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美術館・博物館へ行くのが好きで、本格的に勉強してみようかと検討中。 テキスタイル全般に…

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美術館・博物館へ行くのが好きで、本格的に勉強してみようかと検討中。 テキスタイル全般に興味があります。現在はデザインの仕事をしています。

最近の記事

色と空間を冒険する

茅ヶ崎市美術館で開催中の『フランシス真悟-色と空間を冒険する』を見に行って参りました。 失礼ながら、フランシス真悟氏を存じ上げておりませんでしたが、 なぜ訪れたのか…それはnoteが情報元でした。 学生時代から、色のグラデーションや朝日や夕日、光のあたたかみを感じられるような絵画作品に興味があったので、これは行ってみようとなった次第です。 私が訪れた美術館の中でも、自然光による鑑賞は数少なく、 今回の展示では、「とても明るい」というのが第一印象でした。 ほかの美術館での自

    • はじめまして北の大地

      3月の終わりに初めて北の大地:北海道へ訪れました。 30年ちょっと生きてきた中で、なぜ今まで行かなかったのか。 そう思えるほど、不思議と自分の中にストン、と馴染んでいくような空気感を感じられて非常に良い旅となりました。 もともとは『king gnu』のツアーファイナル参戦のため、 それを第一の目的とした北海道(主に札幌)遠征の旅としていました。 初めての土地で気持ちがハイになっていることもあるかと思いますが、 久しぶりに「もう帰る日かー惜しいなー」と名残惜しい印象になるく

      • ものづくりの躍進を目の当たりにした、名古屋の旅

        今年の2月下旬に名古屋とその近郊を巡ってきました。 いつもは新幹線で通り過ぎてしまう、名古屋。 一番の目的はライブの遠征でしたが、正直それ以上に印象深い旅となりました。 一番印象に残ったのが、タイトルの「ものづくりの躍進」を目の当たりにしたこと。あくまで自分勝手な感想ですが、わずか3日間の旅でしたが、時代とジャンルを超えたものづくりの現場を体感できました。 一日目:現代アートと民芸と手仕事と 訪れた当日はあいにくの雨。 国内でも屈指のモダニズム建築の美術館は高台にあり、

        • 東洋館を「ある視点」で巡る

          年パスを有効利用して、 今回はとある視点から大好きな東洋館を巡ってみます。 照明と展示ケース 美術館や博物館は暗くて眠くなる、という印象を聞いたことがあります。 確かに室内が暗いとそんな風に感じられますが、鑑賞者と展示物を第一に考えた工夫が随所に見られます。 (あくまでも個人的な見解ですので、、、) まず最初は「スポットライト」 お次は「さりげない工夫で見やすい」です。 最後は、間接的な照明による効果です。 間接照明やスポットライトなど、コントラストを自在に上手く

        色と空間を冒険する

          日本建築一周の旅

          東京小金井市にある『江戸東京たてもの園』。 日本建築一周が出来るスポットだと個人的には思っていますが、今回は印象的な建築をご紹介。 *一部 建物外観の写真をなぜ撮らなかったのか、後悔。  ご想像にお任せします… 園内には復元建造物がこれ以上にさまざまあり、中に入ることが出来ます。外観だけでは分からない、日本人ならではの住まいのこだわりや美的なら感覚が至るところに。 どの建造物も目を見張るのが、木材の使い方。 梁や壁、床材、扉、家具など木の特性に合わせて使い分けられている

          日本建築一周の旅

          ♪ 始めようか、天才観測。

          東京上野・東京国立博物館平成館にて、特別展『本阿弥光悦の大宇宙』へ行って参りました。 正直なところ、本阿弥光悦よりも 「始めようか、天才観測。」というフレーズから注目していた本展。 某有名バンドの大ヒット歌詞になぞっているのかどうかは分かりませんが、 このバンドの大ファンでもあるので、行かない理由はありません。 本阿弥光悦(ほんあみこうえつ・1558〜1637) 京都の刀剣鑑定の名門家系に生まれた光悦。生まれながらにして美的感覚は養われ、そのセンスは徳川将軍家や有力大名た

          ♪ 始めようか、天才観測。

          知らなかった、『和食』の世界

          東京上野の国立科学博物館で開催中の、特別展『和食~日本の自然、人々の知恵』に行って参りました。 まず、博物館の特別展というと、 東京国立博物館をメインに行くことが多く、その世界に入りこめるか心配でした。ですが、予想をはるかに超えた展示内容に正直驚きました。 「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されてからおよそ10年。 日本の食材、調味料、料理、そして人々の知恵から生まれたものを全て世界に誇るべき豊かな文化がそこに紹介されていました。 印象に残った展示物をいくつかご紹介。

          知らなかった、『和食』の世界

          2023.12月_東京建築巡り

          2023.12月。 師走の世間がそわそわする季節に都内へ出かけることが多く、 見所のありすぎる東京建築を楽しめました。 2024年が明けて一週間たった今だからこそ振り返ってみようと思います。 ①世田谷美術館 砧公園の銀杏が見事に色づき、親子連れやペットのお散歩とやらで平和な空気が漂うなか、『倉俣史朗のデザイン-記憶の中の小宇宙』を鑑賞。 アクリル、ガラス素材や形状が独創的な家具を手掛けているものの、そこには必ず機能性が備わっており、実際に目にした人や使用する立場の人のこと

          2023.12月_東京建築巡り

          金沢・富山でアートと土地を感じる[2]

