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ああ、妊娠って「リスク」なんだね?
「妊娠のリスク」という言い回しが性犯罪(とそれに類すること)の文脈以外の、日常レベルの文脈で使われることに、現代人の殆どが特に違和感を感じないのは、完全な知性現象として振る舞いたい人間が生命現象に対して根源的に抱いている「疎ましさ」や「不愉快さ」が原因。人間は、自分が生き物であることを、心の底では「残念」に思っている。
(2024年5月2日 穴藤)
「猫の缶詰」で思う日本語
猫の糞の始末をしているとき、ふと思った。
「猫の缶詰」は、「猫用の缶詰(この場合、猫の餌の缶詰)」と「猫の肉が入った缶詰」のどちらの意味にも取れる。しかし、今(西暦2024年)の日本で、「猫の缶詰」と言えば、「猫の餌の缶詰」一択である。逆に(逆に?)、今、この日本で、「牛の缶詰」と聞けば、大抵が「牛の餌の缶詰」ではなく、「牛の肉の缶詰」だと思うはずだ。牛を飼っている者は少ないし、だから、(仮に実
「拷問」としての「文春砲」
所謂「文春砲」は、実質、時代劇に出てくる「拷問」(石を抱かせるとか、焼きごてを皮膚に当てるとか、五寸釘を足の指に刺すとか)になっている。目をつけられた人間は、お白洲(裁判)で白黒つけられる前に、牢屋敷で痛めつけられ、一生残る肉体的精神的経済的ダメージを受ける。あとで無実・無罪とわかって放免されたとしても、「拷問」で受けた様々な「損害」については何の補償もない。「拷問」された側はひたすら「ヤラレ損」
もっとみる二種類の本と「知的ボディビルダー」
二種類の本がある。「基礎訓練」の本と「実戦」の本。
ジャッキー・チェンの『酔拳』のようなカンフー映画で喩えると分かりやすい。
①『酔拳』といえば、逆さ吊りになったジャッキーが、両手に持ったお猪口で、下の桶の水を上の桶に移し替える修行が有名。あれが基礎訓練。地道で退屈。しかも腕立て伏せとか、腹筋運動とかと同じで、アクロバティックなあの動きが出来たからと言って、閻鉄心(や桃白白や火雲邪神)には勝て
戦争が「愚かな行為」である本当の理由
『人間の終わり』にも書いてあるとおり、人間は「生命現象依存型知性現象」なので、その本質は知性現象。生命現象はただの「媒体」。
ところが戦争は、この生命現象をドーニカスルことで、知性現象を操ろうとする手段。要するに、人間が生命現象に依存していることを「悪用」するのだ。
人間は最早、チェスも将棋も囲碁も、人工知能には勝てない。しかし人間の世界チャンピオンには「奥の手」がある。いざとなったら、対戦相