二上拓真(Takuma Futakami)

こちらに移行しました。 https://note.com/takuma_futakami

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最近の記事

アカウントを移行します。

2023年6月から、個人事業主としても活動を開始するにあたり、 アカウントを新しく作りました。 これまでのアカウントはこれまでの。 これからの内容は新しいほうで進めていきます。 よろしくお願いいたします。

    • 自戒を込めて。#ヤッチャの学校

      先月まで日南で行われていたヤッチャの学校のプログラムには5名の学生さんが参加し、1ヶ月の集団生活の中でいろんな経験していたようで。 1度だけお会いしていたのだけどそれの次は機会が合わず、結局オリエン動画と卒業発表だけ我儘を申して拝聴。 そこで学生さんの発表を聞いていて3つほど感じたこと。 ○ ”見栄え”しなくても大丈夫 オフラインよりオンラインが主流になって、SNSでは綺麗な写真や、いい感じの風景や、楽しそうなキラキラが目に余るほど入ってくる世界になった。その一方でどん

      • #ヤッチャの学校 4期生

        先日の土曜日(2/26)の昼下がり、ニコちゃんショップで天むす買って食べたあと油津商店街に行ってグリーンバードの清掃作業に参加して北郷温泉に浸かって心も身体も町並みも多少綺麗になって帰ってきたわけですが、 その際にちょっとお会いした”ヤッチャの学校”4期生のことをもう少し知りたいなと思ったので学長に頼んで自己紹介プレゼンを拝見しました。 誠に勝手ながら感想書かせていただきます・・・。 ○ はまち さん 出会いを最大限に活かす。 大事なことなんで何度も仰ってましたね。了解で

        • 芸術家なんて。職人なんて。

          芸術家なんて、職人なんて、縁のない世界だった。 小学校も、中学校も、高校も。図画工作や美術より、漢字や地理歴史が好きだった。物理も化学も苦手だった。 小学校の時は大学教授か政治家か警察官になりたくて、 中学校の時は検察官か医者になろうと思っていた。 高校生になって弁護士になろうと思ったけど裁判傍聴した時の容疑が空き巣で冷蔵庫でアイスクリームを食べた窃盗犯でその弁護人にはなりたくないと思って夢潰え、いろいろあってお医者さん目指そうとしたけど知力学力そしてホルマリン漬けの内臓にノ

        アカウントを移行します。

          おことばですが。

          「草生える」をネット上で使い始めた人はすごいなと思う。 (笑)→ 笑 → ww → wwwwwww → 草生える → 草 これ考えた人すごいなと。今は林や森もあるとかなんとか。その一方で、僕の先生たちの世代や、母親とのやりとりでは、カタカナの使い方がとても興味深い。「ネ!」とか、「アッ!」とか。感嘆詞やカタカナにすることで平らな文面に強弱をつけている。草が大草原になるとか、森になるとかの規模じゃなくて、凸凹で表現されているような。 ただこれは自ら文字を打つからそうできる

          おことばですが。

          藍のTシャツと5年間

          4月1日で工房で働き始めてまる5年が経過しまして、振り返れば4枚のTシャツがその役目を終えていました。藍染めは最初はパリッと硬いのですが、もうくたくたです。週末の僕みたい。明日も仕事するけど。 各々のTシャツが1週間に1回以上、仕事において3年間はハードに使い込んだので大体が襟のあたりとその横が破れています。最低でも200回以上は着たのでしょう。お疲れ様でした。 それを見ながら「Tシャツを見ると記憶が蘇るなぁ」と思いましたのでただ振り返るnoteです。 1. 1枚目、大

          藍のTシャツと5年間

          真綿をかけ、座繰りをする。そんな神事。

          今日は工房で、まゆ祭りの神事が行われた。今年で42回目になる。 着物をはじめとする絹織物は、カイコ(蚕)あってこそ。桑園を管理し、蚕を飼育し、繭を収め、糸としてはじめて織り上げることができる。一部をのぞいて、糸をとるためにほとんどのカイコは死んでしまう。それと引き換えに糸をもらう。その感謝と供養の儀式。 11月23日(勤労感謝の日)は宮中祭祀のひとつ、新嘗祭の日。1年の収穫に感謝するその日と時期を重ねている。 神事の出席者は関係者のみと規模は小さくなっているものの、神棚

          真綿をかけ、座繰りをする。そんな神事。

          2017.09備忘録【伝統とは】

          伝統といい、伝承という。これは、端的に言えば過去に一応完成されたものが、その本質的な姿を変えることなく時代と共に人々の生活の中に生きて行くことであると思う。其処に一本通った筋の様なものが伝統であり、これが生きて行くために作る人の手から手へ移っていくのが伝承である。 その間時代と共に生きて行くのであるからその中のあるものは時代の移り変わりに取り残されて消えていくものもあろうし、時代に合う様に部分的な様相を変えていくのも当然のことで、素材、技術、デザインのすべてにわたってその原

