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詩 未踏のカラードリップ
あなたを見る目が滲んでいく程
光の粒が揺れて笑っている
藍色に少しの白を混ぜて
広げた世界に点を重ねた
虚ろな言葉が口から水分を奪って
得体の知れぬ欲望を寄越した
ありがとうがいつも重くなってしまうのは
後ろめたさが底に隠れていて
止めどない愛しさを隠してしまう
羨ましさは何度塗り潰しても
私を浮かび上がらせる
どうして私だけがを喉もとに詰まらせて
張り付いた笑顔で誰かの為
読書 今日誰のために生きる?
この本を紹介したくてずっと考えていました。
この本は自分が紹介しなくても多くの人々が
手にとってすでに知られている本なので
何を伝えたら良いのか戸惑いました。
上の写真はこの本を読んで自分で
絵を描きたいと思い描きました。
正直言って下手な絵であることは
分かると思います。でもこの絵は
自分の為に、自分を喜びの為に描いた
特別な絵です。自分を喜びの為に
動かしてくれた本です。
対象年齢が全日本人の
詩 右脳ドレッシング
命閉じる 命閉じる
そんな歌が響いて来る
涙溢れて、愛が溢れて
夜に泣いて、笑顔溢れて
汚れた服で息を止めて
光求めて、出口探した
愛しているが乾いていく
そんな歌は終わるのだろう
戦いが醜てもそこで息をしろ
いつも何故か優しさを
はにかんでしまう情けなさ
砂の味が忘れぬ場所で
今日も歌うよ
かって大人だった子供達
いつも通り無難に生きれば
望み通り安心
あの人が消えてから
明るみになった真実
同調圧力で隠蔽した出来事
声を上げることも恐怖に潰されて
保身だけを望んだ胸のうちに
夜が囁きかける
今日も偽造された優しさで
誰かに笑顔届けて来れるあなた
小さなそのエールをその腕に抱いて
涙を影に隠して
強さを手放して
約束は破いた
闇に選ばれた者だけの
記した優越
疑いが晴れてから
浮かび上がった現実
詩 セルフパスポート
後悔をして水だけでつぶれる夜は
貴女の名前だけを連呼する
ジッパーの下開いた傷は
時計の足音をいつも警戒していた
鏡が写すのは憧れから遠い人
だらし無い髪型と嘘の顔
少しだけ良い事を探すから
今は鏡を壊すのはよそう
消えかける笑顔を取り戻す日まで
変わらずに歪さを引きづって行こう
きおつけの姿勢のまま進んだ道
やましさの記憶を引き連れて歩く
板についた泣き言を幾つも数えては
体の奥で会いた