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第六弾 駄菓子屋編

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近似のよく話すおっちゃんに「息子と繋いでくれないか」と頼まれたところが出発点。始めは「駄菓子屋復活祭」と銘打ってアートフェスみたいに考えたがうまくいかず。 おっちゃんと息子は絶縁… もっと読む
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親子ってなんぞ

親子ってなんぞ

当初思い浮かべてたものは

「駄菓子屋復活祭~思い出を繋ぐ場所」

と称していろいろな表現者に駄菓子屋をつかってもらってアートフェスみたいなものをやろうと思っていたけど、駄菓子屋が使えなくなったのでどういう形がいいかなぁと考えていた。

そもそも駄菓子屋やり始めたのは

¨おっちゃんとオッサン(息子)を交差させるため¨の一部としてやり始めた。

でも交差させることはできなかった。

だったら

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駄菓子屋終了〜

駄菓子屋終了〜

こういう形で終わるのか……

だいぶ駄菓子もなくなってきたので問屋で大量に仕入れて駄菓子屋でいそいそと用意をしているとおっちゃんが来て

「スペアキー持ってる?返して?」

え?どういう事……

「もうここ撤収して!はい、もう終わり」

¨いきなりどういう事ですか?¨

「もう言わなくてもわかるでしょ。別にあなたと契約してるわけじゃないんだから」

これは土曜日少し遅くまでやった事でお冠だなぁと思

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駄菓子屋から「没頭してん」へ

駄菓子屋から「没頭してん」へ

時間が空いたから急遽土曜日に駄菓子屋オープン!

土曜日は幼稚園が休みなのかな……子供があまり通らず、その変わり平日とは違った人達が散歩がてら通りすがり買ってくれる。この前の日曜みたいな感じだけど土曜日の方が人くるなぁ。

あるお客さんはこの駄菓子屋のノスタルジーな空間に興奮して写真撮りまくっていた。

そして上の階のおれの家で開催していた展示「没頭してん」にも興味を示してくたので見てもらった。

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おっちゃんの焦り

おっちゃんの焦り

「あとでいくね!」
「今日いつまでやってんの?」
「これ(よく分からない実)上げる」

と子供たちが気軽に声をかけてくれる。
うんうん、楽しみにしてくれてんだなぁとひしひしと感じる。

その一方で不穏な空気を醸しているおっちゃん。

¨この前DJイベントいってDJの人達にオッサン(息子)の名前と写真見せて、片っ端から‥¨

おっちゃん食い気味で

「うん、うん、わかったから……もうさ、直接いくしか

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息子の捜索

息子の捜索

駄菓子屋は近くの子供達に認知され楽しみの場所になりつつある。

ただおっちゃんの圧が徐々に増してくる。

そりゃそうだ。
おっちゃんとしては

「息子と繋いで欲しい」

これが一番!
おっちゃんが別れ際に

「寺さん、私はもう長くないからなるべく早めによろしく」

¨は、はい……¨

この日は22時からDJイベントのために渋谷のクラブにいく。おれのSNSを見た知り合いが、DJをやってた?やってる?

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日曜の駄菓子屋台

日曜の駄菓子屋台

予定が空いていたので急遽日曜日に駄菓子屋開店。平日と違って人通りが全然ない。目の前の幼稚園もやってないので子供のくる気配もなし。

う~~ん!

そうだ、近くの大きな公園は人がいそうなのでそこにいってみよう!

駄菓子をカートに置き換えてガラガラ引きながら駄菓子屋台のように公園へ。

いるよいるよ〜子供や親御さん、そして身体を日に焼いてる兄さんやらわんさかわんさか。

そこで駄菓子屋台をおもむろに

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凹んでから癒やされる

凹んでから癒やされる

近くに住んでるおっちゃんの義理の妹さんのところへオッサン(息子)と繋いで欲しい旨を伝えにいくが……

「それはいいです!」

ドアをピシャリ……

おれが考えているよりも溝は恐ろしく深い事を感じ、他人の家族の事にこんなに踏み込んでいいのだろうか?と悩むが……時間を置いて、もう一度ちゃんと話せば伝わるだろうという願いをこめて再度インターフォンを鳴らす。ちなみにおっちゃんはあまり喋らず存在感を消してい

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おっちゃんとオッサンの交差点

おっちゃんとオッサンの交差点

駄菓子屋の店番やりながら「駄菓子屋復活祭」でアートフェスみたいにするにはこの空間をどうすればいいんだろうと金髪アフロのおれは考えていた。
ちなみになぜ金髪アフロのズラを被っているかというと、前に戯画リンピックエキシビションマッチを目の前にある公園でやり、そこに子供がわんさかいたので多分覚えているだろうと思い子供引き付けるために被っているのです。

その横でおっちゃんはぶつぶつと

「息子はなぁ~~

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駄菓子屋はじめました

駄菓子屋はじめました

現在2024年の4月中旬。
もう第十三弾の鳥取編まで進んでしまったのに、まだまだコチラは2022年の新潟編終わったところ。
加筆修正っていうかほぼ書き直しに近い状態で書いているとやっぱり時間がかかってしまう。
このままでは現在に追いつけない。
なのでこれからは修正少なめでスピードアップして書いていこうと思う。

おっちゃんとの出会いから駄菓子屋編は始まった

脳内エクスチェンジャーをやってる時に近

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