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命というもの

ひととき与えられたかりそめの姿に 時というイリュージョンを振りかけて ただただその過ぎゆく早さにアングリと口を開ける 遠くから誰かが呼ぶような声が聞こえて そちらに歩いて行くと終わってしまいそうな儚さ だからと言って我が道を行くというほどの道はない 誰もが同じ空を見ているように 本当はどこにも行き着けずそして離れず 大いなるものに包まれてそして過ぎゆく 忘れ去られることを憂うけれど それでさえも忘却の彼方に 命があるとかないとか 生きるとか死ぬとか 本当のところはどうだ

    • 電話

      S(NOCAで暮らした若者)から電話があった。 名を名乗らず、 「ひさしぶりです!」 なんとなくわかってるけど 少しだけ声のトーンが明るいから 「誰や?」 と俺。 「おひさしぶりです!」 ともう一回、 わかってるでしょと もしやわからんのか? のニュアンスを含んで。 わかってるにしても 間違えたら最悪やから 「誰や?」 ともう一回。俺 「Sっす。暇なんっす、いま」 「おー、なんやお前、声がめっちゃ若くなったんちゃうか?」 なんかいいことでも

      • 最終列車が行く前に

        一番身近なサンタを失って 人生の潮目が変わった 私の”支え”という感覚が 内側から大いなる違和を唱え 信じていたものを手放し 疑っていたものを手繰り寄せろと ノックする 遠くが近くなり そして近くが遠くなる 私の中になにかが入り込む 新たな魂とでも呼ぶようななにかが すると不思議と 懐かしい人から便りが届き 終わりの始まりのベルが響く 最終列車の扉が閉まるギリに 飛び乗ったあと行き先を決めろと 言わんばかりに あなたはあの場所に帰るのだから 私のはたらきは き

        • てんじゃねえよお化け

          甘えてんじゃないよ 人のせいにしてんじゃないよ 欲しがってんじゃないよ メソメソしてんじゃないよ 浮かれて調子に乗ってんじゃないよ てんじゃないよお化けのオンパレード ひがんでんじゃねえよ 誰とも繋がれないからって うるせーよ しったかぶってんじゃねえよ 甘えて 人(アイツ)のせいにして 欲しがって メソメソして 浮かれて調子にのって それが愛(とけあう)ってもんだろ それが現(うつつ)ってもんだろ それが絆(ほだされる)ってことだろ てんじゃねえよお化けに 惑わさ

        命というもの

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          命の音(クソッタレの戯言)

          最近、どうも凹み気味 特に何か、あるわけちゃうけど 家ない女性がバス停で撲殺された事件を知って より一層、なんか。。 邪魔だったから。。。 世の中からはみ出した身としては  ウチもか? と勘ぐる 同時に知らんことをいいことにごきげん気取るウチに凹む キラキラのSNSの投稿が胸にザラザラ ざらついたコンクリートで ガリっと擦ったヒジの擦り傷のようにヒリリ 人生の素敵を無理に切り取って ねぇみてみてキラキラでしょって いいね欲しがるウチの内なる欲深さに凹む その隣でや

          命の音(クソッタレの戯言)

          子供を育てるということ

          子供を育てるということ 長女が生まれて25年と少し 今日の3女の受験の日をもって、 “子育て”の時期が一つの段落を迎える 30年前、 てーみと2人で歩き出したボクらの元に やってきてくれた3つの命 可愛くて大切で愛おしくて ホントにずっといまでも 目に入れても痛くない存在 3人3様で顔も性格も生きてく道もみな違う こんな人になってほしいとか そんなことはなにもなかったけど それぞれがそれぞれの生きる場所を見つけて たくましく巣立っていき また2人に戻るこの春 はて、

          子供を育てるということ

          山と海と山颪

          のぼるのぼるのぼるのは だれのだれのだれのため とおくみえるそのやまは いつかいつかのみちしるべ ぼくのとなりでねむるのは むくないのりのほととぎす ほーほほーほといなないて せかいにあさをつげてゆく もぐるもぐるもぐるのは だれのだれのだれのため ざざーんとよせるしろなみに とわのこきゅうをよんでいる ぼくのこころにともるのは きみがのこしたひがひとつ くるるくるるとまわっては あすにいのちをたくしてる びゅーんびゅーんとやまおろし とおくたかくにはこんでく

          山と海と山颪

          おいてけぼっち

          おいてけぼっち あくまでも なんとなくね なにかから おいてけぼり  いろんなことが はじまって いろんなひとが うごいてる うれしそうで たのしそうで まばゆいんだけれども それは どうも あたしに かかわりのある おはなし じゃないきがして そんなあたしなど めもくれず みんなむじゃきに すすんでく ぜんぜんそれでいいんだし おいてくつもりもないだろう なのに なんだか おいてけぼっち せけん というものが わからなくて なんだか やっぱり まざれなくて

