死のカウントダウン
帰りの電車を待つとき、ぼーっと線に従って待つ。
スマホを触る気力もなくなっていて反対側のホームにいる親子連れやペットボトルを咥えたまま歩く女子高生、頭にだけ太陽があたっている会社員をみながら待っていた。
私は思った、待つときというのはスマホを触ることがデフォになっている現在で、ただ突っ立ているのは何か気まずい。
手は迷子になり目線を上に向けたらヤバい奴と思われるのではないか?
そんなことが頭の中によぎり次に見たのは時刻である。
あと二分、その短いようで長い、その時間が見えた私