びっぐまま

教員として10年。HIV発覚で教職を半ば追われ、研究所事務職5年オーバーワークでダウン…

びっぐまま

教員として10年。HIV発覚で教職を半ば追われ、研究所事務職5年オーバーワークでダウン、大学図書館員として15年になろうとしています。休職中、行動と生き方の変容が始まると全ての経験と知識と新しく出会いなおした人たちとの無償の愛にあふれる交流が光のようにわたしをつつんでくれました。

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固定された記事

僕があの生徒たちのように「AIDS愛好」できていたら自分の絶望とスティグマは軽かったかもしれない。アウティングはあったにせよ…

男性しか社会参画できなかった時代、男女同権を目指す時代、セクシュアリティまでを社会参画に必要だと認める時代、GIPA(1994年IAS横浜⇒パリAIDSサミット)、Vulnable Pe…

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「なんちゃって当事者」と「当事者性に立脚した当事者」について。(GIPAとハームリダクション再説=能登を切り口に歴史的に考え…

もう一度このお題について書いていく。「もう一度」というゆえんは、これはAIDS対策で1990年代半ばに国連が「AIDS合同計画」という事務総長直属の特務機関を立ち上げた時、…

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学生を「立てこもり犯」に仕立て一掃するという、まるで天安門事件とかわらないやり口。示威活動以外は非暴力・反権力に徹する真…

世界の学生はこの暴挙へ抗議する機会を得た NYCコロンビア大学当局はゲートを閉じて学生を妨害し支援者を入らせないようロックアウトている。 兵糧攻めの状況下で、学生の…

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裁きのブーメラン

裁きのブーメラン ここに挙げるのは旧約聖書にある「エレミヤ書」である。 旧約聖書は世界戦争のおおもとになっているお騒がせな2つの宗教を形作る基本書でもある。 愚か…

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10日前
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翻訳家「上野千鶴子」から、ヘイター「千田有紀」が生まれる必然について=<一生涯ここにとじ込めてやる!>という呪い=

<一生涯ここにとじ込めてやる!> 上野千鶴子から千田有紀のようなヘイターが生まれる土壌は、このような言説に溢れているからでもある。 安保闘争でガリガリになった全…

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2週間前
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<資料紹介>「アルコール介入: 疾患(疾病)モデルと危害軽減(ハームリダクション)」出典「International Encyclopedia of th…

アルコールへの介入と題した依存症者への介入アプローチについて 疾病モデルとハームリダクション(危害軽減モデル)の代表事例を紹介する項目をGoogle翻訳で紹介する。 出…

びっぐまま
1か月前
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ハームリダクションの考え方は次の4段階。「(フォーカスグループの)①実害を減らしていくこと②当事者のQOLを高めること③社…

暴力や窃盗・詐欺などの実害・被害者が出なければ大麻も他の薬物も特段の害はない、という結論に至った社会や国で薬物の非犯罪化は進んでいる。それでもアルコールは「合法…

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1か月前
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札幌高裁同性婚訴訟判決文を読む(要旨・全文リンク付)===憲法24条は「旧憲法下の家制度の制約を改め、対等な当事者間の自由…

今回の札幌高裁の判決文は極めてロジカルでクールな文章である。 同時に民法・婚姻法の規定(文中本件規定と指している法律の規定)で同性による結婚が否定されている事を…

びっぐまま
1か月前
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感情と向き合えば言葉が変わります。言葉と向き合えば行動がかわります。行動と向き合えば習慣がかわります。習慣と向き合えば運…

感情と向き合えば言葉が変わります。 言葉と向き合えば行動がかわります。 行動と向き合えば習慣がかわります。 習慣と向き合えば運命がかわります。 私たちはなりたい…

びっぐまま
2か月前
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<「大学病院は先端医療ではない」「治療拠点でも殺されかけた仲間がいる」>という話題。

「古い話だからもう忘れよう」とはできない話題が、医療と当事者性に関する課題だ。みんなは信じられないと言うかもしれないけれど、たかだか医薬品されど医薬品で、飲み方…

びっぐまま
2か月前
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「お気持ち帝国主義世代」2世。自覚と克服=通俗道徳教育「期待される人間像」で飼いならされた私達=

菅野完氏は、軍国主義時代の議会記録まで引っ張り出して明確に整理してきている。 <信田さよ子・上野千鶴子をくぐってきた人の視点> 菅野完の着眼点は鮮やかでシンプル…

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2か月前
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わたしのレコード棚が大変革させられた経験・・・田中希代子さんの圧倒的な演奏に魅了された2023年。(YouTube大幅追加)

