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父の急逝から10日が経ちました〜副業Webライターが悲しみを受け止めるためにやった7つのこと

こんにちは、水無瀬あずさです。あっという間に年度末がやってきました。今年度は皆さんにとってどのような位置づけだったでしょうか。

さて早いもので、父の急逝した3/20から10日が過ぎました。ちょうど1週間後の2/27(水)から仕事に復帰したのですが(午前中だけ)、友達や同僚などに「もう復帰するの?大丈夫?」「心をゆっくり休めたほうがいいよ」と気遣いの言葉をいただき、周りに恵まれているなあと温かく嬉しく感じました。

仕事や日常生活を本調子に戻せるのはもう少し先になりそうですが、今は悲しんでばかりもいられないという気持ちが強いです。決して無理をしているわけではなく、ここまで家族を始め多くの方に支えていただけたおかげで、何だかんだ少しずつ悲しみを事実として受け止め、前を向けるようになってきました。そんな今だからこそ、ここからまた、4月から新たにガツガツ前へ進んでいくという決意表明をしたいと思います。

今回のnoteでは、父が急逝してからの10日間をどのように過ごしたのか、悲しみを受け止めるために私が実践したこと7つのことをご紹介します。「こいつこんなことやっとったんか」と笑いのネタにしていただくことはもちろん、私のように突然悲しいことに遭った方が再び前を向き、立ち上がるための手助けになればとても嬉しいです。最後までよろしくお付き合いください!


父の急逝の悲しみを受け止めるためにやった7つのこと

家族との突然の別れに際したとき、人は悲しみに暮れ、しばし思考が停止してしまうものです。私もそうでした。でも厳しい言い方だけど、悲しみにただ呆然と立ち尽くすだけでは、何も終わらないし始まらない。「時間が解決してくれる」とは言っても、遺された者は悲しみの先へと進まなければならないのです。そのためにもまず、死という厳然たる事実を自分のなかで受け止める必要があると思いました。

ここでは、私が悲しみを事実として受け止めるために10日間でやったことをご紹介します。これが正解なのかは正直よくわからなかったけど、私にとっては自分の心と向き合える貴重な期間でした。

家族に思いっきり甘えた。

ストレス発散の基本は、言いたいことを言い、やりたいことをやること。相手や周囲に気を使うことなく過ごすことで、チクチクした心、ぼこほこになった心は落ち着きを取り戻していくと思います。

なので、家族にはいつも以上にワガママを言いました。夜ご飯づくりはすごく適当だったし、部屋はずっと汚かったけど、数日間は本当に何もやる気がおきなくて、でも家族みんな優しかった。当たり前と言われればそうなのかもしれないけど、あれしろこれしろって言われることなく私の自由にさせてもらえたのは大きかったと感じています。家事はこどもたちがたまに手伝ってくれたのもありがたかったですね。

こういうとき、家族関係をちゃんと築いておいて良かったとつくづく感じます。言うべきことをちゃんと伝えられる関係性って、自然にできるわけでは決してなくて、意識して作っていく必要があるんですよね。そして我が家の家族関係が良好なのは、かつて行ってきた家族会議によるところが大きいでしょう。ちょうどコラムを担当するみらぴかさんの記事で家族会議ネタが公開されましたので、気になる方はチェックしてみてくださいね(いきなり宣伝)。

noteで気持ちの整理をした。

胸の中には悲しみやモヤモヤが渦巻いていて、これをどうにか処理しなければ立ち上がれないと思いました。そこで、noteで気持ちを吐き出すことで、このモヤモヤを整理することにしたのです。

この記事、書くのに半日かかりました。字数は1万字を越え、推敲がちゃんとできていないので体裁もあまりよくないかと思いますがご容赦を。書きながらボロボロ泣きまくったので、用意していた大きめのタオルはしっとり濡れちゃったけど、書き終わったとき不思議と気持ちがスッキリしました。モヤモヤしていたことをしっかり言語化したことで、自分はどんなことに対して悲しいと感じ、これからどうしたいのかを明確化できたのだと思います。

昨今ビジネスの領域で言語化能力が注目されていますが、言語化はそもそも頭の中や考えを整理するための手段の1つです。落ち込んで思考停止しがちなときこそ、自らの心に手を当て、思ったこと、感じたことを言語化して整理するプロセスが大切だと感じました。

