さえ

片隅で覚えていて

さえ

片隅で覚えていて

最近の記事

  • 固定された記事

私の東京一景〜新高円寺のマック〜

23時 こんな時間に馬鹿みたいに人気のないマックで人を待つ。 いつもはアイスコーヒー一択なのに、 この時間のアイスコーヒーは、 なんだか胃に悪いような気がしてQooの白ブドウにした。 そういえば子供の頃、 マックのセットドリンクといえばQooの白ブドウだった。 自分で白ブドウが飲みたくて、 選んでいたわけではなかった気がする。 気づいたらお母さんがセットのドリンクをQooにしていた。 だから白ブドウ味というのを知ったのもだいぶ後だった。 Qooの甘いジュース、ただそれだけだ

    • 春に浮かれて

      春に浮かれて、近所の川沿いを散歩していた男の子とトイプードルに声をかけた。犬の名前はローロ。小学生の彼はまだ春休み中で今日は塾がお休みと言っていた。全身黒の女に声をかけられて、写真撮ってもいい?と言われて、不安そうな彼をときほぐしたくお話ししている最中も元気なローロは私の左腕と戯れている。 「座ってくれるかな?」私がお願いするとあんなに元気だったローロは男の子の言うことを聞き、ちょこんと座った。シャッターチャンス。 あまり長くいて困らせても申し訳ないので、お礼を言って立ち去っ

      • お風呂だけが

        まだまだ寒い最近。 温かいというより少々熱めのお湯に浸かりながら本を読むのがマイブームである。給湯器のスイッチがついていない我が家は、追い焚きができないのでお風呂を溜めるときは熱めぐらいがちょうどいい。ただ熱めと言って調子に乗るととんでもないことになる。足首まで入れて最初は無感覚、2、3秒後急激な熱さが襲ってくる。急いで足を引き上げると一瞬で赤い靴下を履いたような状態になっている。一糸纏わぬ姿の人間がありえない速さで足を引き抜く光景は自分でも笑ってしまうほど間抜けである。いく

        • 最近悲しくて辛くて涙するより誰かが私の気持ちを表現してくれることに涙を流すことが圧倒的に増えた 同じ温度感で繋がり、赤の他人でも画面やスクリーンの先からでも、1人じゃないことを教えてくれる ずっと撫でて欲しかったところに触れてくれたような とにかく今日観た映画が最高だったって話…

        • 固定された記事

        私の東京一景〜新高円寺のマック〜

        • 春に浮かれて

        • お風呂だけが

        • 最近悲しくて辛くて涙するより誰かが私の気持ちを表現してくれることに涙を流すことが圧倒的に増えた 同じ温度感で繋がり、赤の他人でも画面やスクリーンの先からでも、1人じゃないことを教えてくれる ずっと撫でて欲しかったところに触れてくれたような とにかく今日観た映画が最高だったって話…

          サイケデリックには程遠く

          フリスクをレオンのゲイリーオールドマンみたいに噛み砕くネタが通じる人なんかがいいな 映画に興味のないあの子には伝わらないけど あの子と同じ120粒入りのフリスク1粒を噛み砕き 寝不足のあたまを叩き起こしている 古の脳内メーカーで言えば、あの子と眠いが半々でギチギチだ 正直、小さなフリスクをまとめて2、3粒食べるくらいだから 大粒を買った方がいいのはわかっている ただパッケージが好きだと言ったあの子と同じように この白地に青いトゲトゲの「FRISK」のデザインの方が好きな

          サイケデリックには程遠く

          圧倒的バカ

          推しバンドのことを考えていたら 仕事道具を丸ごと忘れた _____________________ いつもより遠回りする行き方で電車に揺られる そうして、聴き慣れた推しバンドの曲を流す あの人の曲っぽさを感じるな インタビュー記事を漁ろう やはりルーツはあの人みたい なるほど ここからイメージを この曲は私の知らない往年ロックスターがルーツらしい 聴いてみよう 確かに似ている! というかまんま 耳は爆音で塞ぎ、目はインタビュー記事に釘付けになりながら、慣れたすぎた

          圧倒的バカ

          2/28 生活

          昨夜は週の序盤にもかかわらず、まさに疲労困憊といった具合で帰り道は数分に1回、大欠伸をかましながらズルズルと歩いた。それでもお腹は空いているし、何よりガッツリ食べたかった。思い浮かべたのは肉。そうだ肉を食べよう。フラフラとスーパーに寄って買ったのは味付きの牛ハラミ。こんなワイルドは買い物は初めて。真っ赤な牛ハラミがジュウジュウと音を立てて色を変えていく様を想像しながら帰った。 しかし、家に着いた頃には焼く気力もなく牛ハラミは冷凍庫行きとなり、インスタントラーメンと冷凍食品とい

