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初めて本を寄贈した(2019年2月19日)

来月小学校を卒業する息子が「今日提出のぜったいに忘れちゃいけないアイテム」を食卓に置いて元気よく登校してしまった。忘れちゃいけないアイテムとは――この時期だからわかると思いますが、先生へのサプライズとかそういう系です。すぐに後を追いかけようと思ったけれど、iPhoneの画面には夕方から雨が降るかもという天気予報、まずは妻のマリネコさんを彼女の職場へ車で送り届け、その後、小学校へは向かわず自分の仕事場へ行きました

あるアイデアを着想したのです。

小学校へ行くのならついでに・・・


塾で参考テキストとして買った学習漫画『世界の歴史』を寄贈しよう

上の写真と同じ本をハルキが借りてきたのですが、その貸出図書はものすごくボロボロで雑な子の手に渡ったら分解しちゃいそうなレベルでした。それがとても気になっていて・・・

上記の7冊については、文庫本『世界の歴史』の方を入手したため、塾ではすでに不要です。以前はメルカリやヤフオクで売ることも考えたのですが、なんだか気が乗らないまま月日が過ぎ・・・そして着想した寄贈というアイデア。この本たちが活躍できる場所がある! なんでもっと早く思いつかなかったんだ自分

私は前回の『片づくためのストーリー』で手紙のある生活をすると決めたので、ペンをとり、司書の先生にメッセージを、竹久夢二の一筆箋に書きました。「息子がお世話になりました。もしよければこれらの本を図書室でお使いください」というシンプルな2分もあれば書けるメッセージです。

寄贈したいというアイデアを、毎日なにかしらの手紙を書くというスタンスが後ろからアシストした形です。「毎日誰かに手紙を書く」というミッションをクリアしようと思うと、おのずと「誰かと関係線を結ぼう」という頭になります。心のどこかで、いつも手紙を書くチャンスをうかがっている。それはまるで狡猾なストライカー、自分の内部にインストールされた「手紙を書くぞアプリ」がつねに起動し続けているような感覚です。

***

9時すぎに学校に到着。「校舎をキャンパスに、水彩絵の具でペイントする」という図工のイベントが催されていて、ものすごくタイミングよく廊下にいたハルキに出会え、忘れ物を無事に届けられたのでさっそく図書室へ。

静けさに溢れた図書室を思い描いていたのですが、低学年の子がわんさかいてなかなかの賑わいでした。その中に司書の先生を発見。面識なかったのですが、私と息子の顔が似ているらしく、すぐに認識&入室させてもらえました。iPhone顔負けの顔認証力ですね。さっそく七冊を取り出してカウンターに置いていきさつを口頭で説明。手紙を書いた意味がほとんどなかった😉

「いいんですか? このシリーズ、人気なんです!」

全巻そろっていないため、ほぼ新品の寄贈本と分解寸前本が並ぶことになっちゃうね・・・。本どうしでお互いにもめないだろうか。いじめにあったりしないだろうか。いざ本であふれる図書室に立つと、そんなリアルな映像を想像し、多少の申し訳なさや寂しさも生まれたものの、それらを振り切って私は本たちに心の中で伝えて別れます。

良さそうなところだね。
みんなと仲良くやるんだよ。

実際に子どもたちがいる図書室に足を踏み入れ、直接司書さんに「本を寄贈する」という生まれて初めての行為をしてみると、更にいろいろなアイデアが思い浮かびました。その次のアイデアを形にできたら・・・またnoteに書きますね。というわけで、ここには「つづく」と書いておきます。

つづく。

◎文中に触れた、手紙を書きたくなる『片づくためのストーリー』はこちらです。


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