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サッカー部がきらい。

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独断と偏見でリア充に言いがかりをつける卑屈なエッセイ集。
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記事一覧

スキルとしての「性格」

 性格が悪い、というのがコンプレックスだ。  そのくせ簡単に気を許してしまうので、ひとに…

大滝瓶太
2年前
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現代文の入試問題が解けるとはどういうことか?

昨日、朝からたまった原稿をシュババババババっとやっていて、昼過ぎに集中力が切れた。それで…

大滝瓶太
3年前
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感性盛りがこわい

 独特の感性、というものが苦手だ。むろん、小説を読むたのしみの主たるものとして「独特の感…

大滝瓶太
3年前
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小説を書いていてつらいこと、しあわせなこと

 先月、あたらしい小説を書きはじめた。いまで100枚をちょっと過ぎたところで、たぶんそれな…

大滝瓶太
4年前
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アンガーマネジメントとしてのTwitter大喜利

 となりの明石市市長がまたカチンとなってどやーッ!と怒ってすみませんってなっていたのだけ…

大滝瓶太
4年前
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魔法少女としての「ゆず」〜いかにして「ゆず」がぼくのなかで死んだか?

紅白歌合戦で「ゆず」をみた。十代のころ、ぼくにとって音楽といえば「ゆず」がすべてで、高校…

大滝瓶太
4年前
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Twitterをやめたこと

きょう、夏に書いた短編の改稿を終えた。世に出すあてはなくて、友だち数人に読んでもらうだけかもしれない。それで構わない、と今年ぼくはおもうことにした。この小説を書いているときに考えていたのはそれだ。物書きとして生きようとする努力と、生涯にわたって小説を考え続けることは根本的にちがっていて、ぼくはいま、なにをおもいなにを考えて小説を続けているのか。この小説は50枚程度しかない短編だけど、生きようとするほどにズレていく小説との関わりかたを見つめ直すためにもきっと時間をかけなければな

子育てと親のコンプレックス

子どもが小さい頃合いは、育児はほんとうに「目の前の子ども」を育てるという純粋な行為であっ…

大滝瓶太
4年前
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#ブンゲイファイトクラブ への参加、「惑星と口笛ブックス」のこと

西崎憲主宰の電子書籍レーベル「惑星と口笛ブックス」が、「ブンゲイファイトクラブ」なるもの…

大滝瓶太
4年前
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短編小説:フロ屋再襲撃(「週刊現在」寄稿)

はじめに友人が一念発起してつくった雑誌「週刊現在」に短編小説を寄稿しました。 なお、友人…

大滝瓶太
4年前
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おれたちは小説で人生を救われたことがなかった、だけど小説を書き、どうしようもなく…

本そのものは不変であって、いっぽう、ひとびとの意見はそれに対する絶望の表現にすぎないって…

大滝瓶太
4年前
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新卒のとき営業ロープレが下手すぎてマジックミラー号のAVを売りつける練習をした件

「たとえば、アルファヴィルでは涙を流して泣いた人は逮捕されて、公開処刑されるんです」 「…

大滝瓶太
5年前
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AV鑑賞にはうってつけの日

 ぼくらのなかに早生まれはいなかった。  18歳がどこか意味深いものとして思い出されてしま…

大滝瓶太
5年前
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美容室をやめて理髪店にいったら妻とケンカになった件

 フリーランスになった最初の年のことだ。  三ヶ月ぶりくらいに髪の毛を切りにいったのだけれども、いつもいっている美容室にいく経済力を失ってしまっていたから、950円の理髪店にいかざるをえなかった。美容室の担当のお兄さんは気さくで、多すぎる毛量とくせ毛の処理についてのアドバイスを丁寧にしてくれて、いつも気に入った髪型にしてくれるし、面白いくて意味のないお話をたくさんしてくれてすきだった。けれどもおしゃべりなのは実はそんなにすきじゃなかった。あと、嫁と同じ美容室だったから、家族の