めしやま(飯山えりか)

夢は世界平和なんて言ってますけど、現実は厳しいです。

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最近の記事

悪夢メモ

家から少し離れたショッピングモールが火事になる夢。 最初は離れたところから見ていたが「もしあそこに私がいたら……」と考えているうちに、気づいたら当事者になっていた。 最初異変に気づくがすぐ火元に遭遇。 窓から飛び降りて滑空している間に目が覚めた。 次々に恐怖が変わっていく展開が怖い。 しかもだんだん自分に迫っている感じがして怖い。 ショッピングモールがファンタジー構造になっていたのが印象的。 ラピュタみたいに浮いてたし、柱がでかい木の幹をあしらったもので、幹の隙間からエアコ

    • 【推し活免許証】④かっこよさの根拠

      飲み干したアイスコーヒーの氷を食べながら、翔はふと体勢を整えて、日空に気になっていたことを聞いた。 「推し活ばっかりしてて、大学は大丈夫なの? 俺は今日、あんたに履修の方法について聞こうと思ってたんだけど」 「ママみたいなこと言わないでよ」 あの人自分のことは棚に上げて ぼくの行動に目ざとくケチつけてくるんだから、と小さく文句を垂れながら、日空はノートパソコンを取り出して履修の組み方を説明した。 「大学は大丈夫かということへの回答だけど、とりあえず進級はできてるよ。ぼく、翔の

      • 【推し活免許証】③翔の免許

        日空は翔に、「興味あることとか何か無いの?」と訪ねた。 翔は眉間にシワを寄せて、長考する。 「それを今まで制限されてきたからなぁ……」 「だよねーわかる。でも最高だよ!『好き』のある世界って」 嬉しそうに話す日空に、翔は素朴な疑問を投げかける。 「日空は免許を取ってからたったの一年くらいなのに、どうしてそんなに推し? について熱量高く語れるの」 「それは、好きだからに決まってんじゃん! 好きになることに歴は関係ないのさ!」 「そういうもんかねぇ……」 「そういうもん!」 自慢

        • 【推し活免許証】②アイドルオタク、日空

          翔と日空は、近所のファミレスでドリンクバーと軽食をつまんでいた。 翔はいつもドリンクバーと冷製コーンスープを注文しては後悔する。 スープの量が意外と多いからだ。 日空はあきれた目線を翔に向けながら話しだした。 「翔も成人したなら、これでようやく免許を取れるね!」 「そっか、でも何の免許取ればいいんだろう……」 「そんなのこれ一択でしょ」 日空が財布から免許証を取り出した。 そこに書いてあったのは『推し活免許証』。 「これで一緒に"対プラ板"のライブ行こう!」 「なにそれ」 「

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        • 【推し活免許証】
          4本

        記事

          【推し活免許証】①配送料取るよ

          翔は18歳になった。 成人か、想像したより味気ないなと少し息を吐き、スニーカーを履いた。 母が後ろで「日空くんに会うなら、やえちゃんにこれ渡しといて」と言って、紙袋の音をゴソゴソと鳴らしている。 日空は翔のおさななじみ、やえちゃんとは、日空の母である。 二人の母は仲が良く、趣味が合うためよく一緒に出かけている。 「なにこれ」 「『あおスプ』の」 「あ、いつものオタグッズか」 「何よその言い方〜いいでしょ〜。無免許なわけでも無いんだから」 「別に……どうでも……」 いい。 と言

          【推し活免許証】①配送料取るよ

          20240408 目的が分からないと言われて

          昨年2023年のM-1グランプリの3回戦の全ネタ動画は当時YouTubeにUPされていた。 総勢256組分をすべてを見ることは不可能だったが、気になっていた組のネタをたくさん見ることができた。 その中で、今でも印象に残っている言葉がある。 「こんな『お笑い』をやっている人間が読書が嫌いなわけがない」という言葉だ。 ワタナベエンターテインメントの“らくちんぺくちん”というコンビの、ボケのいしむらさんがネタ中に言っていた台詞だ。 何ネタか見た中で異様に印象に残っていて、配信が終わ

          20240408 目的が分からないと言われて

          20240402人知れず傷つく

          「友人だと思ってたのは自分だけ」と気づいては、少しずつ傷が深くなる時期だ。 SNSなんてやめてしまえば楽なんだけれど、そういうわけにもいかない。 感傷に浸ることはリスクで、ふとスマホの画面から顔を上げると泣いていることがある。 春は傷つきやすい。 ……秋も傷つきやすいし夏と冬は論外。 去年の桜は一緒に見に行ったのになと、去年の写真を見ては悲しむ。 今年は誘われすらしなかった。 「一緒に何かをする仲間」から完全に排除された。 自分の行動を振り返って、排除される心当たりが無かっ

          20240402人知れず傷つく

          20240217[父さん]

          私の父は昔、チェコという東欧の国に単身赴任をしていた。 父の会社からは、赴任期間は五年に及ぶと言われていたため、父は母と私に対してことあるごとに「一緒に住もう」と持ちかけてきた。 当時小学生だった私は、行ったこともない国に住むことへの不安と懸念が大きく、「行きたい気持ちは20%」「30%」などと伝えていた。 賢い子どもだこと。自分で言うな。 私が小学校三年生になった年の夏休みのことである。 父は、母と私をチェコへ招待した。 私は、初めてのヨーロッパ旅行だ、大好きなハイジの食

