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【書評エッセイ】3月に読んだ本たち。

ツイッターのタイムラインが桜の写真で埋め付きされているこの頃、久しぶりに桜の花をリアルで見たいなと思っています。

今月も一貫性のない雑読をしてしまいましたが、たくさんのいい本との出会いがありましたので、ご紹介させて頂きます。

▶︎起業の天才!

読了後、リクルートはGoogleより先にGoogleになっていたかも…と本気で思いました。そして失われた30年も失われなかったのではないかと。
ただし、そうなるためには、リクルートの行動規範に「邪悪になるな」という一文が必要だったんだろうな。(興奮してnoteも書きました☟)


▶︎断片的なものの社会学

ずっと読みたかった岸政彦さんの本、この本からスタートです。岸さんの作品だけにジャズを聴きながら読みました。社会学がどのようなものかまだよく分からないけれど、岸さんの他の本も読んでみよう。


▶︎春にして君を離れ

久しぶりのアガサ・クリスティー。邦題訳が秀逸。(原題は”Absent in the Spring”) そしてジャケット(表紙)もいい。推理はないけれど、主人公の心理がじわじわ変化していくサスペンス感はあり。とにかく舞台設定が絶妙。これこそストーリー・テラーの真髄。小説を書く人には最高の教科書になりそう。


▶︎ものがたりのあるものづくり

大好きな起業系の本。おもしろくて一気読み。
自分の仕事との共通点もあり、頷きながらの読了。
是非、Made in Japanを世界中に広げてほしい。


▶︎マネジメントへの挑戦

1965年に出た本だけど、古いどころか、当時の松下電器やソニーなどの実例がたくさん出て来て、逆に新鮮。「日本のドラッカー」と呼ばれるだけあって、味わい深く、文学的ですらある。1965年当時からマネジメントの答えは既にあったのだ!愚直にそれを実行できるかどうかが問われている。


▶︎父の詫び状

上質なエッセイを求めて、向田邦子さんに帰って来ました。

ありふれた家族の生活の断面を鮮やかに切り取る筆者の筆力。
ほんわかした雰囲気の中、たくさんの死も出てくる。
向田さんが若くして飛行機事故で亡くなった事を知っているので、つらい気持ちで読んだ。(noteも書きました☟)

▶︎国際政治

ずっと読みたくて読めずにいた高坂さんの名著にようやく着地。

特に、国際連合の限界と、その限界の中で果たせた役割についての著者の考察が面白かった。この本は1966年初版の本なので、それ以降、国際連合の果たしている役割についても興味がわいたので、関連本探してみよう。

こちらはコロナの新規感染者数がピーク時の3万人/日レベルに逆戻り。

なかなか落ち着きません。

みなさんもお元気で。


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