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進行する第4次産業革命の3大潮流   ~個人化✖小型化✖希薄化~

 現在進行形の第4次産業革命はどのような時代になるのか、日経電子版の好記事【企業組織の境界が消える日 個が台頭 柔軟な連携生む】に触発されて考えてみたのはつい最近の事でした(下記参照)。




 その時浮かび上がってきた第4次産業革命の時代の大きな3つの潮流は――

▶第4次産業革命の3大潮流

(1)個人化・・・個人が低コストでイノベーションのアイデアを見える化
       できる、個人の活躍する時代。組織内での個人の比重が
       高まる。

(2)小型化・・・時代・状況の変化に迅速に対応してイノベーションを
       起こせる
、低コスト・少人数の組織が活躍する時代。
       (スタート時の)チーム・プロジェクトが小型化する
       (リーンスタートアップ)。

(3)希薄化・・・組織の枠を越えてアイデアとアイデアが結び付き
       イノベーションを起こす
ために、テレワークなどで
       個人の働き方の自由度が増す時代。組織の境界が
       希薄化する。


 
 このような3大潮流を念頭に置いて、日々の情報、日経電子版の記事に接していると、この3つの時代の流れを如実に感じさせる記事、事象が数多く存在していることに気付かされます。ごく最近の記事からだけでも、以下のような事例をピックアップすることができます――


(1)『個人化』の事例

 この記事【ドローンを固定、LEDで音響装置 香川で研究進む】では、一人で始めた会社で、ドローンがインフラ点検中に風にあおられて構造物に接触・墜落する危険を回避すべく、ドローンが壁に張り付くよう制御する特許を開発した事例や、LEDの用途拡大に挑み、トランジスタの代替品開発を素材の加工や組み立てまで一人でこなす事例がリポートされています。

 機材(3Dプリンターなど)、テクノロジーやネットの発達によって、アイデアを見える化(試作)・研究・情報発信するコストが低減し、個人がアイデアをプロジェクトへと開拓していく環境が生まれている事が分かります。


(2)『小型化』の事例

 この記事【社員7人が花王脅かす 新興ブランド、化粧品でヒット】では、小規模な新興企業が、ファブレス+SNSでの拡散を武器に、開発に特化して、既存の大量生産+マス広告の商品に飽き足らない消費者に刺さるプロダクトを生み出している状況がリポートされています。

 時代の変化に敏感・迅速に反応できる低コスト・少人数の組織が、イノベーティブなプロダクトを生み出して、大企業のシェアを脅かすまでになっている事が分かります。



(3)『希薄化』の事例

 この記事【職場のリーダーはフリーランス、企業も柔軟に(働き方探検隊)】では、フリーランスやパラレルワーカーなど、多彩なスキルを持った人達が、既存の組織の中でチームを組むことで、ダイバーシティな効果が出て、新鮮なアイデアが生まれてくる状況がリポートされています。

 組織の境界を薄めて、多彩な人材を受け入れる事で、アイデアとアイデアの結合によるイノベーションが生み出されてくることが分かります。


 上記はほんの一例で、私達の周囲では、着実に第4次産業革命の3大潮流、『個人化✖小型化✖希薄化』が進行しつつあると考えられます。

 このように時代の潮流を感じられるというのは、まさに【日経電子版】の真骨頂ではないでしょうか。

 日々記事を読み続ける事で、その記事から得られたナレッジが蓄積されていき、やがて、ナレッジとナレッジが結合して、より大きなものが見えてくる。仮にこの『大きなもの』をスーパーナレッジと称するなら、今度はそのスーパーナレッジという拡大鏡を通して記事を読み解くことで、理解が深まっていくのです。ナレッジとナレッジが結合してスーパーナレッジが生まれる状況は、アイデアとアイデアの結合するイノベーションと同じ構造だと言えます。

▶【日経電子版】を読み続ける効果

  記事A    記事B    記事C    記事D    記事E
      ⇓      ⇓      ⇓      ⇓      ⇓
ナレッジ       ナレッジ  ナレッジ  ナレッジ  ナレッジ
         ⇓      ⇓
       スーパーナレッジ
            ⇓
            記事F
            ⇓
  『今まで見えなかったモノが見えてくる』



 さらに付け加えるなら、日経電子版を読んだ後、その感想、気付きを言語化、文章化することで、記事から得られるナレッジの質が格段に向上する、という事があると思います。何故なら、文章化という作業には、次の3つの効果があるからです。

▶文章化の3つの効果

『明瞭化』・・・文章を書き起こすには、書く内容の理解が不可欠。文章を
       書く作業が、意味の理解を促す。

『論理化』・・・文章を書き綴るには、書く内容が論理的でなくては
       ならない。自然と意味と意味の繋がりが見えてくる。

『説明化』・・・文章を書き記すという事は、読む人を前提にしている。
       読者を想定することで、自分の説明が首尾一貫しているか
       自ずと推敲作業することで、理解が深まる。


 このような観点からすると、note、そしてCOMEMOという投稿の場があるという事は、ビジネスパーソンがナレッジを磨く場として、極めて効果が大きいと考えられます。そして、その効果は、他の人の書いた投稿を読むことで、さらに尖ったものへと成長するのではないでしょうか。

 言うまでもない事ですが、【日経電子版】を通して自分のナレッジを磨くことは、即、投資にも役立つことなのです。

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