎて痛い目を見る。

嘉村 ふむふむ。

三葉 友だちを失い、片想いの子からも愛想を尽かされる。テストの結果も暗澹たるものだ。かくして彼は反省し、Twitterのフォロワー数が少ないところも含めてありのままの自分を受け入れられるようになったのでした……と、そんな物語ですね。

嘉村 なるほど。

三葉 Twitterの代わりにインスタでもYouTubeでもいいのですが、いずれにせよ「『SNSのフォロワー数の少なさ』をコンプレックスに感じている」というのが、いま風でいいかなと。

嘉村 確かに。


---🌞---

 「ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合」の研究はこれで終了です。ありがとうございました。

---🌞---

関連

---🌞---

最新情報はTwitterで★

---🌞---

 最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんの今後の創作・制作のお役に立てば幸いです。

(担当:三葉)

この記事が参加している募集

コンテンツ会議

最後までご覧いただきありがとうございます! 頂戴したサポートはすべてコンテンツ制作に使います!