ATSUKINO

旅するグラフィックデザイナー/アートディレクター/キュレーター。 デザイナー目線で南米…

ATSUKINO

旅するグラフィックデザイナー/アートディレクター/キュレーター。 デザイナー目線で南米ボリビア・ラパスでの日々のいろいろを綴る旅日記。 デザイン(表現)と食に関することを中心に写真とエッセイで、標高3600mでの異次元の暮らしをお伝えしていきます。

最近の記事

#44 怒涛のボリビア一ヶ月。出会いと再会と。

2024年3月20日 miércoles - 思い立って日本を発ってからあっという間に時が過ぎ、また日本へ舞い戻って来た。とはいうものの、感覚的には三ヶ月くらい過ごしたような。 ボリビア入りして二週間ほどは毎日誰かに会っては話を聞き、それと同時にアポ取り、スケジュール調整、日本とのやりとり、と目まぐるしく過ぎていく時間。なかなか友達や元同僚と会う時間もなく。 まあ、仕事をしに来たので、収穫が何もなければ無駄足になる!!という焦りもあり、旧知の障害者関連団体、また新たにJIC

    • #43 約一年ぶりにボリビア・ラパスへ戻る

      2024年3月6日 miércoles - ボリビアに本当に戻ってきたのには、自分が一番びっくりしている。 JICAボランティア時に興した、障害者入居施設IDAIとの活動をどうにか発展させられないかと取り組んでいる関係で、リサーチにやってきたのだ。 ボリビア人の友人、ボリビア在住の日本人の友人たちにも、ほぼ連絡する暇もなく突如渡航を決め、1週間足らずの準備期間を経てやってきた。到着後も怒涛のスケジュールで動きまくっていたおかげで、現在体調ダウン。微熱は続くが(やはり酸素薄いか

      • #42 絶妙に無意味でありたい。ありがとう2023

        2023年12月31日 domingo - 2023年も終わろうとしている。 今年3月末に帰国し、ボリビアでの日々の風景の色が薄くなりつつある今、やっぱり、現地でつながった障害者施設の子どもたちとまた一緒に活動したいなーという思いが、沸々としている。計画性なく生きている私だが、いよいよどうにかしやなあかんなあ、、と、来年は社会起業の可能性を含めて、その準備。まあ、どうなるかわからんけど。 2024夏頃にはまたボリビアに行きたい。 微力ながら活動費を稼ぐべく、障害者施設(ID

        • #41 ボリビアから帰国して半年の日々

          2023年10月3日 martes - 気がつくと半年経っていた。ボリビアから帰ってきて。 3月31日に日本に戻り、4月前半は、まだ魂半分はボリビアにいる感じで、日本の友人知人に会う気もせず。 ようやく4月末、5月には、おかえりパーティ。サンタクルスの空港で死守したボリビアの最高級シンガニ(ラパス出発時、機内持ち込みのキャリーケースに入れていたため、経由地サンタクルスにて取り上げられそうになったが、ボリビア人気No.1 サッカーチームBolívar のユースチームコーチが自分

        #44 怒涛のボリビア一ヶ月。出会いと再会と。

          #40 ボリビアでの日々をふりかえって -日本へ帰る

          2023年3月19日 domingo - 10日後にはラパスを発つ。過ぎてしまえば、あっというまだったボリビアでの時間。あたりまえだけど。 三年前のちょうど今ごろ、けっこうな脱出劇さながら、国境が封鎖される直前にあわててボリビアを出国してから1年9ヶ月ほど日本で過ごし、再びここに戻ってきた。三年前とは違い、今回はいろんな人たちに見送られ、ここでのことを思い返しつつ、帰国までの時間を過ごしている。 2021年11月に、たったひとりでボリビアへ戻ってきた時のことをおもうと、なんだ

          #40 ボリビアでの日々をふりかえって -日本へ帰る

          #39 南米3大カーニバルのひとつ、ボリビア・オルロのカーニバルへ行ってきました!!!

