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「普通の少年らしいスポーツ刈りにして下さい」と
中学2年のM君に注文された
中2、思春期、第二次性徴、反抗期、親離れ…
等の言葉が浮かび
「それじゃトップとフロントの髪を少し遊ばせようか」と提案した
中2病と呼ばれるように
私の中での普通の14歳はそんなものだった😅
しかし真面目なM君の返事は「いえ、普通のスポーツ刈りでいいです」
だった
かつては、小学生らしい、中学生らしい、という髪型は
普通のと言えば大体通じたものだった
しかし近頃は「普通」という若者は少なく
また使っても主体性が無いと思われてしまう😮

髪を短く刈られる少年
陸軍幼年学校に入るためと言われています

モード論で知られる鷲田清一氏には
「普通を誰も教えてくれない」という著書があるが
現代は「普通」が珍しくなっているのかも知れない😮
「普通」や「らしさ」を大人から子どもへの押し付けと捉え
子どもの主体性に任せるべき、という考えがある
そして私のようにおせっかいな者もいる
良く言えば自己表現に目覚めさせる、悪く言えば逸脱を勧めるということに
なるだろう😅
「普通」でいたい者と「普通」から脱したい者と
中2の普通は難しい😮

以前、NHKBSの丸刈りを取り上げた番組で
「抑圧なくして抵抗(精神)なし」という言葉があったが
オーストリアの思想家ルドルフ・シュタイナーの人智学を
実践するシュタイナー学校でも、生徒が14歳になると
教師はわざと高圧的な態度で生徒に接するという
それには権威や権力に対して
健全な批判力や反骨精神を養うためだという😅
かつて理容は「らしさ」や「普通」を保守する業界であった
それは古いと批判されたが
それにはそれなりの役目があったのである
古い普通と新しい普通、理容師の普通も難しいです😅

鏡の前で髪を梳かす少女
女子の場合は男子より少し早く小6病と呼ばれるらしい

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