衆議院議員 塩崎彰久(あきひさ)

衆議院議員、愛媛第1区選出。弁護士としての経験を活かし、危機に強い日本、成長し続ける日…

衆議院議員 塩崎彰久(あきひさ)

衆議院議員、愛媛第1区選出。弁護士としての経験を活かし、危機に強い日本、成長し続ける日本へ、日々の想いを綴っていきます。道後小学校、愛光中・高、米国留学を経て東京大学法学部卒。趣味は俳句、茶道、テニス。 https://akihisa-shiozaki.jp/

最近の記事

OpenAI日本進出の背景。改めて注目されるAIホワイトペーパー2024

OpenAIの日本進出、マイクロソフトの日本への大規模な投資、そして新たなAIホワイトペーパーの発表など、最近AIをめぐる大きな発表が相次いでいます。日本が世界のAI技術の最前線でどのように位置付けられているのか。日本の今後進むべき道は。この一年の政策的な動きと最近の重要な出来事の背景について取り上げたいと思います。 OpenAIの日本進出と新たな日本語カスタマイズモデル 4月15日、OpenAIが東京に新たな支店を開設し、日本語に最適化された新たなAIモデルを発表しまし

    • 新型コロナアドバイザリーボード。専門家たちは最後に何を語ったか

      3月25日。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会を会長として引っ張ってこられた尾身茂氏は、眼鏡の奥を鋭く光らせ武見敬三厚生労働大臣に語りかけました。 「キーワードは平時への備え。今日の機会に4点申し上げたい。」 パンデミック発生から4年。124回にわたり会議を開き、感染状況等を分析・評価して政府への助言を続けてくださった厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードがその役割を終え3月末で解散することに。感謝の意を込めて、武見大臣より専門家の方々に労いの

      • 合同会社型DAO解禁へ。世界も注目する新たなweb3ビジネスのフロンティア

        2024年4月22日より、日本で合同会社型のDAO(分散型自律組織)を設立することが可能になります。昨年4月に我々が自民党のweb3プロジェクトチームで実現に向けた提言を出してからちょうど1年。異例のスピードで実現できた制度改正の内幕と、新たな法人形態のもたらす可能性についてご紹介します。 海外からも注目を集めた自民党・web3ホワイトペーパー 自民党のデジタル社会推進本部(平井卓也本部長)のもとに、Web3プロジェクトチーム(平将明座長)が立ち上がったのが2023年1月

        • 厚労省・ヘルスケアスタートアップ等の振興・支援策検討に関するPT(ヘルスタPT)

          厚生労働省では、2024年2月5日に、「ヘルスケアスタートアップ等の振興・支援策検討プロジェクトチーム(略して「ヘルスタPT」)」を新たに立ち上げました。我が国は、超高齢化社会による様々な社会課題を抱える一方、世界有数の高品質な医療・介護データを保有しており、スタートアップ企業によるイノベーションの巨大なポテンシャルがあります。厚生労働大臣政務官として私自身がチームリーダーとなり、今年の夏までに具体的な政策提言を取りまとめていく予定です。こちらのページには、各回のテーマや公開

        OpenAI日本進出の背景。改めて注目されるAIホワイトペーパー2024

          奥能登の現場から。復旧・復興への希望と課題

          2月4日、厚生労働大臣政務官として石川県の馳知事と一緒に、能登半島地震で被災した医療関係施設などを訪れました。震災の地で見た光景、感じた絆、そして直面している課題についてお伝えしたいと思います。 エッセンシャルワーカーの方々に蓄積する疲労と負担 金沢市から車で北に3時間。二車線道路のあちらこちらで未だ片側が崩落していて、半島特有の交通網の課題を痛感しました。最初に訪れた輪島病院は、震災前は毎日450人近くが外来で訪れる地域の基幹病院。病院の現状や課題を説明してくれた看護部

          奥能登の現場から。復旧・復興への希望と課題

          大反響、医療AIシンポジウム。新たなプロジェクトチーム(ヘルスタPT)立ち上げへ

          1月11日、厚生労働省として初めてとなる医療分野におけるAIの利活用をテーマにしたシンポジウムを開催しました。産官学のトップクラスの登壇者にご協力頂き、会場・オンライン合わせて500人以上が参加、Youtubeでは8000回(1月末現在、アーカイブはこちらから)以上再生されるなど大きな反響を頂きました。政務官として企画段階から関わってきたこの重要なイベントの意義とハイライトをご紹介します。 AI新時代におけるヘルスケア✖️AIの可能性 <開会のことば>https://you

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          試練の辰年。能登半島地震における厚生労働省の初動対応の舞台裏

          十二支の中で唯一の架空の生き物である「龍」。古来より人智を超えた自然の大いなる力への畏敬を象徴する存在とされてきました。そんな辰年の幕開けと同時に、能登半島を襲った大地の鳴動。大勢の方が命を落とされ、地震から一週間が経った現在も、多くの方が寒空の下、避難所での不自由な生活を余儀なくされています。ここに亡くなられた方々のご冥福を祈り、被災された全ての方々に心からのお見舞いを申し上げます。 発災以降、私は厚生労働大臣政務官として、厚労省による被災状況の把握と被災者の支援に関わっ

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          政治の中の政治。医療・介護・障害福祉のトリプル改定を振り返って

          2023年12月20日。厚生労働大臣と財務大臣の大臣折衝を経て、令和6年度診療報酬改定の改定率が決定しました。併せて介護報酬、障害福祉サービス報酬についても改定率が決まり、6年に1度の「トリプル改定」の大枠が決まりました。 政治の中の政治とも言われる報酬改定。大きな隔たりのある見解を、時間と手順を踏んで丁寧に擦り合わせていく過程には、政治のエッセンスが詰まっています。論理だけで相手を説得できるほど単純ではない。でも声が大きければいいというほど乱暴でもない。政治力の源泉は、論