2023年を振り返ると、CDやDVDコレクションを長らく中断してYouTuberで配信されている演奏や一時期はハイレゾ配信のベルリンフィルなどオーディエンスとしてはインターネッ…

びっぐまま
4か月前
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「リストカットとケアにハームリダクションの視点を:リスカ・薬物は長期的には自殺のトリガーでも短期的には自己治療・癒しを与…

ちょっと自分のカキコと似たり寄ったりの標題になってしまうのだが、やはりこのメッセージは重要だと思っているので、第二弾は専門家達の発信してくれたYouTubeチャンネル…

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4か月前
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薬物使用もリストカットも短期的には自殺・自死への時間稼ぎができる。だからこそ、安全に使い続けながら伴走者が登場できる場面…

こんなことで死なせちゃいけないのに。そりゃ薬取り上げたら自殺するしかなくなっちゃうじゃんか、バカバカしいじゃないか! https://news.kstyle.com/article.ksn?articl

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4か月前
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「芸術・芸術家へのあらゆる検閲や介入に反対する!」イタリアでのヴァレンティナ・リシッツァのコンサート

イタリアでロシアやウクライナの演奏家へのキャンセル騒動が相次いでいるのに抗して2023年5月にやっと「芸術家と芸術へのあらゆる検閲へ抵抗する」とする声明とともに、ミ…

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4か月前
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久々の対面型図書館総合展は大幅面積縮小でギュウギュウ。内容も頭ン中もギュウギュウ(笑)

(2)米国COARのACSへの抗議声明(JPCOARも同調する模様) G7が学術文献の即時OAを発表したことを通して、ACSがすかさずADCという一時金制度を執筆者へ課そうという動向…

びっぐまま
6か月前
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僕があの生徒たちのように「AIDS愛好」できていたら自分の絶望とスティグマは軽かったかもしれない。アウティングはあったにせよ。=わたしが経験したHIV/AIDSの30年を切り口に(市民の社会・政策への参画の一側面)=一部改訂

男性しか社会参画できなかった時代、男女同権を目指す時代、セクシュアリティまでを社会参画に必要だと認める時代、GIPA(1994年IAS横浜⇒パリAIDSサミット)、Vulnable Peopleの政策関与を必要とする時代・・・。 21世紀に入り、国連はつぎつぎと基本的人権の柱建ての中に健康権の問題としてSxual Health Rights(性的健康権=性の対象や行為に貴賤上下はないと平等な健康的権利)やSpiritual Health Rights(霊的健康=思想信条や宗教

「なんちゃって当事者」と「当事者性に立脚した当事者」について。(GIPAとハームリダクション再説=能登を切り口に歴史的に考える=)

もう一度このお題について書いていく。「もう一度」というゆえんは、これはAIDS対策で1990年代半ばに国連が「AIDS合同計画」という事務総長直属の特務機関を立ち上げた時、横浜エイズ会議で大石の登場を目の前にし、大反省をし、「GIPA」から「ハームリダクション」へという現在ではセレモニアムとしたいとするぐらい「国連政策での当たり前」というぐらい政策立案のど真ん中に「個別施策のど真ん中に当事者を」とした大転換があったことを書いたのだが、あれを掴んでくれているなら、わざわざ「当事

学生を「立てこもり犯」に仕立て一掃するという、まるで天安門事件とかわらないやり口。示威活動以外は非暴力・反権力に徹する真っ当な学生運動を貫く姿勢に敬意。(付・AAUPコロンビア大学長退陣請求支持、AAUP4月29に日プレスリリース)

世界の学生はこの暴挙へ抗議する機会を得た NYCコロンビア大学当局はゲートを閉じて学生を妨害し支援者を入らせないようロックアウトている。 兵糧攻めの状況下で、学生の健康と安全を守る義務を怠り、保護者へ学生を家に帰らせるよう電話をかけまくる大学当局。 ついには催涙ガスの武装警官で一掃に取り掛かった模様。 これでは暴力である。 学生運動へ対する当局の回答はあまりにもずさんで暴力的であったし、ロックアウトと呼ぶには卒業生らの加勢を虐げ中の学生を「立てこもり犯」のごとくに仕立て上げ

裁きのブーメラン

裁きのブーメラン ここに挙げるのは旧約聖書にある「エレミヤ書」である。 旧約聖書は世界戦争のおおもとになっているお騒がせな2つの宗教を形作る基本書でもある。 愚かで、心ない民よ、これを聞け。 目があっても、見えず 耳があっても、聞こえない民。 わたしを畏れ敬いもせず わたしの前におののきもしないのかと 主は言われる。(エレミヤ書5・21-22) エレミヤは偉そうに「主」の言葉を背中にさんざん人々を裁いてまわったわけだが、その実、彼は姦淫を犯してモーゼの十戒に背いた。オンナ