          20240130 拒否反応

          自分は限界なのかもしれないと思う瞬間が増えた。 できることはこんなに増えたはずなのに、まるで形に残せていない。 生きた証が残っていない。 小さな引っ掛かりを吐き出すこともできず、ひとりで喉をつまらせては苦しんでいる。 自分の味方は自分しかいないのに、一人では処理しきれないほど感情を抱えてしまっている。 考えすぎている。 焦っている。 もっと余裕だったのに。 いつからこんなに自分を追い詰めるようになってしまったんだろう。 これからも追い詰めてしまうのだろうか。 人生なんて永い

          20240127今更

          この1月の終わりに、今年の意気込みを宣言する。 「0か100やめます宣言」といったところだろうか。 私はどうも、昔から全くやらないか、完璧主義という自分に振り回されてきた。 しっかり正座して見たいから見逃し配信見るの辞めようとか、一気に文章書き上げたいからこの日に時間作ってやろうとか。 そんなことばかりして物事を完成させられたことなんてないのに、馬鹿な話だ。 かくいうこのnoteだって、熱が上がったら一気に書いてはやめ、書いてはやめ、を繰り返してきたし、実はYouT

          陽気なやつら

          オリジナルBGMです。 フリー音源「陽気なやつら」 趣味の範囲ですので音質はあまりよくないです。 ゲーム、動画、音声BGMなどとしてご自由にご利用ください。 常識の範囲内でのアレンジ、トリミングは大歓迎です。 また、当音源の再配布、自分の作品と主張する行為は禁止いたします。 ご利用の際は、出典元として、当投稿のURLをご記載いただくか、当方X(元Twitter)迄お知らせいただけると大変嬉しいです。 X(元Twitter): https://twitter.com/meshiyama1121

          【story】[将来の夢は、ねこ-凛-]

          いい子でいなきゃと思って真っ直ぐ生きてきただけなのに、また神道に半笑いで、真面目だねって言われて、僕の人生ぜんぶを否定されたような気がした。 僕はおかあさんの言葉を信じて疑わなかったのに、あんなやつにそんなこと言われて、僕だけじゃなくておかあさんのことも否定された気がした。 僕は許せなかったから、隠し持った十徳ナイフの刃物を右手で弄って、えいっと前に突き出した。 心の中で。 僕の周りが正義。 それ以外は悪。 悪いものは切り捨てないと、癌みたいに僕まで悪くなっていっちゃう。 目

          【story】[将来の夢は、ねこ-凛-]

          20230910[「悲しい人にならないように」ではなく「素敵な人になろう」]

          私は気楽に生きたいだけ。 誰かとあらそいたいんじゃない。 「私が働いてるときには誰かが休んでやがる」 じゃなくて、 「今、誰かが働いてくれてるから私が今休める。本当にありがとう、お疲れ様」って思いたい。 前者はお笑いになるけど、お笑いに昇華できる場がないならこんな思考は要らない。 日常に素人のお笑いは要らない。 少し前まではこんなふうに考えられていた気がするってのに一体私に何があったのかな。 それを私に言って、どう返してほしいの? ということを言われた。 「今日、平日の昼

          20230910[「悲しい人にならないように」ではなく「素敵な人になろう」]

          20230828[Singin' in the Rain and]

          ミュージカルと、ミュージカル映画が好きだ。 夢を認めてそして与えてくれる歌劇は、脚本に、演者に、制作に関わる人に、そして観客に、愛がある。 特に頭痛が酷い雨の日には、雨に唄えばを観たい気分になる。 傘を回して気楽になれるこの名作は、いつまで経っても色褪せない。 ちなみにとき宣も好きです。 推しはおはるちゃんです。 今夏も、この作品を楽しむ機会があった。 この作品がいつも私に与えてくれるもので一番大きなものは、芝居は楽しんで良いものであるという意識である。 つまり、私の原点

          20230828[Singin' in the Rain and]

          20230827[細かな繋がりの糸]

          私は最近、もしかしたら小さな繋がりの糸を切り落としてしまったかもしれない。 寛大な心を常に持ちたい。 「余裕が無い」というのは、繊細な人付き合いにおいて言い訳にならない。 身をもって分かっていたはずなのに、そして私はもう、四半世紀も生きてきたというのに、やってしまった。 私の言葉をにこやかに聞いてくれた友人を、たった一つの違和感で遠ざけてしまった。 せっかく丁寧に紡ぎ上げてきた、貴重なこの一本の糸を、私の余裕が足らなかったという刃物で断ち切る寸前の場所に今、いる。 否、いる

          20230827[細かな繋がりの糸]

          20230811[関心]

          私はあまり、人に興味がない。 それは自分も含めて、人間らしさってものに興味がない。 他人に興味を持とうとすると、マイナスな感情が溢れてしまう。 その人が、分からない行動をしただけで、こいつとは分かり合えないんだと心を閉ざす。 それもまた、私の個性で、閉ざした心を表に出さなければそれでいいと思う。 役者の分際で、口にして良いことではないと言われても、知らない。 私のような人だっているのだから、構わないだろう。 役者がみんな同じマインドで作品に取り組んでいても、ただのつまらない背