手には花束 髪にはティアラ すっかり馴染んだ制服に 身を包み あなた達は 街を行く あどけない少女の面差しの 向こう側に 女のしたたかさを 閉じ込め 誇り高き プリ…
左右に お尻を ひょこひょこと 低い体勢 みなぎる 力 えっ?! なに?! なにを 狙ってる?! 手元に 丸めた メモ用紙 これ? これかぁ… シュッと転がすように投…
風が びょうっと 私を呼ぶ カーテンを 開けよう 窓ガラスの向こうに 夜が 佇んでいる 青みがかった 墨黒の衣に 煌煌と照る 半分の月と キラリと瞬く 星たちを …
ねえ、君… いくら寒いからってさ… 寝ている私の 顔の上で こっそり 暖を取ろうとするのは やめてくれる? ……お願いだからさ……
草原の風に吹かれて 揺れている ダンデライオン 田んぼの畦道 少女が摘もうとしている タンポポ どの名前で 呼ぼうとも 花は 美しく その花の名前は 愛おしい そう…
ゆらり 眼差しが 揺れて 瞳は 滲む ああ…… 泣いていいよ… わたしは そっと 席を立つ こんな日はね あなたの好きな マドレーヌを 焼こう 部屋中に 甘い香…
さあて そろそろ寝ようかな… ピシッと シーツを 敷いておく どこからともなく 現れて シーツに上に ねこ 猫 ネコ はいはい どいてと 促して ふわっと 毛布を…
湖のほとりに座り 釣り糸を垂れる人 あなたの姿が あまりにも静かだから 私は 思わず 夢を見る 対岸の そのまた向こう 緑濃い山々が 徐々に 黄色や朱に彩られ そ…
寝ている猫の いるところ 空気が ふうわり 丸くなる 時の流れは ゆるやかで のんびりいこうと 気づかせる 寝ている猫の いるところ 思わず ツンツン したくなる …
向かい合わせに座って 束の間 無言で 見つめ合う 点と点を そっと繋いで 会わない時間を 埋めるように あの頃さぁ… あたしたち きれいだったよねぇ… 唐突に話し出…
空は 青い 雲が 低い その陰影は 濃く 奇妙な 立体感を 伴って 間近に 迫ってくる 何故か 気になって 太陽に 灼かれながら スマホを かざす 何度 写してみても…
(お盆ですね…おかえりなさい) 二枚の 写真が ここにあります 一枚目 紅い 椿の花に 囲まれて パチンと 弾けるように 鮮やかに 笑っている あなたが います …
寝始めに いつも 謝る ウチの猫 5兄弟 箱に 入れられ 道端に 捨て置かれていたらしい 見つけて 拾った 男の子 慌てて 家に 持ち帰り お母さんと 里親探しの…
おおらかに 咲き誇る 蓮の里の一角で すんと 静かに 背筋を伸ばし 空を 見上げる 蓮の花 その佇まいは 可憐にして 高貴 白い手の 爪先だけを ほのかな 桃色…
ハートだよ! と、連れてこられた 君 まるで 雨に打たれたように しおたれて 痩せっぽちの ボロボロの 子猫だった 長くはないかもと お医者さんに 言われて どう…
カーテン越しの 窓辺に座る 黒猫 後ろ姿の なんと 愛おしいこと 物思いに耽っているように見えるのは ただの思い過ごし 向こうが ぼんやりと 明るいのは 隣家の …
恵子
2024年3月31日 20:22
手には花束髪にはティアラすっかり馴染んだ制服に 身を包みあなた達は 街を行くあどけない少女の面差しの 向こう側に女のしたたかさを 閉じ込め誇り高き プリンセスたちが 街を行くそっと胸に抱き寄せた花束の彩り豊かな どの花よりもあなた達は 綺麗今日のティアラの輝きが心のなかに 灯り続けますようにそして もしも 道に迷っても足元を照らす 光になりますように美しいプリ
2024年2月22日 09:19
左右に お尻を ひょこひょこと低い体勢みなぎる 力えっ?!なに?!なにを 狙ってる?!手元に 丸めた メモ用紙これ?これかぁ…シュッと転がすように投げてみるダダっと弾丸スタートか・ら・のスライディング両前足でキャッチして咥えてトコトコ やってくるポトリと 近くに 落としたらキラキラした目で 見あげてくる今度は高く投げ上げる放物線の頂点を 狙って ビヨ
2024年1月31日 22:52
風が びょうっと 私を呼ぶカーテンを 開けよう窓ガラスの向こうに 夜が 佇んでいる青みがかった 墨黒の衣に煌煌と照る 半分の月とキラリと瞬く 星たちを縫い止めて冴え冴えとした顔でそこに 居る風が びょうっと 鳴りこの冬最後の宴へと私を 誘う窓明かりの下で吹き溜まりの落ち葉は小さな踊り子たちに 姿を変えるわずかに 秋の名残の色を 差した衣装を 翻し空中に
2024年1月25日 11:59
ねえ、君…いくら寒いからってさ…寝ている私の 顔の上でこっそり暖を取ろうとするのはやめてくれる?……お願いだからさ……
2023年12月6日 19:48
草原の風に吹かれて 揺れているダンデライオン田んぼの畦道 少女が摘もうとしているタンポポどの名前で 呼ぼうとも花は 美しくその花の名前は 愛おしいそういえば…「茉莉花(まつりか)って書いて、まりかって読むんだよ。 あたしの名前…」彼女は教えてくれたっけ…「ジャスミンのことなんだって…」そう言った 彼女は溢れんばかりの 笑顔だった…あなたもまた 花 だね…