          2017.09備忘録【伝統とは】

          1年に1回行きたくなる土地。

          大好きな地域の話をさせてください。できればそこをサポートしてほしい。そんなnoteです。 10月2日の午後から5日まで、島根に行っていました。平日に休みをとらせてもらったのなんていつぶりだろう。体調不良でもないのに。 でもそこまでしてでも行きたかった。 大学生の時、卒業研究で滞在調査をした島根県美郷町。吾郷地域。 住民主体の地域づくりを進めてきたこの町で、5年前お世話になりました。 初めて訪れたのは2014年7月22日から24日。曖昧なままに事前調査という形をとらせ

          1年に1回行きたくなる土地。

          やっぱり博士号をとりたくて。

          やっぱりPh.D(博士号)をとりたい。欲が再燃している。 きっかけは先月末。皇居にある紅葉山御養蚕所で上皇后さまへの養蚕指導をされている方(代田さん)がうちに技術指導に来てくださったこと。ざっくりといえば、うちの先生がこだわり続けてきた”小石丸”というカイコの品種のご縁で、まだまだ養蚕技術が未熟である自分を指導してもらったらいいんじゃないかという話で依頼してくださった。 せっかくの機会だからと、一般の方向けに養蚕に関する講話もしてもらい、養蚕の歴史、皇室の御養蚕の変化など

          やっぱり博士号をとりたくて。

          藍染めと正しさ、ほんもの、にせもの

          藍染めには”ほんもの”と”にせもの”があると思っていた。うちの工房の藍染めが”正しい””ほんもの”だと思っていた。1年目は。 でも、今はそうじゃない。そんな議論があることが悲しいと思う。 * 上の人の下について勉強していた1年目が終わり、その人がいなくなって藍の管理を任されるようになった2年目。一気に自分の責任が増えて、でも裁量も自由度も増えて、藍の魅力を知って欲しいと思っていた。3年目は”うちの藍は”という言い方をするようになった。多様さを知った。小石丸の養蚕も自らや

          藍染めと正しさ、ほんもの、にせもの

          工芸と産地と繊維と。1103-1105

          マリンメッセで行われたKOGEI EXPOは素敵だった。 本気で遊んだ漆・竹細工・寄木細工・切子のプラレールは面白かったし 人伝てで耳にしていた取り組みを目にすることができた。 全国の伝統的工芸品の伝統工芸士の作品もずらっと並んでいた。 製品ではなく、作品。いわゆる本家の作家もん、というやつ。 圧倒された。 茶器に込める技術と華やかさには畏敬の念を抱いた。 棗に彩る微細な蒔絵は素敵で、地色が装飾になる黒や溜塗も好きだ。 源流の磁器が醸し出す花器としての佇まいは小町的だし、

          工芸と産地と繊維と。1103-1105

          源流は、湧き出ているから源流である。

          綾の手紬染織工房で働く僕と先生の関係は、”師匠と弟子”という既存のラベルで認識されがちだ。 もちろん一般的にはそう見えるのだろうし、それが最適な言葉に思えるだろう。当人たちを除いては。 そうなると、必然的に”修行”という言葉が連関して現れる。 弟子入り→修行 とくれば”独立”となるようだ。 確かに、「将来的には独立を考えてるんですか?」みたいなことは聞かれることもある。 その時は、「なんというか、独立目的で入ってるわけじゃないですし、この環境が好きなんで」とか、「大元

          源流は、湧き出ているから源流である。

          ”現代の民藝”としての無印良品

          工芸ってなんだろうなぁ。と思うことが増えた。 陶芸については、未だに器は毎日使うものだし、陶器というものと現代人の距離感はそう遠いものではない。木工もしかり。 ただ、染織工芸は少し異質だと思う。これだけ現代における日本人の服装が洋装になっていながら、工芸展なるものに出品されるものはほとんどが和装品の状態。洋服は出品しにくいというか、そもそもジャンルが違うような認識を受ける。あるとしたら、久留米絣の古布を縫製したやつとか。 その一方で、百貨店の催事場で行われている職人展や

          ”現代の民藝”としての無印良品

          3年前。

          今日、熊本からお客さんがいらっしゃった。 2週間ほど前に、工房へ電話があった。「8月末に熊本の伝統工芸館で展示されていた時に、そこに行った。この時期に小石丸の養蚕をやっていると聞いて、見に行きたい」とのこと。 「来週あたりに糸吐き始めるので、そのあたりでお越しいただけると良いかもしれません。ただ、三連休だとちょっと遅いかもしれないですけど…。」と答え、また直前に電話をいただくことになった。 * 案の定、水曜日からカイコたちは糸を吐き始め、糸を吐く場所に移す作業、”上蔟

          養蚕は”遺産”なのか

          ツイッター経由で、こんな情報をいただいた。京都新聞 中身は以下のようなもの。好奇心は刺激されたが。 ***** ・養蚕に関わる資料を収集してきた団体がその管理・活用法に頭を悩ませ、その引受け手を探している ・資料の中身はかつて日常的に使用されたものや写真など ・行政や公的機関にもお願いをしているが良い返事は得られていない ・昔は80人ほどの団体だったが今は20人ほどで平均年齢も75歳を超える ****** まあ、誇り高き上方のみなさんが宮崎なんぞに引き受けを求

          養蚕は”遺産”なのか