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「閉店=終わり」じゃないよ

少し前に知ってびっくりしました。まさか閉店していたとは。。。

「明正堂(めいしょうどう)書店・アトレ上野店」は私にとって思い出深い場所です。ローカル色全開で、特にアート関連が充実していました。岡本太郎のレア本を発掘したこともあります。

コミックのエリアが広く、あと洋書の選書に熱を感じました。外国人観光客が多数訪れるお店だったのでしょう。国内の文芸書コーナーはエンタメ寄りでしたが、意外な本にPOPを付けていた記憶があり、他店との差別化が図られていました。

駅の中央改札を出てすぐという立地も言うことなし。この規模の中ではトップクラスに使い易かったです。

長い間、本当にありがとうございました。

ちなみに跡地には三省堂書店が入る模様。今年の秋にはオープンするみたいです。

長く通った本屋がなくなるのは切ない。でも同じ場所で別の書店が営業をスタートするのは、戦隊ものの新シリーズが始まるみたいで胸が躍ります。

考えてみたら御徒町の文教堂書店はいつの間にかコンビニに変わっていたし、上野広小路にあったTSUTAYAはたしか携帯電話の販売ショップになっています。書店の数が減らないだけで御の字かもしれません。

池袋のサンシャインの中にあった新栄堂書店が2017年に閉店した際は、直後にくまざわ書店が引き継ぎました。

営業開始からしばらくは新栄堂の空気が残っていました。おそらく在庫をそのまま引き継いだのでしょう(取次が一緒なら不可能ではないはず)。いまはレジの場所や棚の配置がかなり変わり、完全に「くまざわ色」が前に出ています。客層自体は一緒のはずですけどね。

「三省堂書店・アトレ上野店」がどんな雰囲気を纏うのか、明正堂書店の頃からどう変わるのか。上野の町の本屋はまだまだ終わりません。いまからとても楽しみです。

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