40代正社員が少ないもう一つの理由(就職氷河期以外の理由)

確かに、就職氷河期も一つの要因ではある。私は運良く、就職氷河期とリーマンショックの狭間の比較的良いタイミングであったため、ITコンサルに滑り込めた(今の売り手市場よりは大変だったよ?)。だが、就職氷河期やリーマンショック直後であれば、東大一橋大早慶ですら、名前の知られていない企業への就職を余儀なくされていた人も多数いる。それが、日東駒専レベルだと、非正規社員になってしまった人も多いだろう。不況だろうと、結局は学歴は高いほうがマシなのだ。

もう一つの要因は、今の40代女性は男性と同じくらい厳しい労働を強いられていたことだ。私の最初の会社では、男女関係なく、徹夜があった。夜中に起こされることもあった。そのため、結婚や出産を犠牲にして仕事をとるか、仕事を辞めて結婚や出産をとるかの二択だった。そして、多くの女性は結婚や出産を選択して第一線から退いたのだ。

今は、男女ともに、徹夜の強要などは明確にパワハラとされるが、昔はそうではなかった。多くの人が、健康を害したり、失意を抱いてキャリアを諦めたのだ。

当時の日本企業は罪深いと思う。それで、今さら、人手不足とは?笑っちゃうね。アホか。

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