          10月の3連休に金沢・富山を訪れました。 目的は美術館・建築巡り、と想定していましたが、 実際に足を運んでみるとその土地に根付いてきたもの、文化や自然が大いに関係しているアートそのものを感じることが出来ました。 前回は金沢をレポート。今回は初訪問の富山の旅です。 2日目:金沢から富山_高岡へ移動 「高岡山瑞龍寺」*国宝 加賀二代藩主前田利長公の菩提をとむらうため、三代藩主利常公によって建立。造営に約20年を費やしたとされ、当時は城郭の姿を思わせるように、周囲に濠を巡らし

          金沢・富山でアートと土地を感じる[2]

          金沢・富山でアートと土地を感じる[1]

          10月の3連休に金沢・富山を訪れました。 目的は美術館・建築巡り、と想定していましたが、 実際に足を運んでみるとその土地に根付いてきたもの、文化や自然が大いに関係しているアートそのものを感じることが出来ました。 気ままな一人旅のレポートです。 たまに食べ物も入り込んできますので笑 1日目:金沢でモダンとハイテクを楽しむ 初めての北陸新幹線。 10年前は夜行バスで行っていただけに、自分も少なからず大人になったのだと実感。夜行バスでは見れない車窓、埼玉の地元の風景、長野のリ

          金沢・富山でアートと土地を感じる[1]

          ずっと変わらないもの

          小さい頃からスタジオジブリが好きでした。 今の世の中、アニメや漫画の多様性が広がっても今ひとつ興味がわかず、「好きなキャラクターは?」と聞かれても「ジブリかな」と答えてしまいます。 それほど、ジブリ作品は人生にとってかけがえのない娯楽でもあります。 さて、今回は『金曜ロードショーとジブリ展』(寺田倉庫:展示は終了)へ行って参りました。 金曜ロードショー、といえばオープンニング。 1997〜2009年まで映写機を回す「フライデーおじさん」が出てくる映像は宮崎駿監督が生み出

          ずっと変わらないもの

          しまなみ海道「初めて見る景色」を楽しむ

          これは夏の思い出。 いつもだったら、ひとり旅で訪れるかもしれなかった場所である、 しまなみ海道の景色を家族と共有できたことは一生の思い出となりました。 以前、青春18きっぷを利用して福岡から高松、瀬戸内海沿いを巡って松山と電車での移動旅をしたことはありますが、今回は車(レンタカー)での移動です。 移動中の車窓風景は電車からは見れない、よりその土地を感じられる景色に出会えました。お店や建築、自然の景観全てが初めて見る景色。 助手席で居眠りせず、むしろ目がバッキバキの状態で車

          しまなみ海道「初めて見る景色」を楽しむ

          自分なりの「光」を感じて

          国立新美術館で開催中の『光_テート美術館展』へ行って参りました。 日頃から「光」を感じる風景写真を撮ることもあり、展覧会チラシの雰囲気を見て癒しを求めに訪れました。 風景画から現代アーティストのインスタレーション関連まで、ホントにジャンルを超えた作品で構成されており、「光」をいろんな方向から楽しむことが出来ました。絵画作品ばかりではなく、立体的に、体感で楽しめる作品があったことで印象に残る展覧会になったのは間違いありません。 個人的に好きだな〜と思った作品をご紹介します。

          自分なりの「光」を感じて

          全ては「祈り、畏れ、捧げた」ことから始まった。

          東京国立博物館にて開催中の『古代メキシコ展』へ行って参りました。 博物館という枠を超えて、場所や時空も超えて、古代メキシコの世界へどっぷり浸かることが出来ました。 気分はミステリーハンター。 現地へ行った気分になれる、工夫された展示会の構成となっていました。 3,000年以上にわたり、「マヤ」「アステカ」「テオティワカン」の文明が栄えますが、この独自の世界観は自然、神々、そして死後の世界に対しての「祈り、畏れ、捧げた」ことで生まれたのであろうと感じました。 祈るため、畏

          全ては「祈り、畏れ、捧げた」ことから始まった。

          達成感に浸る、青春18きっぷの旅

          2年前の20代最後の夏、青春18きっぷの旅を今更ながら振り返ります___ この旅に使用した「青春18きっぷ」は、福岡〜四国を巡った時の残り2回分のもの。 一人だけで使うなら、いろんな場所へ試して行くことが出来る。ただし、有効期間には注意が必要。 途中途中、高速バスなどでワープしていますが、基本的には各駅停車の旅。 やはり、土地を感じて楽しむには「各停」でじっくりコトコトと進むのが一番だと思います。 都城駅までは全てJR。 そしてとっても空いている。 せかせか時間に縛られ

          達成感に浸る、青春18きっぷの旅

          「太古」の空気にふれる、江之浦測候所

          小田原文化財団 江之浦測候所へ行って参りました。 センス高めの雑誌に取り上げられ敷居が高く感じられましたが、日曜美術館で特集されているのを拝見し、珍しく興味を持った両親とともに電車に乗って根府川駅へとやって参りました。 *解説文などは受付で頂いた冊子をもとにしています。 駅からは専用のバスが迎えに来てくれました。(チケット代込み) 海岸線から山のほうへとても心地よい風が期待をふくらませます。 「甘橘山」の看板が掲げられた江之浦測候所参道を通り、受付へと向かいます。 明

          「太古」の空気にふれる、江之浦測候所