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思考

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140字を超えてしまう独り言。
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怒れない人生の弊害

怒れない人生の弊害

厳格な両親の下、「私が悪い」「私は間違ってる」という大前提で暮らしてきた。
私を攻撃する人は「欠点を正してくれる有難い存在」と教わった。

「お前を思って一生懸命してくれてるんだから落ち込むな。何でも飲み込まなきゃ成長できないぞ?」

それが両親含む周りの口癖。

「嫌だ」「苦手」「傷付く」と口にすることが許されなかった結果、
私は攻撃されれば真っ先に自責に走り、謝罪か愛想笑いでやり過ごす癖が付い

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陰キャの戯言

陰キャの戯言

とにかく陽キャを目指し、母の期待に応えようとする学校生活だった。
小学校のクラスでグループに入れず、町内会でも誰とも喋れず、
「何で人と仲良く出来ないの!」といつも怒られていたから。

変わりたいという勢いだけで、言って良いこと悪いことの区別もつかぬままベラベラ喋り続け、
ウケ狙いで下品な言動を繰り返し、クラス替えの度に嫌われた。
そしてもう誰も傷付けまいと口を噤み、中学校生活の後半は地蔵のように

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老婆の休日

自分の見た目が歳相応かどうかなんて、
大学に入るまで全く意識していなかった。

【18歳】
サークルの同期に「先輩!」と呼ばれ敬語で絡まれる。
「別の先輩と一緒に居て同じ風格が漂ってた」とか。

【19歳】
①入院中、付添いの母が「妹さんの手術ですか?」と訊かれる。
②ライブのお客さん(大学の1つ先輩)に「タメだと思ってた〜!」と驚かれる。

【22歳】
①別のクラスだった短大の同期と知り

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