          2023年2月25日 sábado - 先週末の日曜日と月曜の二日間、満を持して!!Oruro(オルロ)のカルナバル(スペイン語で言わせてね♡)へ行ってきました! というよりも、友達に誘われ、行くつもりはなかったが、行ってみようか、というくらいの気持ちで行くことになったのだ。 ボリビア中の人がオルロへ大移動する、と言われるくらいカルナバル本番の日には、ものすごい人が、なんにもないオルロに集結する。土曜日から火曜日まで、四日間の祝日になるボリビア。オルロで、圧巻のパレードがある

          #39 南米3大カーニバルのひとつ、ボリビア・オルロのカーニバルへ行ってきました!!!

          #38 ボリビア人の(私なりの偏った)恋愛観についての考察

          2023年2月18日 sábado - 気づけばバレンタインも終わり、あと一ヶ月少しでボリビアでのボランティア活動が終わる。ゴールへのカウントダウン。 去年のバレンタインには出国時、羽田空港であわてて買った抹茶チョコをオフィスのメンバーに配った。ボリビア人に抹茶チョコはハズレなし(私の経験上)なので、今年は抹茶トリュフを作ることにした。ついでにノーマルのトリュフと。 同僚に「あまったらここに全部置いてって!」と言われるほど好評だった。胃袋しっかりつかみました。 職場では毎

          #38 ボリビア人の(私なりの偏った)恋愛観についての考察

          #37 ボリビアで過ごす3回目の一月

          2023年1月15日 domingo - 新年明けましておめでとうございます。¡Feliz año nuevo! の挨拶も遅すぎる時期です。クリスマス、年末年始とフェスティバルで浮かれていた雰囲気もグッと落ち着き、気づけば1月半ば。そういえば、私にとっては2020年、2022年、2023年3度目のラパスの一月だな、とすこし感傷的になりつつ、この年末年始を振り返る。 11月。ここでのワールドカップの盛り上がりについて。 ボリビアは、出場していないのにもかかわらず、めちゃくちゃ

          #37 ボリビアで過ごす3回目の一月

          #36 ボリビアでのバケーション -後編:インカ帝国発祥の地、チチカカ湖へ

          2022年11月26日 domingo - 旅の記憶がまだ新鮮なうちに書き留めておく。 スクレで風邪をひき、ラパスに戻って体調を整えようとおもったのだけど、こんなときに限って色々とお誘いがあったりして、休暇を楽しみたい気分も手伝い、友達と遊びにでかけた中3日を経て、11月13日日曜日、朝8:30ラパス発のバスでコパカバーナへ向かった。 ヨーロッパからの観光客と思しき人たちとバスに同乗し、ペルーとの国境に位置するチチカカ湖へ向かう。バスからの景色が旅気分を盛り上げる。 途中

          #36 ボリビアでのバケーション -後編:インカ帝国発祥の地、チチカカ湖へ

          #35 ボリビアでのバケーション -前編:ボリビア独立の地、首都スクレ2泊の旅

          2022年11月20日 domingo - やっとのまとまった休暇をとり、国内旅行に行ってきた。 当初の予定では、 11月7日−10日 スクレ、10日サンタクルス泊、11日–14日オキナワの友人を訪ね、その後サマイパタで2泊し、ラパスへ戻ってくるプランを立てていたのだが、先月22日からサンタクルスで始まった無期限ストライキの影響で、サンタクルス方面への移動ができず、(今現在、道路封鎖+過激な抗議運動に発展している状況)プランを急遽変更し、スクレの後、いったんラパスへ戻ってきて

          #35 ボリビアでのバケーション -前編:ボリビア独立の地、首都スクレ2泊の旅

          #34 ボリビアで配属先主催の国際カンファレンスに登壇-日本のグラフィックデザインについてプレゼンしました。

          2022年10月29日 sábado - 気づけば10月も終わろうとしている。今月はいろいろとイベントがあり、その準備や調整の日々が9月から続いていたので、それらが終わって落ち着いたと思ったら、もう11月が目前。来月は絶対に長期の休暇をとる、と決めて今からプランを練っている。 東京物語の上映をした10月11日、その週末には、JIDGAという配属先主催の国際デザインカンファレンスがあり、私は14日の金曜日、カンファレンスのトップバッターのプレゼンテーションをしてくれ、と頼まれ