翻訳家「上野千鶴子」から、ヘイター「千田有紀」が生まれる必然について=<一生涯ここにとじ込めてやる!>という呪い=

<一生涯ここにとじ込めてやる!> 上野千鶴子から千田有紀のようなヘイターが生まれる土壌は、このような言説に溢れているからでもある。 安保闘争でガリガリになった全共闘世代の脳みそ、つまり概念の上に概念を重ねた固定的な記号の上を生きてきたオッサンたちにとっては上野千鶴子の翻訳はわかりやすかったのだ。 天才的と仰ぎ見たくもなるのだろう。 でも、ここで考えたい。 敢えて反語だと言いたいのであるならば、この見出しはないだろう。 むしろ本心がこういわせているのではないだろうか?とい

<資料紹介>「アルコール介入: 疾患(疾病)モデルと危害軽減(ハームリダクション)」出典「International Encyclopedia of the Social & Behavioral Sciences」2015 国際社会行動科学百科事典 第2版 2015年 ElsevierよりGoogle翻訳

アルコールへの介入と題した依存症者への介入アプローチについて 疾病モデルとハームリダクション(危害軽減モデル)の代表事例を紹介する項目をGoogle翻訳で紹介する。 出典とDOIは示しておくので実際の百科事典記事のコピー、参考文献は図書館ILLなどで入手されたい。 標題「アルコール介入: 疾患(疾病)モデルと危害軽減(ハームリダクション)」 原題 「Alcohol Interventions: Disease Models vs. Harm Reduction」 Auth:

ハームリダクションの考え方は次の4段階。「(フォーカスグループの)①実害を減らしていくこと②当事者のQOLを高めること③社会の資源・益となる部分(税収)も増やすこと④社会で一緒に歩みながら「弱者が問題へ追い詰められている社会」から「問題へ繋がらない」社会をめざす」

暴力や窃盗・詐欺などの実害・被害者が出なければ大麻も他の薬物も特段の害はない、という結論に至った社会や国で薬物の非犯罪化は進んでいる。それでもアルコールは「合法」あいつらは「違法」「犯罪」と言っている一方で、飲めば暴力や性犯罪をおかして「酔っていて」とアルコールのせいにする人たちがある。同じ薬物に貴賤上下があるものではないが、こういう身勝手さが横行すればするほど、アルコールを飲む人や酒席を極度に憎む人が出る。当然だ。 アルコールという薬物の実害が家族や会社組織集団で一番実害も

札幌高裁同性婚訴訟判決文を読む(要旨・全文リンク付)===憲法24条は「旧憲法下の家制度の制約を改め、対等な当事者間の自由な意思に基づく婚姻を定める趣旨により、両性との文言が採用されたと解される」==

今回の札幌高裁の判決文は極めてロジカルでクールな文章である。 同時に民法・婚姻法の規定(文中本件規定と指している法律の規定)で同性による結婚が否定されている事を憲法14条と24条違反であると明確に位置付けた裁判である。そして同性愛と異性愛は「性自認至上主義」などという私製のイデオロギー概念でこしらえられたものではないこと、「人の意思によって選択・変更し得ない」と明確に退けている。 さらに時系列的に憲法24条誕生は①家制度・家父長制からの脱却、②婚姻を求めたいとする当事者の自由

感情と向き合えば言葉が変わります。言葉と向き合えば行動がかわります。行動と向き合えば習慣がかわります。習慣と向き合えば運命がかわります。私たちはなりたいものになれるのです。

感情と向き合えば言葉が変わります。 言葉と向き合えば行動がかわります。 行動と向き合えば習慣がかわります。 習慣と向き合えば運命がかわります。 私たちはなりたいものになれるのです。 これはワシの意訳です。元の言葉は下の通り。 出典は鉄のオンナと言われたマーガレットサッチャーの言葉で、映画「アイアン・レディ」でも取り上げられています。 "Watch your thoughts, for they become words. Watch your words, f

<「大学病院は先端医療ではない」「治療拠点でも殺されかけた仲間がいる」>という話題。

「古い話だからもう忘れよう」とはできない話題が、医療と当事者性に関する課題だ。みんなは信じられないと言うかもしれないけれど、たかだか医薬品されど医薬品で、飲み方を間違えると治療継続が不能になる、という事だって起こりうるという教訓を伝えておきたいのだ。 2003年に日本のHIV陽性者ネットワークであるジャンププラスという団体が立ち上がろうとしているのを知った時、電話番でも何でもさせてくださいと手伝いを名乗り出た。なぜかといったら、大切な仲間を医療が見殺しにする現実を病院の垣根

