くにん

小説を読むのが好きですし、自分で文章を書くのも好きです。「ちょっと不思議な物語」、「ち…

くにん

小説を読むのが好きですし、自分で文章を書くのも好きです。「ちょっと不思議な物語」、「ちょっと奇妙な物語」、「ちょっとほんわかな物語」を書きたいです。 文庫本「九月の雨はクラゲ色」をBOOTHにて発売中です。(https://booth.pm/ja

マガジン

  • 【マガジン】月の砂漠のかぐや姫

    今ではなく、人と精霊が身近であった時代。ここではなく、ゴビの赤土と砂漠の白砂が広がる場所。中国の祁連山脈の北側、後代に河西回廊と呼ばれる場所を舞台として、謎の遊牧民族「月の民」の少年少女が頑張る長編ファンタジー物語です。「竹取物語」をオマージュしています。

  • 【マガジン】掌編・短編小説

    くにんの「短編・掌編小説」を集めております。

  • 【マガジン】詩

    くにんの「詩」を集めております。

  • 【マガジン】閑話

    くにんの閑話です。エッセイ調だったり論文調だったり。性格診断なんかもあったりします。

  • (仮題)魔法探偵シリーズ

    大震災と戦争の合間。ヒトもヒトでないものも落ち着かないでいる帝都を舞台にした、「魔法探偵」諏訪部涼魔の活躍譚です。

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固定された記事

単行本「九月の雨はクラゲ色」を、BOOTHの秋風堂書房より発売いたしました。

 みなさん、こんばんは。くにんです。   今冬一番の寒波が襲来しているとのこと、寒いです…

くにん
2年前
82

月の砂漠のかぐや姫 第310話

 羽磋は顔を上げて、濃青色の球体となった母親を、正面からしっかりと見つめ直しました。そう…

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4日前
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月の砂漠のかぐや姫 第309話

 自分がそういう弱い面を持っていることを、羽磋は身をもって知っていました。この旅に出る直…

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12日前
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月の砂漠のかぐや姫 第308話

 もう羽磋は、自分の指一本でさえ、自由に動かすことができなくなっていました。  なんとか…

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月の砂漠のかぐや姫 第307話

「そうですっ、そうなんです!」  母親が投げつけて来た言葉からは、羽磋の言うことがとても…

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【短編物語】何も書かれていない手紙が途絶えた時 ~サイド ビー

 これは、遠い遠い国の昔々のお話です。  その頃はまだ、電灯はおろかガス灯も発明されてお…

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【短編物語】何も書かれていない手紙が途絶えた時

 これは、遠い遠い国の昔々のお話です。  その頃はまだ、電灯はおろかガス灯も発明されてお…

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月の砂漠のかぐや姫 第306話

 もちろん、そんなことがあって良いはずがありません。それを止めるために、一刻も早く、地上…

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月の砂漠のかぐや姫 第305話

 でも、地下世界に天井があるということは、その上には地面の層があるということを意味します…

くにん
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月の砂漠のかぐや姫 第304話

「ははぁ、なるほど・・・・・・」  ヤルダンは砂岩でできた台地が複雑に入り組んだ地域です。そこ…

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月の砂漠のかぐや姫 第303話

「もう一つ付け加えさせていただきますと・・・・・・。王柔殿、理亜はあまりに良い子過ぎませんか?…

くにん
2か月前
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月の砂漠のかぐや姫 第302話

 王柔の様子を見た羽磋は、少しだけ可笑しくなりました。  「あまりにも突拍子も無さ過ぎて・…

くにん
2か月前
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月の砂漠のかぐや姫 第301話

「理亜の身体の中に、理亜とあの昔話の少女の二人分の心が入っているのですか? 幾らなんでも…

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2か月前
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月の砂漠のかぐや姫 第300話

 せっかくのこの機会は逃せません。羽磋は胸に手を当てて高まりつつあった動悸を鎮めると、大…

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2か月前
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月の砂漠のかぐや姫 第299話

 その少女が地下世界に入り込んできた時から、ぼんやりとした意識の中ではありましたが、母親…

くにん
2か月前
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月の砂漠のかぐや姫 第298話

「いた・・・・・・」  羽磋の口から、小さな声が漏れ出ました。  ずっと彼は必死になって、濃青色…

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