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69歳 教育現場評論家の作文

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若い頃はヤクザな教員 教員人生後半は不良と闘い学校に秩序を打ち立てることに働いた。あの頃、仲良くなったALTに言われた。 Are you a policeman ? Yes,I… もっと読む
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記事一覧

ケンタッキーの中蓋

ケンタッキーの中蓋

「ケンタッキーの中蓋の上にのせたからね。」
「?」
1日の勤務を終え風呂に入ってしばらくして、
「パジャマ、持ってきたからね。」
「ありがとう」と湯船に浸かりながら言う。ところが、一部解せない箇所があった。
「ケンタッキーって、何?」
私の問いに、ガラス戸の向こうで妻が叫ぶ。
「ケンタッキーの中蓋の上にメガネ、置いたからね。」
脱衣場を出て行こうとする妻に向かって再び叫ぶ。
「ケンタッキーって、何

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嫌がられる

嫌がられる

「サンデージャポン UberEats」で検索した。

Uber Eatsの配達人が出したラブレターが波紋を広げている。受け取った女はストーカー被害を連想してSNSで文面を拡散した。しかし、テレビ画面で見た限り脅迫性のある文面ではなかった。バラエティー番組で配達人に批判が殺到した。雇い主から注意され配置転換になり、女は転居したらしい。おかしな世の中になった。

 言い寄ってくる男はすべてストーカーだ

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スマホでモバイルYouTubeライブ配信

スマホでモバイルYouTubeライブ配信

スマホを使ってモバイルYouTubeライブ配信を行いました。
 第5回 高浜市市民会議 瓦美術館 2021.10.16 10:00-12:00
LIVE配信を公開に設定していても配信終了後は自動で非公開になります。それでも終了後に公開に変更すれば、何度でも視聴できます。ライブ配信の様子とその結果をWifi環境のある我が家からOBS Studioというアプリを使って配信しましたので視聴できます。BS

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障子とデジタル

障子とデジタル

 一部分だけ剥がれたのが気になった妻が家中の障子紙を剥がしてしまった。知り合いの多くはシルバーさんに依頼しているが30年以上障子紙を剥がすのも張るのも私の担当である。腰が痛くなるほど大変な作業だから、まだ大丈夫だと思っていたので予想外の展開となった。残っていた障子紙で足りそうなので前回の糊を使って張り始めたが、途中で糊が切れた。
「もう、計画性がないんだから。」
妻は詰(なじ)ったけれども障子紙は

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デジタルと人権

デジタルと人権

 デジタル庁はマイナンバーカード普及のために作ったのだと理解している。役場の仕事をデジタル化すれば効率が良くなりペーパレスで経済的である。コロナが始まった当初、国民を支援する給付金や見舞金の振込がヨーロッパでは数日で完了したのに、日本では通知書と確認報告書が郵送され日数がかかり、多くの混乱を招いた。それでも、個人情報が権力者に利用されたり流出したりすることを恐れて反対運動が根強い。この状況に政府は

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教育現場におけるタブレットの必要性

 LINEを使ったいじめが問題化した頃、部活連絡や学級だより配布や出欠連絡や教師との交換日記にLINEが使えると思っていた。スマホを使えば、辞書の代わりや翻訳機、調べ学習、テキストや写真が双方で送受信できるから授業でも使える。また、不登校生徒との交流が手軽にできる。でも学校でLINEを使う発想は誰にもなかった。
 教師と生徒双方にタブレットとメールアカウントが配布され教育系プラットホームを介して授

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調和の中で暮らす

調和の中で暮らす

 調和の中で暮らすことはできないからとアメリカ国籍を取得してノーベル賞をとった人を日本人として報道するのはおかしい。国籍がアメリカなら真鍋さんはアメリカ人である。私は日本を捨てる気持ちになった真鍋さんを彼の研究成果とノーベル賞以上に評価したい。
 報道を通して自民党総裁選を見ていると調和の中で暮らすことが総理大臣になるための必須条件であるらしい。民主主義を信奉する法治国家であり憲法は権力者の行動を

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禁じるより話し合う

禁じるより話し合う

 生徒に分配されたタブレットはYouTubeが見えないようにフィルタリングされていた。しかし、生徒の中にフィルタリングの壁を破ってYouTubeを閲覧する者が現れた。学校はその生徒にYouTubeは「見るな」と指導した。その同じ学校で仕事熱心な先生からICT支援員への依頼があった。
「生徒のタブレットでYouTube動画を見せたいのですが、できませんか?」
フィルタリングの壁を破る技術を私は持って

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してはいけない?

してはいけない?

 放課にゲームをしていると大声で怒鳴った。スマホのない時代に学校にゲーム機を持ち込んでいる生徒の了承を取らず持ち物検査をしたことがある。携帯電話を持ち込んで授業中に使っていた生徒も取り締まった。
 目の色変えて取り締まった電子通信機器を国が補助金を出して生徒全員に持たせた。生徒はメールもビデオ通話できるしゲームもできるタブレットを授業中もち歩いている。
 髪の毛を「染めてはいけない」と指導するのは

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生徒間で通信する必要性

生徒間で通信する必要性

 友人のメールアドレスをパソコンに登録してチャットやビデオ会議に使用したことがあれば、その延長線上にオンライン授業があることは容易に理解できる。この個人レベルのICT(情報通信技術)を学校単位に広げたものがGIGAスクール構想だと受け止めている。 個別で行うメールアドレス(アカウント)の登録方法で学校単位の登録は難しい。支援員を派遣する会社から登録のノウハウが提供されることもあるが、勤務先での提供

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汎用性は悪か?

汎用性は悪か?

 汎用性のあるタブレットを学校で配布するのは問題だとの投稿を読んだ。また、WiFi環境のない生徒が夜コンビニの無料WiFiにたむろしているらしい。タブレットが配布され有頂天になっている老いたICT支援員は調子に乗りすぎているのではないかと不安を覚える。
 当然、学習用アプリは使える。それ以外にも、メールが使える。チャットやチャットルームが使える。ビデオ通話もできる。写真・動画が撮影できるし、それを

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「教えない」以前の問題

「教えない」以前の問題

 ICT支援員が先生たちの質問に答えるのは仕事として行う。先生がWEBサイトを調べず、私に質問するのは専門用語が多く難解だから私に聞いた方が手っ取り早いからである。そんな先生達のために分かりやすい説明用文書や動画を制作して質問された時のために用意している。質問と答を繰り返すうちに打ち解けるのは嬉しいが、仲良くなった先生からの質問が減り、質問していた先生が自分で調べるようになる。私とのやり取りが先生

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オンライン授業やりました。

オンライン授業やりました。

 家にいて作文を書いているだけでは凡人の心に意欲は生まれないが、仕事を持てば社会に対する責任が背中を押してくれる。煩わしさを伴う社会との接点が若者のような活力を与えてくれると考えICT支援員と非常勤講師をしている。ところが責任も忙しさも日常の中に埋没すると面白みに欠け、毎日が楽しくなくなる。
 夏休み明け、誰もやってないオンライン授業をやってみたいと思った。ICT機器とアプリとネットに関して知識も

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褒めておきたい

褒めておきたい

 朝の4時に目が冴えて眠れなくなった。2階の書斎に来て、若い先生に手紙を書いた。私用の手紙だが秘密にする必要もないのでブログに載せる。

 私のような者では価値がないけれども、YouTubeライブ配信について褒めておきたい。教育委員会や教師は専門家ではないからiPadを使った卒業式等のZoom(Meet)配信が「出来ることだけ」に満足して、どうしたら音や映像がクリアで綺麗になるかの技術を持っていな

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