          政治の中の政治。医療・介護・障害福祉のトリプル改定を振り返って

          マニラの熱風。WHO西太平洋地域事務局長選挙の舞台裏

          10月16日。5年に一度行われるWHO(世界保健機関)の西太平洋地域委員会(WPRO)の地域事務局長選挙のためフィリピンのマニラへ。空港を出ると熱帯特有の湿気を帯びた風が頬を撫でます。私にとっては政府代表として参加する初めての国際会議です。 WPROは世界に6つある地域事務局の一つ。日中韓、ASEAN諸国、南太平洋の島嶼国など西太平洋の37の国・地域がメンバーとなり、感染症予防など地域の公衆衛生の分野で重要な役割を担っています。地理的に西太平洋に位置しない米国、英国、仏国も

          マニラの熱風。WHO西太平洋地域事務局長選挙の舞台裏

          ニンゲンドックと野戦病院。日越医療連携の軌跡と展望

          大勢の市民でごった返すベトナム・ホーチミン市の国立チョウライ病院。その入り口の壁に掛かる一枚の古びた銅版にはこんな文字が刻まれています。 1973年に日本とベトナムが外交関係を樹立してから半世紀。この長きにわたる歴史の中で、両国は経済、文化、技術、そして医療の面で連携を深めてきました。国交樹立50周年を期に9月28日にホーチミン市で開催された「国際医療協力シンポジウム」に登壇した際の様子と、我が国の国際医療協力の意義についてご紹介します。 1.ベトナムの医療現場で活躍する

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          グローバルAIフォーラム in DC。国際論議の最先端と期待される日本のリーダーシップ

          爽やかな秋晴れのワシントンDC。 ホワイトハウス近くの伝統あるナショナルプレスセンターにて開催された米国商工会議所が主催するグローバルAIフォーラムに招待され、登壇しました。ChatGPTなど急速に進化を続けるAI(人工知能)について、世界はどのように対応すべきか。イノベーションとリスク管理をどうバランスするべきか。各国の政策当局者を悩ますこれらの難しいテーマについて、当日の議論の一部をご紹介します。 「自主誓約」の国際標準化を目指す米国 米国の国家安全保障会議(NSC

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          変わる時代、変わる党。党改革が描く変革の針路

          山道を登りしばらくして後ろを振り返ると、いつの間にかこんなにも登ってきたのかと驚くことがあります。 自民党の党改革実行本部でのこの2年間の取り組みも、まさに険しい山登りの如し。偶然のきっかけで声をかけて頂き、気がつけば本部内のワーキンググループの一員として、ずいぶん多くの党改革の取り組みの具体化に関わらせて頂きました。党役員の多選禁止、ガバナンスコード導入、地方議員センターの創設、全国ウェブキャラバン、外部有識者を入れたガバナンス委員会の設置、女性議員増の数値目標などなど。

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          令和の「風姿花伝」。為末大さんの「熟達論」を読んで

          学び続けることの本質とは何か。成長し続けるためには何が必要なのか。 為末大さんの近著「熟達論―人はいつまでも学び、成長できる―」は、私たちが学び、スキルを磨き、成長していくためのエッセンスを体系化した、令和の「風姿花伝」と呼ぶに相応しい一冊。15世紀に世阿弥が記した「風姿花伝」は、芸術家としての達人への道筋を段階的に分析した名著だが、為末さんの「熟達論」は、その域に達した者にしか語れないプロフェッショナルの「学び」のプロセスを現代的に見事に言語化しています。 為末さんは日

          令和の「風姿花伝」。為末大さんの「熟達論」を読んで

          女性国会議員を10年で30%に。どうすれば実現できるか。

          6月19日、自民党は女性国会議員の比率を30%まで増やす10年計画を発表しました。遅れを指摘されてきた女性の政治参加について、自民党がリーダーシップを持って進め、多様性の尊重と包摂的な社会の実現にコミットする歴史的な一歩を示すものです。 歴代総理のポートレートが並ぶ自民党総裁室で基本計画を岸田総裁に手交。 「10年間、党のモメンタムとして維持していくためにも、目に見える形で方針を示し努力を続けることが大事。」 と岸田総裁。計画はあくまでスタートであり、その内容を着実に進

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          自民党web3プロジェクトチーム(Season2)

          自民党web3プロジェクトチーム(座長:平将明衆議院議員)では、2023年4月に「web3ホワイトペーパー 〜誰もがデジタル資産を利活用する時代へ〜」を発表しました。当PTではブロックチェーン技術を用いた様々なweb3プロジェクトの展開と関連施策の推進を目指し、引き続き精力的に議論を重ねてまいります。こちらのページには、各回のテーマや公開可能な資料を順次アップロードしていく予定です。 2024年1月25日 DAOルールメイクに関する提言 4回にわたるDAOハッカソンの議論

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          ついに実現!養育費受領率の政府数値目標が導入されました。

          画期的な一歩が刻まれました。 本年4月25日、小倉将信・内閣府特命担当大臣のリーダーシップの下、ついに政府による養育費受領率の数値目標導入が実現しました。いまだに不払いの多い養育費の問題について、政府としては初めての具体的な目標設定となります。一昨年の初当選以来、自民党のひとり親議連の養育費PT事務局長として最重要テーマに位置付けて取り組んできた政策課題の一つが、こうして実現したことに深い感慨を覚えると共に、お力添え頂いた皆様に心から感謝したいと思います。 この機会に改め

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