自分の「正しい」が他人にとっても「正しい」とは限らない。

誰にとっても、自分の「正しい」がある。その正しいは「好き」にも近くて、人それぞれちがう。

例えば、私だったら食生活にこだわりが強い。といっても、ここ1年くらいからダイエットきっかけで筋トレを始めて、食事は大切だと身をもって実感した。

いま私は、夜は炭水化物を基本的に食べない。朝と夜は食べるし、ジムに行った日も少し、夜に炭水化物を摂取する。けれど、お茶碗一杯しっかり食べていた学生時代とは、ガラリと変わった。

それに加えて、タンパク質を意識的に摂るようにしている。タンパク質は筋肉の元になる。筋肉が増えれば、基礎代謝が良くなって、痩せやすくなる。鶏肉を中心にゆで卵など、積極的に食べるようになった。

そして、甘いものも食べなくなった。前はコンビニスイーツが大好きで、コーヒーだってカフェラテやホイップたっぷりのフラペチーノなんかを飲んでいた。でも今は、あまり飲みたいと思わない。

その食生活が正しいと思うのは、10kg痩せたからだ。筋トレ効果もあるけれど、スルスルと体重が落ちた。

けれど、この食生活はややストイックだ。友人との食事ではここまでやらずに、好きなものを食べる。でも、人によってはきつい食生活だ。

ある人にとっては、食べることはストレス解消になる。仕事終わりのスイーツ、お風呂上がりのビール、夜中の炭水化物。ストレス解消がなくなると、耐えられなくなることも多い。

私の食生活とは、相反するものになる。ここでは、私の「正しい」は通用しない。

反対に、食べることでストレス解消する人にとっての「正しい」、つまり好きなだけ食べようという気持ちは、私にとって正しい訳ではない。

生まれ育った環境や現在の状況、考え方や価値観、仕事、生活リズム。何かひとつがちがうだけでも、「正しい」ものが変わる。

ついつい強要しがちな自分の「正しい」。常に疑って、たくさんの「正しい」を吸収したい。

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