井上 直

田舎の信用金庫 → Penn State MBA → ゴールドマン・サックスというちょ…

井上 直

田舎の信用金庫 → Penn State MBA → ゴールドマン・サックスというちょっと変わったキャリアの後、起業。ビジネス・モデルの変革と地方のものづくり企業の海外進出をサポートしています。地方企業はアジアとつながることで成長するが信念。

最近の記事

  • 固定された記事

自己紹介 / 書いていきたい記事について

はじめまして。 小さなコンサル会社を経営している井上 直(いのうえ すなお)と申します。 2021年1月からnoteを始めました。ここでは、簡単な自己紹介と、これから書いていきたい記事についてまとめています。 記事を読んでいただいて、お役に立つ記事があるようでしたら、ぜひフォローをしていただけると嬉しいです。 自己紹介前述のように、私は現在、小さなコンサル会社を経営しています。事業再生や新規事業の立ち上げ、組織の強化を、コンサルという立場からサポートする仕事をしていま

    • 【日本株】日々のネタ帳 - 4/27~5/3

      先週から始めた「日々のネタ帳」ですが、1週間単位で note にしていこうと思います。 役立つ内容にしていきたいと思います。 2024年4月27日(土)4/26の引け後にあった、クイック(4318)の2024年3月期の決算発表についてです。 先日、「成長力はあるのに、株価が割安だ!」と note にしたばかりだったので、(個人的に)注目をしていた決算でした。 結果は、終わった期(24/3)は「ほぼ予想通りの着地」でしたが、今期(25/3)の会社予想は「売上げは+7.4

      • 【日本株】インヴィンシブル投資法人(8963)- 業績回復のスピードと高い分配金利回り

        「インバウンドが好調だ!」というニュースを見て、「じゃあ、ホテルREITもいいのでは?」と思ったので、少し調べてみました。そのあたりのことを書いてみようと思います。 先にポイントを書いておくと、①インヴィンシブル投資法人(8963)が良さそうだ、②各ホテルREITが保有する物件によって、それぞれのREITの収益力やコロナからの回復の具合にはかなり差がある、といった内容です。 分配金利回りで比較してみる!上場しているホテルREITは5本あります。4/18(終値)時点の分配金

        • 【日本株】日々のネタ帳 - 4/20~4/26

          日々、発表される経済指標や、そこから気づいたことなどを短く、ざっくばらんに書いてみようと思います。 どのような内容になるかわかりせんが、継続しながら、適宜、軌道修正していきたいと思います。 2024年4月25日(木)米国のGDP(2024年1Q)は+1.6%、PCE指数(個人消費支出指数)は+3.7%! 円安・ドル高の修正は難しいのでは・・・? 米国の2024年1Qの実質GDPが発表されました。 対前期比(年率)で+1.6%。 事前の市場予想が+2.4%でしたので、ちょ

        • 固定された記事

        自己紹介 / 書いていきたい記事について

          【日本株】ヨシムラ・フード・ホールディングス(2884)の通期決算が発表されました!

          ヨシムラ・フード・ホールディングス(2884)が、24/2期の通期決算を発表しましたので、その決算内容について書いてみたいと思います。 ちなみに、決算自体は事前の会社予想を大きく上回る良い内容でした。そのため、決算発表の翌日(4/16)の株価は、13.8%も上昇しました。ですので、多くの投資家の方々が、決算を非常にポジティブに受け止められたのだろうと思っています。 一方、個人的には(同社のことを応援し、期待はしているのですが)決算には引き続き「ネガティブ」な感想を持ってい

          【日本株】ヨシムラ・フード・ホールディングス(2884)の通期決算が発表されました!

          【投資戦略】京成電鉄(9009)- 物言う株主の”理屈”は機能するのか?

          英国のパリサー・キャピタル(物言う株主)が、京成電鉄(9009)に対して「保有するオリエンタルランド(OLC)株の一部を売却し、保有比率を15%未満にしろ!(保有比率は、もともと22.15%)」と揺さぶりをかけています。 驚くことに、1%だけですが、京成電鉄がOLC株を売却しました! 伝統的な日本企業のコーポレート・ガバナンスが少しずつですが変わりつつあるようにも見えます。 そんなことで、今年は「物言う株主」の”活躍”が一段と活発になりそうな感じもありますので、①この件は

          【投資戦略】京成電鉄(9009)- 物言う株主の”理屈”は機能するのか?

          【日本株】エクストリーム(6033)- IT企業にエンジニアを派遣している成長企業!

          キャッシュ・リッチで収益力の高い人材系サービス企業の第2弾です。 今回は、株式会社エクストリーム(6033)です。 ポイントは、これまでの成長実績や同社の業態を考えると(少なくとも)今後2~3年にわたって年率10%程度の利益成長は十分に見込めそう。にもかかわらず、現状の株価がとにかく割安、という点です。 どんな会社なのか?デジタル系の人材を派遣している会社です。 ゲーム、スマホ・アプリ、ウェブ・サービスなどを開発する企業向けに、デジタル系のエンジニアやクリエイター、デ

          【日本株】エクストリーム(6033)- IT企業にエンジニアを派遣している成長企業!

          【日本株】霞ヶ関キャピタル(3498) - 24/8期 2Q決算について

          4/2に、霞ヶ関キャピタル(3498)が24/8期 2Q決算を発表しましたので、それについて書いてみようと思います。 主に、①決算は良かったのか? 悪かったのか? と、②バリュエーションはどうなっているのか? についてです。 念のため、これは私の個人的な見解ですので、「外れている可能性」や「見落としていること」があるかもしれません。ですので、「投資(or 売却)」をされる場合には、他の情報もチェックされることと、ご自身でしっかり考え、ご判断されることをお願いいたします。

          【日本株】霞ヶ関キャピタル(3498) - 24/8期 2Q決算について

          【日本株】クイック(4318)- 成長力があるのに株価は割安では?