「お気持ち帝国主義世代」2世。自覚と克服=通俗道徳教育「期待される人間像」で飼いならされた私達=

菅野完氏は、軍国主義時代の議会記録まで引っ張り出して明確に整理してきている。 <信田さよ子・上野千鶴子をくぐってきた人の視点> 菅野完の着眼点は鮮やかでシンプル。 ホラー映画「ミザリー」は日本では当たり前の現象。 日本はミザリーに溢れている。 「ワタシはこんなに大好きなのに!!」 ドイツナチズムに国民が染まった全体主義はロジックに結集した。 日本軍国主義の全体主義の結集はすべて感情に結集し、ロジックは後付け。 信田さよ子のプログラムもくぐってきた人の視点だと思って聞き直すと

わたしのレコード棚が大変革させられた経験・・・田中希代子さんの圧倒的な演奏に魅了された2023年。(YouTube大幅追加)

2023年を振り返ると、CDやDVDコレクションを長らく中断してYouTuberで配信されている演奏や一時期はハイレゾ配信のベルリンフィルなどオーディエンスとしてはインターネットを活用したアーカイブでその演奏力のすばらしさに満足し、たまーに新日本フィルの生演奏を堪能する、という生活パターンがしばらく定着していたはずの自分が、YouTube→CDを買い漁る、という衝動に襲われた演奏家と出会った。 知る人はすでに「なんだ」というご意見もあるだろうけれど、まさか日本の50年代の演奏

「リストカットとケアにハームリダクションの視点を:リスカ・薬物は長期的には自殺のトリガーでも短期的には自己治療・癒しを与えている」=松本俊彦医師

ちょっと自分のカキコと似たり寄ったりの標題になってしまうのだが、やはりこのメッセージは重要だと思っているので、第二弾は専門家達の発信してくれたYouTubeチャンネルの紹介をしながら話題提供をしたい。 リストカットのきずときずあとについてこんなに丁寧に向き合っておられる整形外科医がいらっしゃるのをYouTubeの縁で知ることが出来た。 精神科業界の「マツシュン」こと松本俊彦医師の出ているチャンネルでの対話を拝見し、心から声援を送りたくなる場面とメッセージがいくつもある。 ハ

薬物使用もリストカットも短期的には自殺・自死への時間稼ぎができる。だからこそ、安全に使い続けながら伴走者が登場できる場面を探す猶予も与えられる。

こんなことで死なせちゃいけないのに。そりゃ薬取り上げたら自殺するしかなくなっちゃうじゃんか、バカバカしいじゃないか! https://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2231667 韓国でふたたび俳優さんが自殺に追い込まれたようだ。 毎度のことだが、日本では大概は生け捕りにされて晒し者にされ、延々辱めを受けた後裁判所に送られる。どっちにせよ同じことだ。厳罰政策の行方は刑務所か死ぐらいしか残されていない。 依存症対策の前提条件が

「芸術・芸術家へのあらゆる検閲や介入に反対する!」イタリアでのヴァレンティナ・リシッツァのコンサート

イタリアでロシアやウクライナの演奏家へのキャンセル騒動が相次いでいるのに抗して2023年5月にやっと「芸術家と芸術へのあらゆる検閲へ抵抗する」とする声明とともに、ミラノをはじめとする各都市でのコンサートを「ロシアのプロパガンダ」呼ばわりとともに中止させられたヴァレンティナ・リシッツァ(彼女はウクライナ生まれのピアニストである)のコンサートを開催。 イタリアの芸術家や芸術を愛する人たちが彼女をわざわざ招いて頭を下げた。 このような毅然たる態度を取れるイタリアの人たちの善意の確か

久々の対面型図書館総合展は大幅面積縮小でギュウギュウ。内容も頭ン中もギュウギュウ(笑)

(2)米国COARのACSへの抗議声明(JPCOARも同調する模様) G7が学術文献の即時OAを発表したことを通して、ACSがすかさずADCという一時金制度を執筆者へ課そうという動向が出されています。これに対してCOAR(米国オープンアクセスリポジトリ連合)が反対声明を発表しました。この内容に対してJPCOARも賛同しようという動きになってきているようです。 米国COARの声明記事(COARウエブサイト) 「COAR’s response to the Americ