見出し画像

「多様なニーズに応える」と「好き」は共存可

こういう記事を読むと刺激を受けます。

「佐賀之書店」をご存知ですか?

直木賞作家・今村翔吾さんがオーナーを、カリスマ書店員・本間悠さんが店長を務める本屋です。昨年12月にJR佐賀駅の構内にオープンしました。

本間さんの講演も記事になっています。

「いつでもそこにある“駅の本屋”であり続けたい」
「多彩なジャンルの本を満遍なく置く」

素晴らしい。

お店の画像や動画を見て、セレクト系ではなく幅広いジャンルを網羅する「街の本屋」だと感じました。誰でも気軽に入れて、ほしい雑誌やコミックの新刊、ラノベ、話題書、絵本、実用書などを入手できる。なおかつ「ほんま大賞」や今村さんの著書を集めた棚で個性を打ち出すことも忘れない。

昨今は、店主の選りすぐった特定の本だけを扱う個人経営店の新規開業が続いています。こういうお店では週刊誌や学習参考書、資格書、地図などを置いていないことが多いです。

邂逅を期待できる尖った本屋が家からすぐ通えるエリアで営業していたらありがたい。併せて目的買いをできる書店も身近にあったら、さらに便利ですよね。

前者が後者を兼ねるのは難しい。しかし後者のお店が前者の要素を取り入れ、共存させることは可能です。まさに私が職場で取り組んでいること。新刊をしっかり置き、人気の本や定番も切らさぬように留意し、そのうえでオススメの一冊を忍ばせる。

さすがに「Y2K☮大賞」まではできません。しかし担当する棚のそこかしこに潜み、定期的に売れてくれる本がその役割を果たしてくれています。↓はその一部です。

お客さんの多様なニーズに応え、各ジャンルで地道に数字を作る。そこで終わらず、随所に「好き」を落とし込んで独自色と意外性を盛り込む。おそらく本間さんもこれに近いやり方を実践しているのではないでしょうか?

いつか話してみたいです。

この記事が参加している募集

習慣にしていること

仕事について話そう

作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!