泣きたいときは我慢せずに泣いた。

家族や子どもたちの前でボロボロと泣くのは憚られますが、こんなときだから心の赴くままに、涙が出たときは我慢せず泣くようにしました。何かを考えているときでなくとも、ふとした瞬間に涙が出てきたりするので、ああ今私の体が泣けって指示を出しているんだなと感じたものです。

無音は怖いけどテレビを付ける気にはならなくて、ずっとYouTubeで何かを流してすごしました。ふと父は音楽が好きだったなあと思い出し、かつてカラオケで歌っていた歌やDVD録画していたアーティストなどを次々に流してみました。父はマスコミ人間らしく曲のトレンドから時代を分析するのが好きで、割と新しい曲やアーティストでも「なるほど」とか言いながら聞いていた印象があります。

特に好きだったと記憶しているのが中島みゆき。「わかれうた」というのをカラオケでよく歌っていました。

「道に倒れて誰かの名を呼び続けたことがありますか」という何とも印象深いフレーズで始まるこの歌。人は恋をすると道に倒れ込むほどなのかと、当時高校生だった私には理解に苦しんだ思い出があります。てか高校生の前でなんて歌を歌っていたんだ父は。

「時代」も好きでした。こちらは私、学生時代に音楽の授業で合唱もした思い出。

いい歌だよなあと聞いていたのですが、歌詞がふっと染み入ってきて、どうにもこうにも泣けてきました。「回る回るよ時代は回る 喜び悲しみ繰り返し」「たとえ今日は果てしもなく 冷たい雨が降っていても」「巡る巡るよ時代は巡る 別れと出会いを繰り返し」「今日は倒れた旅人たちも生まれ変わって歩きだすよ」あたりがもうダメですね、我慢できず。また時代が巡れば父とも巡り会えるのかなと思ったら我慢できなくなって、夕食の用意中だったのだけど、料理しながら号泣するというよくわからないことになっている私でした。

でも涙っていろんな気持ちを洗い流してくれるから、泣き終わったあとすごくスッキリするんですよね。

気持ちの赴くままに食べて飲んだ。

葬儀が終わっても食欲はあまり湧かなくて、帰ってからWii Fitで体重を測ったら、この1週間で1.5キロ痩せていました。今月初めに行った石和温泉旅行で1.5キロ増えてしまったので、プラマイゼロではあるんですが。

体にはあまり良くないよなあと思ったので、ちゃんと食べることにしました。とはいえ食欲にはムラがあるし、大した量は食べられないので、買い物に行ったときに脳が「これ食べたい!」「これ欲しい!」って感じたものは全部買おうって思いました。

ちなみにスーパーに行って私が食べたいと思ったのは

  • チョコバナナ

  • いちご

  • ベビーリーフサラダ

  • トマト

  • ひじきのお惣菜

  • ねぎトロ寿司

  • おつまみベーコン

  • ヤンニョムチキン

  • 肉団子

  • ナムル

  • カニカマ

  • 美味しいたくわん

栄養バランスもクソもないのと、基本的におつまみっていうね。でも食べたいものが冷蔵庫に入っていると「なんか食べようかな」って気になるので、この作戦は良かったです。あとビールはいつもどおり飲んだ。

あえて「何もしない」を心がけた。

私って昔から「スキマ時間がもったいない」と考えてしまうたちで、時間が空くと何かを始めてしまうのです。最近は空き時間は主に副業に充てていましたが、このお休みの間は意識して「何もしない」ことを心がけました。今は時間を有効活用している場合じゃなくて、心をカラッポにして休める期間なんだと自分に言い聞かせてね。

夫からは「ママは働きすぎなんだから、しばらくは何もせずボケっとしときな」、子どもたちからは「ママは仕事好きすぎるけど今は働いちゃダメ!」と言われました。私が仕事人間なのは共通認識らしい。嬉しいような悲しいような。

何もするなと言われると、スマホで漫画を読んだり動画を見るしかなくて。ひたすらゴロゴロしながら怠惰な日々を過ごしました。ちなみに私がずっと見ていたのは、ゲーム系実況をやるYouTuber集団「主役は我々だ!」です。

役に立つようなナルホドネタもありつつ、非常にくだらない下ネタで盛り上がっているのをみていると、思わず吹き出してしまいます。コンテンツが多いので時間つぶしには最適でした。私が辛かったときを支えてくれた貴重な存在として、これからも応援していきたいと思います。

