元カレ完全成仏🌋シリーズ③


(このシリーズ、全然いいね伸びませんが
構わず書きます!!!
題の通り、成仏させるため!!!!)


前回の記事▼


続き↓


付き合いはじめて一年半、
決して上手く行っていると言い難い、そこそこな関係が続いていた。



でも、毎日仕事帰りに電話をかけてくるところは、変わらなかった。



彼が、運転しながら家に帰るまでの15分。
わたしは、その電話にできる限り出た。
わたしの仕事が、彼より後に終わることは少なかったから。

ご飯を食べていようと、お風呂に浸かっていようと、お皿を洗っていようと。
でもわたしが仕事帰りたまにかけると、彼はほとんど出なかった。
ご飯食べてる、とか家族といる、とか。
全然仕方ない理由だったけれど、それを聞くたびに、本当に暇な時しか電話はしないのだな、とちょっと寂しかった。


LINEも毎日していたけれど、
わたしはその15分の電話が毎日楽しみで、
彼のテンションが声で伝わってくるのが好きだった。

仕事が大変な時期はずっと疲れている声で、
それでも電話をかけてくれる彼が、
優しくて好きだった。


上手く行きそうな仕事がある時は、嬉しそうで、ワクワクしながら商談の話をしている声から、表情まで伝わってきて、
なんだかんだ仕事に熱心なところを尊敬していた。

たまに、ストレスが溜まっている時は、
すぐには家に帰らず、「遠回りして帰ろっ」と言ってドライブを延長させ、
30分くらいのいつもより長い電話になる時もあった。
お互いどうでもいい話をして、たまに沈黙になったり、彼の電話越しに聞こえる鼻歌を聴いたり、わたしの悩みを話したりしていた。

仕事のことにおいては、彼は絶対の味方で、
尊敬する人で、でもわたしも彼に尊敬されていて、この関係性は後にも先にもなくて、
1番の理解者だったのだと今になって気づく。


たまに出してくる彼の、私に対しての
“本気モード”は、相変わらずわたしを翻弄し続けた。

彼は、いろんな人からモテて、ふらふらもしているけれど、心の奥では軸があり、
彼女に対しても “ここぞ” という時にハズさない、男気?人としての軸?のようなものがしっかりしていた。


一度だけ、なんでもない日に
手紙をくれた事がある。


日々の感謝が書いてあって、最後には

「(私)の事、もっとちゃんとしなきゃと思っています」とあった。

不器用な本気、をみた。


一年に一回あるかないかでたまに、
感謝と好きの気持ちを伝えてくれる事があった。恋人としては少なすぎるけれど
たまのそれが、
「言わないだけで心の中ではいつも思ってくれてる」と再認識させられて、
『たまに出るこの言葉こそが本心だ』と
何故か思い込んでいた。
今でもそうだったんじゃないか、と思わずにはいられない。


どうしようもない彼だったけれど、
毎回わたしは、そういうたまのご褒美に大きく救われて、それこそが真実だと、信じたかったのだ。




確か、私がもうすぐ26歳になる時、
これからのことをふと話してみた事があった。

いつくらいに結婚したいとか、
どう考えてるかとか、
私はプレッシャーをかけたつもりは無かったけれど、彼には度々のそういう会話が重荷だったらしかった。

向こうが一方的に距離を取り出したのが分かったので、話し合いをした。


わたしもすぐ結婚したいと言うわけではない事。
けれど、大体これくらいに、と二人で時期を話し合いたかった事。
何も話し合いがないまま、あと何年も付き合うのは精神的に辛い事。


伝えたけれど、彼は一貫して

「何歳くらいに、と言う話はまだ言えない」

と言う答えだった。


その理由は、例えあと2年後と言っても
その時結婚したいとは限らないし、待たせる約束はできない、という事だった。
結婚はしたいけれど、その時私としたいと思うかもまだ分からない、と言われた。

約束をして欲しかったわけではないのに。


わたしが最終的に欲しかったのは、

「今はまだだけど、◯歳くらいには結婚したいよね」という、
全然約束でもなんでもない、2人の未来を楽しそうに話す彼だけだったのに。

結局、結論は出なかったけれど、
結婚への負荷をかけたことを悪いと思い、
なぜかわたしが謝った。


でもせめてもと思い、

『何も2人の先の事を考えられないなら、この歳で付き合い続けるのはできない。とりあえず来年までもう何も話題に出さないけど、いずれは、と思って付き合うよ?』

という旨の承諾を経て、この話を終えた。


.....2人の将来とかそういうことって、
もっと楽しく想像したり、わくわくしながら話すものじゃなかったっけ???


ここから一年、わたしはほんとうに結婚を話題に出さなかったし、どちらかといえば避けた。


2人でテレビを見ている時に、
ゼクシィのCMが流れた時なんかは、お通夜のような空気が流れた。地獄だ。


この話し合いが行われてから1年間、
その期間が1番2人の中でも、わたし自身の中でも、いろんな事が巻き起こった期間だった。



ここからの一年間の話は、前書いたM君とのnoteに結構書いてあります。


そう。その期間、彼があまりデートの予定を組んでくれなくなって、彼のアプリがバレて、
わたしは自暴自棄になり、お酒をしこたま飲んだり、不眠になったり、会社をサボったり、わたしもアプリを始めたり、浮気をしたり、Mくんに出会ったりしていた。怒涛の一年だった。

基本的にはそれが全てで、でも後半
彼がとても優しくなって、怖いくらい大事にされていると感じる事が増えた。


その理由だったりが後々わかることになるのだけど、このnoteに書いてない部分を補足しながら次回書きます!



ではシリーズ④で

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