2023年12月2日 15:55
ゆらり眼差しが 揺れて瞳は 滲むああ…… 泣いていいよ…わたしは そっと 席を立つこんな日はねあなたの好きな マドレーヌを 焼こう部屋中に 甘い香りが 広がる頃あなたが 顔を上げるといいな…そんなふうに 思いながら理由は 聞かないあなたは ただ ここに居て …泣いたらいいよ…(写真はみんなのフォトギャラリーからお借りしました。 ビシバシ。さん
2023年11月14日 13:04
さあて そろそろ寝ようかな…ピシッと シーツを 敷いておくどこからともなく 現れてシーツに上に ねこ 猫 ネコはいはい どいてと 促してふわっと 毛布を かけておく懲りずに またもや やってきて毛布の上に ねこ 猫 ネコまったく もう と言いながら一匹一匹 どかしたら掛け布団を セットする待ってましたと 言いたげに掛け布団の上にねこ 猫 ネコ思い思いの 態勢
2023年11月2日 12:06
湖のほとりに座り 釣り糸を垂れる人あなたの姿が あまりにも静かだから私は 思わず 夢を見る対岸の そのまた向こう緑濃い山々が 徐々に 黄色や朱に彩られその葉を散らしてゆく降り注ぐ落ち葉の雨の中 立ち尽くすそんな夢やがて 空から 白いものが舞い降りてあたり一面を 覆い隠すそんな夢雪解け水が注ぎ込み 水かさが増す頃そこここに 小さな芽吹きが輝くそんな夢湖のほとりに
2023年10月19日 09:37
寝ている猫の いるところ空気が ふうわり 丸くなる時の流れは ゆるやかでのんびりいこうと 気づかせる寝ている猫の いるところ思わず ツンツン したくなるそこは ぐぐっと 我慢して上から 横から 覗き込む結局 我慢できなくて額のあたりを そっと 撫で薄目で きろりと 睨まれるもしも 言葉を 話すならきっと 君は こう言うね ……あ・の・なぁ!!…… ……寝てる
2023年9月23日 10:45
向かい合わせに座って束の間 無言で 見つめ合う点と点を そっと繋いで会わない時間を 埋めるようにあの頃さぁ…あたしたち きれいだったよねぇ…唐突に話し出す あなたそう…あの頃…私の思う あの頃と だぶん同じだあなたと黒いオープンカーそして 赤いワンピースどんな頃だってあたしたちは きれいだよっ!?私はおどけて そう言い放つあなたは カラコロと笑うこの声
2023年8月23日 19:20
空は 青い雲が 低いその陰影は 濃く奇妙な 立体感を 伴って間近に 迫ってくる何故か 気になって太陽に 灼かれながらスマホを かざす何度 写してみても今 目にしている 光景をうまく 写すことが できない何度も シャッターを きる何度も 何度も…なぜ こんなにも撮りたいのか自分でも わからないままに…今日の私は どうかしている風が立ち 黒い雲が 湧き出す
2023年8月16日 15:02
(お盆ですね…おかえりなさい)二枚の 写真が ここにあります一枚目紅い 椿の花に 囲まれてパチンと 弾けるように鮮やかに 笑っている あなたが います何を見て 笑っているのでしょうカメラを 見ているわけでは ないようですこの笑顔を 私は 知りませんあなたは こんなふうにも 笑うのですね二枚目セピア色の中にいる あなた左肘を 机に委ねて 頬杖をつく あなた視
2023年8月2日 08:23
寝始めに いつも 謝る ウチの猫5兄弟 箱に 入れられ 道端に捨て置かれていたらしい見つけて 拾った 男の子慌てて 家に 持ち帰りお母さんと 里親探しの 2週間最後に 残ったのが 君だった君を 優しく 撫でながら彼は 言ったんだごめんね、飼ってあげられなくて…って猫が 大好きな 彼飼わせてあげたい お母さんけれど 彼は アレルギー大切に 育てるねって 約束
2023年7月26日 16:27
おおらかに 咲き誇る 蓮の里の一角ですんと 静かに 背筋を伸ばし空を 見上げる 蓮の花その佇まいは 可憐にして 高貴白い手の 爪先だけを ほのかな 桃色に染めそっと 虚空へと 差し出して葉に 残る水滴は 昨夜の 雨決して 涙などでは ないのに…纏う 空気は憂いを はらむ恋しい 方が いるのでしょう?ふと そんな言葉を かけたくなる風が 流れて花びらが 震え
2023年7月19日 15:07
ハートだよ!と、連れてこられた 君まるで 雨に打たれたように しおたれて痩せっぽちの ボロボロの 子猫だった長くはないかもと お医者さんに 言われてどうしたものかと 思案に暮れる食も細くて よろよろと 歩く姿も 痛々しいそれでも 少しずつ 少しずつ 元気になってきてホッとしたものだハートかな?指先で 形作れば見えなくはないけれど…むしろ 歪んだ楕円だな…
2023年7月12日 14:49
カーテン越しの 窓辺に座る 黒猫後ろ姿の なんと 愛おしいこと物思いに耽っているように見えるのはただの思い過ごし向こうが ぼんやりと 明るいのは隣家の 灯りかとそっと カーテンを 開けてみる夏の夜空に 尖った 白き 三日月それを じっと 見つめる 君一瞬 君と 目が合って心の中で つぶやくたまには 一緒に 吠えてみる?3、2、1…と数えておわあ!と、小さ