          人材系のサービスを提供する企業の中には「キャッシュ・リッチだし、ROEも高いのに、PERが割安」な企業が結構あります。そんな企業をいくつかご紹介したいと思います。 まず、第一弾として株式会社クイック(4318)という会社について書いてみます。 ポイントは、①キャッシュ・リッチなので、見た目のPERよりも割安感がある、②成長力を考慮するとさらに割安感が際立つ、③海外事業がもう少し大きくなると投資家の注目を惹くかもしれない、といった点です。 では、早速。 どんな会社なのか

          【日本株】クイック(4318)- 成長力があるのに株価は割安では?

          【日本株】日本の株価を押し上げている「緩やかなインフレ」について考えてみた!

          こちらのグラフを見てください。 2022年1月から上昇していた消費者物価指数(CPI)が、2023年10月から「横ばい」になっています。 そして、消費者物価指数が横ばいになっている原因は、個人消費が減退していることではないかと考えています。この1~2年続いた値上げに、消費者がそろそろついていけなくなったのではないか、と。それに伴い、小売店などBtoC企業の多くが価格を据え置く動きに転換したのではないか、と。 以下のグラフは「世帯消費動向指数」の推移です - 世帯の毎月の

          【日本株】日本の株価を押し上げている「緩やかなインフレ」について考えてみた!

          【日本株】RS Technologies(3445) - 成長企業なのに、超割安なのでは?

          RS Technologies(3445)という会社があり、PERが9.3倍ととても割安です。同社は、過去10年間の売上げと当期利益の成長率がそれぞれ31.0%、30.8%と、非常に高い成長を実現してきた会社です。にもかかわらず、PER9.3倍というバリュエーションになっています。 また、同社の社長さんはものすごく”やり手”に見え、今後の成長にも期待できるのではないか? と感じられます(にもかかわらず割安)。 そんなことで、今日は株価が超割安に感じられるRS Techno

          【日本株】RS Technologies(3445) - 成長企業なのに、超割安なのでは?

          なぜ、日本株は上がるのか?(その②)

          日本の時価総額トップ10企業は、比較的オールド・エコノミー的な企業が多いのですが、それでもこの1~2年、株価はよく上がってきました。 株価が上がるメカニズムはいろいろあると思うのですが、そのパターンを整理することで、「どこを見ればいいのか?」や「どのように考えればいいのか?」といったことがわかりやすくなるのではないかという発想があり、この記事を書いています。 今回は「その②」として、トヨタ自動車(7203)、NTT(9432)、ソニー(6758)の3社について書いてみよう

          なぜ、日本株は上がるのか?(その②)

          なぜ、日本株は上がるのか?(その①)

          日経平均が40,000円を突破しました。 そこで、日本の時価総額トップ10企業の株価は「なぜ、上がっているのか?」を整理(=パターン分け)してみようと思います。 そう思ったのは、「日本と米国の時価総額トップ10企業の違い」からです。 米国のトップ10はマイクロ・ソフト、アップル、エヌビディアなど「超グロース企業」が並んでいるのに対して、日本のトップ10には(失礼な言い方になりますが)三菱商事や三菱UFJ、NTTなどの「オールド・エコノミー」的な企業が入っています。 「

          なぜ、日本株は上がるのか?(その①)

          【日本株】楽天グループ - モバイル事業の「その後」を考えてみた

          楽天グループ(4755)の株価が急騰しています。 2/14に発表された2023年の通期決算で、「モバイル(携帯電話)事業は、2024年中に黒字化しそうだ!」という見通しが立ったことが大きいのかな、と思います。 同社の決算説明会資料を読んでみたのですが、「本当の魅力は、モバイル事業を黒字化した”後”なのではないか?」と感じたので、そのあたりのことを書いてみようと思います。 先にポイントを書いておくと、 このままモバイル事業が黒字化すると、同社は「楽天経済圏」と「独自の通

          【日本株】楽天グループ - モバイル事業の「その後」を考えてみた

          【日本株】日経平均36,000円を正当化する企業の業績はあるのか?

          日経平均がバブル期の高値に近づいていますが、果たして日本企業の業績はそれを正当化するだけの改善や成長をしているのだろうか? 頭の中にあった疑問なのですが、その答えを知りたくて、データを探してみました。東京証券取引所(東証)のHPにいいデータがありましたので、それを使って確認してみたいと思います。 業績は伸びているのか?上場企業は「全体」として見ると、業績は伸びています。 しかし、「1社あたり」と平均値を取ると、売上げは減少、利益は拡大というやや歪な結果になっています。

          【日本株】日経平均36,000円を正当化する企業の業績はあるのか?

          【日本株】ヨシムラ・フード・ホールディングス(2884) - 中小企業の再建を行う興味深い会社!

          ヨシムラ・フード・ホールディングス(2884)という非常に興味深い企業があるので、その企業について書いてみたいと思います。 結論を先に書いておくと、ビジネス・モデルは非常に興味深いし、将来への期待も大きい。しかし、現状は「低い収益性」からなかなか脱しきれていない。それでも、北海道の海産物という「特別なプロダクト」を手にしたので、それを世界に向けて販売し、ぜひとも大きなビジネスへと成長してほしい! という会社です。 そんな同社が、どんなビジネスをしていて、なぜそれが興味深く

          【日本株】ヨシムラ・フード・ホールディングス(2884) - 中小企業の再建を行う興味深い会社!