衝動買いしてみた。

気持ちがどうにもアガらないので、ショッピングモールに出かけて買い物をしました。というか、帰省中に眼鏡が曲がってしまったので修理に行ったついでなのですが。

イライラしたとき、心がトゲトゲしたときは、勢いで買い物をするとスッキリすることがあります。ここはそうだ、普段買わないような高い洋服でも買ってみたらストレス発散になるかも!と考え、ショッピングに勤しみました。が、何を見ても欲しいとは思えません。素敵だな、かわいいなとは思えるんだけど、自分が着たいとかならなくて。「むしろこれに3万出すなら違うもの買うよな」とか思ってしまい、結局何も買わず、肩を落として帰宅する羽目になりました。こんなときまで、私の女子力ってやつは。

で帰ってからまたゴロゴロしながらAmazonを見ていたら、あなたへのおすすめとしてミニゲーミングPCが出てきて、えっこれ欲しい!!!となりました。SteamゲームをするためにゲーミングPCが欲しかったのですが、奇しくもタイムセール中、しかも場所を取らないミニPCときた!洋服を見ていたときとは明らかに違うテンションで、完全に勢いでポチりました。それがこちらです。

購入したらあら不思議、早く届かないかな!?ととてもワクワクしまして、なんだか雲が晴れていくような気さえしました。洋服を買ってもたぶんこうはならなかったでしょう、ありがとうゲーミングPC。

29日(金)に宅急便が届き、開封した時の写真がこちら。長男くんが「え、ちっちゃ!」と驚いていました。確かにミニPCくん、小さい、あとかわいい!

大きさ比較のため、右にボールペンを置きました

私は副業で、DellのデスクトップPCを足元に配置し、acerのメインモニターとモバイルサブモニターの2台を使っています。この状態ですでに机はいっぱいなので、ミニPCのために新たにモニターを買うのは断念。副業用メインモニターを今回買ったミニPCとつなぎ、HDMI切り替え機で切り替えることで共用として使うことにしました。なおミニPCくんはクチコミによるとBluetoothがクソらしいので、機器はすべて有線でつなぎます。

右側にひっそり居るのがミニPCくん
本業用とゲーム用でキーボード・マウスを分けています

机の上がなかなかにカオスになりましたが、念願のゲーミングPCを手に入れられて満足。大好きなGarten of BanbanもミニPCくんで無事動かせました。手始めにまず、今巷で流行っている「新幹線0」を長男くんにプレイしてもらいます!

LINEスタンプを販売した。

なぜ!?と思うかもしれませんが、少し前から新しいLINEスタンプの用意をしていました。ちょうど暇だったのでiPadでいろいろお絵描きして時間つぶしをしていたので、ついでにスタンプも作ってみた次第です。

父は私のこういうクリエイティブな活動がとても嬉しいらしく、報告するたびに喜んでくれました。今回のスタンプも、きっと「相変わらずやなあ」って笑いながら見守ってくれていると思います。

ちなみに私のオリジナルキャラクターであるタヌキ「スタイリッシュぽんた」のスタンプ、すでにシリーズ5作目です。自分が使いたいだけの目的で作っているものなんですが、もしお気に召すようであればダウンロードしてやってください。なお過去作1~4は定額制のスタンプ使い放題で使えます。

このLINEスタンプ、5作目ともなると、どうすれば使いやすくなるかというノウハウが蓄積されてきます。決して売れるかどうかではないところがポイント。でもせっかくなので、このへんのノウハウについてもいつかnoteで記事化したいなあ。

結び|この悲しみは乗り越えるのではなく、受け止めて生きていく

いろいろなことを考え、落ち込み、泣いた十日間でした。何もしていないようで何かはしていて、そういう無為な日々を過ごしていくうち、父を失ったこの悲しみはきっと乗り越えるものではなく、すべてを含めしっかりと受け止めておくべきものだと感じました。だからしっかりと胸に刻み、忘れないようにしよう。父に怒られないように、しっかり胸を張って生きていこうという強いケツイがみなぎりました。

悲しいことがあっても、空は青く広がるし、生きていけるよ、きっと。みんながんばろう。と、大好きなCoccoちゃんの「Raining」を聞きながら。

それはとても晴れた日で
未来なんていらないと思ってた
私は無力で、言葉を選べずに
帰り道のにおいだけ優しかった
生きていける、そんな気がしていた
教室で誰かが笑ってた
それはとても晴れた日で

引用元:Raining/Cocco

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