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ちっぽけで無力な「末端」だけど

すごいですね。コンサルタント料で7000万円ですか。

そして賄賂という認識はない。。。

つまり↑を勝ち取るための7000万ではなかったということですよね? だったら報酬を払ったコンサルタントだかアドバイザリー契約だかで得られた内容を、もう少し把握している範囲で教えてほしかったです(捜査中だから話せないとかもあったと思いますが)。

まあでもこれから明らかになっていくのでしょう。

「電通」というワードが何回か出てきているし、言える範囲では正直に話している印象を受けました。関係者間のパワーバランスも含めて。決定的な言質を迂回し、且つ業界の事情に理解を示しながら質問できる記者がいれば、もっと心を開いてくれたかもしれない。

「東京五輪」が他の近代オリンピックと同様に「商業五輪」でしかないのはわかっていました(もちろん出場するアスリートへの敬意は別の話)。「復興五輪」がただの名目に過ぎないことも明白でした。あの方の「汚染水はアンダーコントロール」演説を耳にした時点で。原発やめる気もなさそうだし。

でも「そうか出版業界も一枚噛んでいたのか。そりゃそうだよな」と改めて寂しい気持ちを上書きされました。

昨年読んだ↓が頭を過ぎります。

「商業五輪」に辛口な沢木さんがアトランタオリンピックの取材記事を書いていたのは、文藝春秋が発行するスポーツ誌「Number」でした。そして本自体は2008年に朝日文庫から出ていたのですが、それを改題し、改めて昨年発売したのが新潮社。

何というか、、、メディアや出版社の矜持ってこういう時に発揮するものですよね。

先日「太宰治の『人間失格』はありますか?」とお客さんに訊かれたので、新潮文庫をオススメしました。角川文庫でも出ていますが。

私にできるのはこれぐらい。ちっぽけで無力。でも忘れたくない。末端には末端の誇りがあるのです。

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