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【ムナーリのことば】みんなにも小犬にも笑われたサザエさんに幸あれ。




家にランドセル忘れたことありますか。


わたしはあります。


うっかりのレベルを超えて、
もはや、怖い。


小学生にとっては、「パンツはき忘れて来ちゃった♪」
ぐらいのうっかりエピソード。(さすがにパンツはないか。)

お母さん、さぞ驚いたことでしょう。ごめんよ。



今でも覚えているということは、
自分自身にとっても衝撃的な出来事だったようで。
流石にランドセル忘れたのはこの一回だけ。

でも、
こういう”やばめ”の出来事、今でもわりとあるんですよね。

ご飯を食べ終わって、食器を洗おうとキッチンまで運んで
気付いたら間違えてゴミ箱に投げ入れていたり。

あ、ぼーっとしていたらテストで自分の名前を書き間違えて、しれっと提出していたこともある。(こわ、、、)

こんな日々の異常行動と、
奇想天外、理解不能な発言の数々(友人談)で、

以前ルームシェアをしていた友人から、

「宇宙人」
という、なんとも名誉なあだ名を付けられていたわけなんですけれども、


子どもの頃は人と違うことしてしまったり、合わせられなかったり、
そんな自分について、いっちょ前に悩む?というか考える時期もありましたが、

今では、友人はじめ周りの皆さんが寛大なこともあり、

「でも、ま、いいんじゃない。 」


と、何事にも思えるようになりました。


ただただ醜態をさらした感じになってしまいましたが、

一歩引いて、
「ま、そういうこともあるんじゃない。」
「それってそもそも、、、」

みたいな考え方をするのって、
結構大切だったりしますよね。
それが難しいのだけど。



そんな”気づき”をくれる、
今日の一冊。

「ムナーリのことば」
原題:Verbale Scritto
著者:ブルーノ・ムナーリ
訳:阿部雅世 
出版社:平凡社



たしか、今はなき青山のCOW BOOKSで購入した古本。

COW BOOKSと言えば中目黒ですが、
青山の店舗は隣にあったzuccaのカフェの閉店に伴って、いつの間にかなくなってしまったみたい。
残念。

20世紀イタリアを代表する美術家・デザイナーとして知られるムナーリさん。
絵画、グラフィックデザインから絵本、装丁デザインまで、
まあとにかく多才。

その数々の著書から
ムナーリ自らが選出した言葉を再編集し、出版された短文集です。


ムナーリの文章は、とってもシンプル。
それでいて、「そっか~。」と気付いたり、考えたり。

アルファベット順に並べる?
あんまりに単純すぎる
重要な順に並べる?
重要度を決めるのがむつかしい
グループ分けする? 同じ間隔で並べる?
距離を置いて散らばらせる?


 (こうして、ほとんど永遠に続く)


誰かが
これなら僕だってつくれるよ
というなら
それは
僕だって真似してつくれるよ
という意味だ
でなければもうとっくにつくっているはずだもの



扉ページには、ムナーリによるデザイン画が使われていたり、
眺めるだけでも楽しめます。


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東京在住、広告代理店勤務、本とピーマンと服が好きな27歳です。食べて、寝て、ぼーっとして、食べてを繰り返すどうしようもない日常や、小説から絵本、アートブック、漫画まで、定期的に雪崩を起こす本棚の中身を少しずつ記録します。