          おいてけぼっち

          卵焼き

          “卵焼き” それは熱したフライパンにグルグル溶いた卵を少しずつ流し込み クルクルっと巻き上げてできあがる料理 こんなシンプルな料理なのに なぜ、あんなにもそれぞれの家庭で味が違うんだろう この卵焼きに含まれる(と思われる)“あれ”を 解き明かしてみたいとおもう 我が家は一緒に暮らし始めた頃から変わらず 妻のふんわり優しいだし巻き卵だ 最近、僕は役所のような場所に週2日勤めるようになった これはチャンスとばかりに “お弁当”を彼女にお願いしてみた 「え〜めんどくさ

          卵焼き

          閻魔ちゃん

          閻魔ちゃんは 元は 2丁目の赤線の女 スイも甘いも知っている 
 100歳にして肉を喰らい
泥酔していう口癖は 「人のふんどしで相撲とってんじゃねぇ」 

閻魔ちゃんの子供のパパは みんな違って
結婚なんかしねぇよと
 息子を不倫相手に丁稚として預ける 
 息子は記憶を見失い だけども 孫は真っ当だ 
 閻魔ちゃんは 死ねない ひきこもり 何万年もずっと この部屋にいて 通り過ぎる魂の 嘘を八百 きかされる 
 「死ぬまでつきとおした嘘」と 「死ぬまで言わなかったホント

          閻魔ちゃん

          ヤルとヤラレる

          ひとときの感情 微妙な差異 大人と子供 ヤルとヤラレる 成功と失敗 最強と最弱 お前とオレ 絶妙な絶頂 オレはフラットに生きたい 命燃やす点において 一ミリも優劣はない 糞みたいなウエカラ 誇らしげなシタカラ 列島に優越 劣等に憂鬱 上や下に行くことで 足りなさを誤魔化しても それはそれはバレバレ そんなもんじゃ足りない いつもいつも足りない だからそれは 臭く匂う クサく ダサく臭う 聞いたようなコメント なんも伝わりはしない ただ出逢う LIFE おののく マ

          ヤルとヤラレる

          春分、満月 新しい時代 豊かさ は 時間 豊かさ は 仲間 豊かさ は 居間 豊かさ は 隙間 個の時代から 間の時代に 固まる方向から広がる方向へ 間抜けや間違いを嬉しんでく 言葉そのものより 行間を 関係そのものより 間合を 目や耳や頭で集める情報より 肌感や匂いや“なんとなく“を大事にできる あ、うん の時代 いうなれば テレパティックピープルの時代ともいう 仲間との間に育つ命を眺めながら 天に昇る満月の周りの輪に気づく 行為と事象を超えた奥の間にあ

          すいもあまいも

          スイも甘いも 純粋も卑劣も 絶頂も絶望も あらゆる事を 一切のジャッジを手放し 丸ごと味わった上で すっかり忘れ まるで初めて 食べたように それを味わえるチカラ ネガの裏のポジ ポジの裏のネガ 間をとったグレーとかじゃない 純白と漆黒の間を 目をしばしばさせつつ 行き来し両極を丸っと自らのうちに取り込み それを“ある”ものとして腹の奥に納め まるでなにごともなかったような顔していられる そうこの世に見える世界のすべてと それ以外の全部を飲み込んでいるつもりで 実の所飲み込ま

          すいもあまいも

          満月の50音

          満月の50音×4文字 湧いてきたままかいて出し なんやそれ、笑 あいして いきって うたって えんじて おどって かんじて きづいて くどいて けっして こうどう さそって しなって すまして せまって そそって ためして ちぎって つのって てんじて とんがる なかよし にこにこ ぬけがけ ねんごろ のりのり はらはら ひらひら ふらふら へらへら ほろほろ まどって みとれて むりして めんじて もんもん やらしく ゆるして よろしく らんらん りんりん るんるん れん

          満月の50音

          アリーって何者?

          アリーって 何者? と 時々。 答えに窮してしまう。。 が アリー は アリー である 笑 (吾輩は猫であるぐらいの口調で) 私は何々である と 表明した瞬間に 相手のメモリーにある “それ”らしきものの引き出しに分類され その引き出しを“はいわかりました”と閉じることで安心する。 まるでそれ以外の私になんか興味ないわよとばかりに。 カシャンと シャッター1枚、ある瞬間を切り取って 生の存在を2次元の紙切れに写し取っったことで それを全部わかったかのようにおもうのは

          アリーって何者?

          砂の奥の世界

          砂の奥の世界 わたしは特別だと わざわざ言うのは 全ての存在が特別に個性的であるという あたりまえに気づけないとき わたしはただの人よ というとき当然のごとく あまりに個性的すぎる存在どおし 人と特に別れる特別感にヘキヘキして あなたとひとつにつながりたいとき なんだかわからないけど 昔、砂場をひたすら掘っているときがあって 肩の付け根のもっと奥までほればいつか 土の奥がドカンと割れて 身体ごとヒューイと吸い込まれて その奥に広がる色とりどりの世界に 行けるような気分でいたん

          砂の奥の世界