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人事業務を理解する-戦略策定編(ポリシーの発信/浸透)

前回に続いて、HRポリシーに関してです。
改めてになりますが、組織の成長と成功において、人事戦略の策定と実行は極めて重要です。
特に、HRポリシーの発信と浸透は、組織の文化形成や人材の定着、高いパフォーマンスの実現において不可欠です。
本日は、策定したポリシーをどうやって発信/浸透させていくかを書いていきます!

具体的な行動指針の作成
HRポリシーが抽象的であると、従業員が実際の行動に移しにくくなります。ポリシーを具体的な行動指針として定義し、日常業務に活かせるようにします。例えば、リーダーシップを重視する場合、具体的な行動指針として「フィードバックを積極的に行う」「メンバーの成長をサポートする」などを示すことで、従業員の行動に反映しやすくなります。
採用基準・人事制度に組み込み定着化
HRポリシーを組織の採用基準や人事制度に組み込むことで、ポリシーが組織全体に浸透しやすくなります。採用時の面接や評価基準にHRポリシーに基づいた要素を盛り込むことで、新入社員や従業員が組織文化に適合しやすくなります。
行動指針の実践度を表彰等により見える化
HRポリシーに基づく行動指針の実践を見える化することが重要です。優れた実践例を表彰したり、共有することで、他の従業員にも良い影響を与え、ポリシーの浸透を促進します。また、具体的な数値目標を設定し、達成状況を定期的に報告することも効果的です。
社内研修・社内報などによる周知活動
HRポリシーを全従業員に周知するために、社内研修や社内報を活用します。定期的な研修やワークショップを通じて、ポリシーの理解を深め、実践の機会を提供します。また、社内報やSNSなどを使って、ポリシーに関連する成功事例やメッセージを広く共有することで、従業員の関心を高めます。

前回お話ししたwhyの部分と被る点もありますが、なぜこれらが重要なのかを簡単に解説しておきます。

組織文化の形成
HRポリシーの発信/浸透により、組織の共通の価値観と行動指針が従業員に浸透します。組織文化の形成により、一体感やチームワークが促進され、組織全体のパフォーマンスが向上します。
人材の定着
HRポリシーは、組織の理念や目標に共感する人材を引き寄せ、定着させる役割を果たします。従業員が組織のビジョンに共感し、自身の成長と組織の発展に貢献できると感じることで、離職率の低下や人材のモチベーション向上に繋がります。
パフォーマンス向上
具体的な行動指針を通じて、従業員は自らの役割と組織の目標とのリンクを理解しやすくなります。これにより、個人のパフォーマンスが向上し、組織全体の成果に寄与します。
組織の一体感と協働
HRポリシーが浸透することで、組織全体で同じ方向を向き、協力して業務を遂行する文化が生まれます。チームの連帯感が高まり、効果的なコラボレーションが実現します。
組織のイメージ向上
HRポリシーを実践する組織は、社会的な信頼性や魅力が高まります。顧客や取引先からの評価が向上し、企業ブランドにも良い影響を及ぼします。

HRポリシーの発信と浸透は、組織の成功においてかなり重要な要素です。思っているよりもこの辺りを軽視している企業が見受けられるので、しっかりと運用することで差別化にもつながります。
従業員が組織の目標に共感し、自らの役割を理解することで、一体感のある組織文化が築かれ、組織全体の成果につなげていきましょう!

Actors,Inc
代表 井田
mail:chihiro.ida@actors-inc.com
会社概要 | コンサルティング・アウトソーシングならActors (actors-inc.com)

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