          2/28 生活

          どんと来いよ、人生。

          少々頑張りすぎてしまった次の日の朝。 自分の体を労わりたかったのか、 食べれなかった夜ご飯を取り戻したかったのか、 どうもおでんが食べたくて仕方なかった。 コンビニのおでんが一番。 始業前に会社でしれっとおでんを食べていたら、出社してきた人に「朝からおでん…」と言われた。 精神をかなり削っていたことに気づいた。 ふと今週末の友達との楽しみを想像したら、脳内がハピネスであふれてなぜだかウルウルしてしまった。 精神を削らない人と関わるのがいかに心地よく幸せで、昨日精神を削ってま

          どんと来いよ、人生。

          ハートウォーミングな初サニーデイサービス

          苦手なレポですが、あまりにも最高だったので頑張ってみます。記憶が薄れぬうちに。 人生初、サニーデイサービスを見てきました。 終始これが4500円で本当にいいのかと、破格の値段に恐れ入っていた。 とにかく最高のツアーファイナルにお邪魔させていただいた。 膨大な曲数を生み出した彼らのライブに行くために、すでに聴いていた曲を含め過去のセトリをチェックしながら少しずつ聴いていたので、割と一緒に盛り上がることができた。ただ、初めて聴いた曲も全て耳馴染みがよく、これもいいあれもいい

          ハートウォーミングな初サニーデイサービス

          深く潜り音楽を愛す

          ディスクユニオンが好きです。 姉と一緒に住んでいる時、近くにレコード屋さんあったよ、と言われてから通うようになり、引っ越してからもそこの店舗が一番お気に入りなのでちょくちょく通っている。 品揃えは多い訳ではないのだがその心地よい狭さと店構えがたまらない。初めて行く時は入るのを躊躇うようなディープな入口だった。レトロな階段、そこに貼られたファンキーなステッカーがなんとも自分好み。そこまでサブカル色の強い街ではないのに、そこだけひっそりとカルチャーの香りを出していてその控えめな

          深く潜り音楽を愛す

          輝きを求めて

          職場のおじさんだけが私の些細な変化に気づいてくれる。 「あれ、なんか雰囲気変わった?」 「そうかな〜?なんですかね!笑」 とぼけてみるが、実は最近私のビューティーアドバイザー(姉)の助言を受けメイクを変えている。華のない顔が少しだけ映えるようになったのは事実。おじさん、気づいてくれていた。自分がちゃんと変化していることを教えてくれる存在にはいつも助けられる。こういう数分の小さな出来事が、1日2日前を向いて生きれるくらいの大きな活力になっていることを最近実感している。小さな幸せ

          輝きを求めて

          働き盛り、生き盛り

          何かすごいものを読んでいる気がする。 熱と鼻づまりでぼーっとする頭でそんなことを考えた。 久しぶりに体調を崩したこともあり、家でゆっくりするため、未読のまま積まれていた本たちを解体することにした。選んだのは窪美澄さんの「トリニティ」。本屋で窪さんの作品を見つけると内容問わず手を伸ばすようになったのは最近のこと。どれを読んでも思わずnoteを開いてその余韻のまま誰かに押し売りしたくなるほど大好きで、今もこうして押し売りしにきた。 トリニティは、変わりゆく激動の時代を生きた3人

          働き盛り、生き盛り

          ハートフルな映画と、あったかい鍋と、缶ビール。とびっきり寒い日をこうやって楽しめる私でよかったなと思います。ビバ週末。

          ハートフルな映画と、あったかい鍋と、缶ビール。とびっきり寒い日をこうやって楽しめる私でよかったなと思います。ビバ週末。

          象と店長さん

          人のいいところに目がいかなくなって、私の頭の中は偏見で溢れて、気に食わない考えに頭の中ですぐ反論したりして、ちょっとでも嫌だと思ったら子供のようにすぐ否定して、いっそのことギロチンのように一瞬で頭を切り落として考えることをやめられたら楽なのに、と気持ち悪い妄想をしてしまう。醜い思考でどろどろになった頭ではこんなことしか考えられないのかもしれない。先週観たエクソシストの気持ち悪いワンシーンが頭をよぎる。キャサリンが悪魔祓いで吐き出したあの異物。おそらくあんな感じのが私の頭蓋骨に

          象と店長さん

          夢中になった人

          あの夏私が夢中になっていた男の子は、 寒くなったせいなのか、あまり輝いて見えなかった。 久しぶりに連絡が来てからダラダラとやりとりをして1ヶ月。もちろんデートなんてものではなく、彼の家で飲むことになった。 引っ越したての記憶で止まっていた部屋は、空間に対して少し大きめのベッドが置かれ、床におかれていた電子レンジは棚の上におかれ、生活が感じられるようになっていた。偶然にもベッドは私と同じもので、以前の私ならその運命的な展開に大興奮していたところだけど、案外ときめかなかったこと

          夢中になった人

          “8月は夢花火” 改めて素晴らしいワードセンスと表現力。 たった2文節なのに厚みがすごい。 もし、自分が生み出してたらプロフィール欄の一言とかに設定して、 こっそり文才アピールするのに。

          “8月は夢花火” 改めて素晴らしいワードセンスと表現力。 たった2文節なのに厚みがすごい。 もし、自分が生み出してたらプロフィール欄の一言とかに設定して、 こっそり文才アピールするのに。