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日々の想いを綴っています。 20歳の学生。 建築を学びながら、読書にハマりながら、漫才…

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日々の想いを綴っています。 20歳の学生。 建築を学びながら、読書にハマりながら、漫才で笑いながら

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  • 私は名無し、名前はまだない

    小説【私は名無し、名前はまだない】

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新たな身体を生きる

エッセイ New season with new surface __________________________________________ 春が訪れ始めた頃に、初めて自らの顔面にメスが入れられた。それは、大掛かりな顔面改造などではなく、私の顔に膿が溜まり腫物ができたために5mmほどの切れ目を作り排出するというもの。5mmという数字と軽やかな医者の口調から自分の顔にメスが入れられることに何の抵抗もなかった。もちろん、最適な手順で治療してくれていることは明らかで、私

    • 君の居場所はここではない

      02 君の居場所はここではない __________________________________________ 昼頃になるとオフィスから人が消えてゆく。私を君と呼んだ上司も、忙しなく動き回っていた新人さんも皆どこかへ出て行った。人はいなくなったのにここは水中のように息苦しい。私もここにはいられないとオフィスから抜け出して1人会社の前にある公園に向かった。 目の前にあるのに誰もこの公園には訪れない。煌びやかな風景も子供が集まる遊具もなくて、公園とゆうよりも森という方が

      • 私は名無し、名前はまだない

        01 私は名無し、名前はまだない __________________________________________ 猫であったらよかっただろうか。 名前を持たない仲間たちが世界中で生きている。そう思えただろうか。 路上を駆け回る野良と呼ばれる種族に属して。 野生と呼ばれる種族に属して森の中を駆け回っているだろうか。 *** おい君と呼ばれて上司の前に立ち、刻み込まれて元に戻らないような深い皺が集合した顔を向けられる。仕事のミスをした時に怒られることと同程度に日々の

        • 笑われ者の生きる道

          笑ってみろや。 心の中で何度も叫ぶ。言葉にならない強がりが何になるのだろう。小さな手を潰れるほど握りしめていた。 テレビの中には笑ってもらうことを求めてその身を掲げている人が映る。 笑われるってそんないいものか。私はずっと笑われてきたけど何かが違った。 * 学校に行っては冷ややかな目線と共に悪意のこもった笑い面を向けられる。 思いやりなんて向けられたことはない。私が何をしたというんだ。人と違う見た目だからって笑われる理由などない。 無視されるよりは何十倍もましだ

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        新たな身体を生きる

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          傘をくれる人々

          *** あぁ、雨だ。 降ってるか分からないぐらいの霧状の雨が次第に体に重みを感じる粒の大きさになっていた。ザァザァと駅前のアスファルトに雨が打ちつけている。 いつも天気予報を見てるつもりでも雲の様子を見て降らなさそうだと傘を持たずに家を出てしまう。今日もそんなわけで傘を持っていなかった。 特別重要なイベントがあるわけでもなく時間ができたのと隣町にある駅前の書店でセールがやっていることがたまたま重なったので朝10時に遅めの朝ごはんを食べて家を出た。 今朝は家を出て暖簾

          傘をくれる人々

          脇道へ逸れるその先に、単純でなくとも好奇を求めて。

          道外れたことをしたい欲が溢れ素直な良しを受け入れられない。不良のように道外れて生きたい。いや、異端になりたいのだろうか。なれもしない方向で彷徨う先には何があるだろう。 人生の中で素直にまっすぐ伸びた道を歩いていけば楽しく、健やかに過ごせるのに外れた道に進みたくなる欲は何モノだろうか。 若気の至りといったりして羽目を外して馬鹿することを経験するなんて聞いたりしますが、真っ直ぐ歩んできた人間はタバコも吸わないし、酒もそこまで飲まない、深夜にバカして怒られたこともないからなんだ

          脇道へ逸れるその先に、単純でなくとも好奇を求めて。

          なんでも発信する人

          題名通りなんでも話すしsnsに載せたり秘密がないような人間がひたすら羨ましい。 友人が観葉植物買った話をしてて、自分も少し前に買っていた時には黙っていたけど言えばよかったなと後悔しました。 自分のこととなると何事も恥ずかしくなって発信できない。観葉植物買ったとか話しても自分発信だと盛り上がらない気がしてしかたがない。 今年に入って数回友人と遊びに出た時自分のエピソードトークをしてみるが食いつきが悪い。 空気を察してすぐさまその話をやめて流れに任せる戦法を採用したぐらい

          なんでも発信する人

          通常営業

          最後の投稿から数日経ちましたが、毎日書くのはかなりきついのと一週間の中で思ったこととかを週末にまとめること、と決めました。 小説っぽいものを書いてみたくなったから書いてみたけど即座にできる物じゃなかったです。 学校の先輩に制作の手伝いを頼まれて久しぶりに大学に行ったら電車が止まり、隣の席の人は激甘な香水をつけて電車に酔ってしまった。災難な週末だ。 またいつも通りの生活に戻ろう。 ------------------------------------------------

          通常営業

          関西弁の心地よさ

          この頃よく漫才を見て笑い吹けてたり、漫才だけじゃなくバラエティとかを見てると関西出身の方が標準語に寄せて主にトークしてる中でたまに関西弁をふらっと言ってるのを聴くと体がピクっと反応してます。 小学5年生まで大阪の北の方、京都の方が近いぐらいの高槻市に住んでました。関ジャニの村上くんの出身地のとこです。大阪の中でも南の方はかなり訛りが強いらしいけど自分の住んでたところはそこまで訛りは強くなかったけどやっぱり関西弁。関西弁はまずイントネーションが基本的に違うから言葉が変化するこ

          関西弁の心地よさ

          好意と壁

          めちゃくちゃ傲慢な悩みなんですけど、自分は見た目もいわゆる「イケてる」方でモテるでしょとかかっこいいとか言われるんですけどなんて返せば良いかわからないです。 テンプレートの「そんなことないよー」って言うと「モテるくせにー」の繰り返し。 「そーモテるー」みたいな振り切れてて好印象な言葉は最初は良かったけど次第に頑張って言ってる感じがあって逆にあざとく感じる。 この言葉のやりとりだけだと黙っていたら終わるからまだいいんですけど、最近女性と出かけたりすることがしんどい。 女

          好意と壁

          本屋

          コロナが広まってからほとんどの生活を家の中で過ごしてきましたが緊急事態宣言二回目にしてやっとこさ読書を始めました。 前から雑誌を読むために行ってたジュンク堂に本を買いに行ったんですけど、いざ読書始めると気構えたわりには何読めばいいか分からず。 とりあえず現代っ子ぽくスマホで 「本 おすすめ」 って調べてみたけど出てくる本はほとんど自己啓発の本ばっかりで困りました。 自己啓発の本ってなんかいかにも正しいようなこと書いてあって教養増えたわって思わされるんですけど正直生活何

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