          #34 ボリビアで配属先主催の国際カンファレンスに登壇-日本のグラフィックデザインについてプレゼンしました。

          #33 ボリビア・ラパスの観光地どまんなかにある小さな楽器店で、チャランゴの練習を再開しました。

          2022年10月16日 domingo - 明日は(だいたい)二週に一回通っている、チャランゴのレッスンの日。以前教えてもらっていた人とは連絡が取れなくなり、「なんだよう、けっ」という感じで気乗りがしなくなったのと、仕事が忙しくなったのもあり、半年ほどは、まったくチャランゴを触らず過ごしていた。が、残りのボリビア滞在期間が少なくなってきた焦り、と、ある程度弾けるようになってから帰国したい気持ちがむくむく膨れ上がり、ラパスの観光ど真ん中スポット「サガルナガ」通りにある楽器店の扉

          #33 ボリビア・ラパスの観光地どまんなかにある小さな楽器店で、チャランゴの練習を再開しました。

          #32 ボリビアと日本の映画:ラパスで、小津安二郎「東京物語」を上映しました

          2022年10月11日_martes - 昨晩、ボリビアでのデザイン教育活動の一環で映画「東京物語」を上映した。 配属先の職業訓練校(Instituto Atenea:グラフィックデザインコース)には上映会をできるような広い教室や設備もないので、1ヶ月ほど前から上映会に借りられる場所を探していた。カウンターパート(配属先のディレクター)やJICAボリビア事務所のスタッフの方に相談するも、なかなかいい場所が見つからず。プライベートで、たまに映画や展示を観にいくCentro C

          #32 ボリビアと日本の映画:ラパスで、小津安二郎「東京物語」を上映しました

          #31 ボリビア・ラパスの交通グラフィック−滞在外国人向けに情報をシンプルに伝えるデザインプロジェクトがまもなく完成(のよてい)

          2022年9月25日 dómingo - 配属先のグラフィックデザインコースで進めている活動のひとつで、「ラパスの公共交通の情報を滞在外国人向けに整える」というテーマで動かしているデザインプロジェクトがある。なにより私がまったく公共交通を使いこなせていなく、どこで情報を手にできるのか、もわからない、という状況だった。ラパスに着いてすぐの頃は。 3月からプロジェクトをはじめ、最初7人ほど参加していた生徒は、現在4人まで、減った。 そしてプロジェクトに参加してくれていた担当教

          #31 ボリビア・ラパスの交通グラフィック−滞在外国人向けに情報をシンプルに伝えるデザインプロジェクトがまもなく完成(のよてい)

          #30 昼からお酒を飲みながら、心地よい人間関係の距離感について考えた in ボリビア

          2022年9月10日 sábado - 部屋のそうじが終わり、空っぽになった飲料水の20リットルボトルの交換も済み(電話注文してからいつ届くかわからない、という不便さ。土曜日は朝に注文すると、だいたい午前中には届く。)HIITで汗をかき、ヨガのストレッチでスッキリしたのち、作り置きしていたペンネ・アラビアータと白ワイン。のあと、知人からもらったドイツビールを開け、これを書いている。 休日の「昼からビール」の美味しさは国境を超える。 土曜の朝は、そうじから一日スタート、そして

          #30 昼からお酒を飲みながら、心地よい人間関係の距離感について考えた in ボリビア

          #29 パターンが限られているほうが、豊かなんじゃないか?と、ふと感じた。 in ボリビア

          2022年7月22日 viernes - いま、ボリビアは冬です。そして乾季。朝晩はすごく冷えるけど、昼の日差しはめちゃくちゃ強くて、暑い。余談ですが、ここ最近、左の鼻だけ鼻くそがたまる。さらに血が混じっていてちょっと痛い。たぶん、乾燥が原因だろうな。そして体が冷えているのか、体調も低調気味。 そんな最中(どんな最中?)、Universitaria[ウニベルシタリア]というイベントに向け、夜に広場や学校の敷地内でダンスの練習をしている人たちを見かける。寒いのにー・・・みんな

          #29 パターンが限られているほうが、豊かなんじゃないか?と、ふと感じた。 in ボリビア