BUNKI

おっちゃんの気ままなNotebookヾ( ̄ー ̄*)

BUNKI

おっちゃんの気ままなNotebookヾ( ̄ー ̄*)

マガジン

最近の記事

『口笛 ~一本の木と一輪の花~』

ぼくは地上を照らしながら、ぼんやり眺めるのが好きな太陽。 ある日ぼくは森の外れに、とある一本の木を見つけました。 その木は少し小振りでしたが、大地にしっかりと根を降ろしているようで 「どんな嵐が来ても、俺はへっちゃらさ。」 という感じで遠くを見渡しては、いつも口笛を吹いていました。 そして、その木の根元には、花がたくさん咲いていました。 花達は、その美しさを競い合うかのように咲いていました。 ある日、木はそんな花達からわずかに離れた所で、うつむいて咲

    • クリスマス・イン・ザ・ブルー

      原作 うののさあら @mochinomori 『雨とピアノとタクシーと』☔️🎹🚕✨ 著者 BUNKI 「…クリスマスなんて、でぇっきれぇだぁ!…」 流れる街の灯と雪の中、俺は後ろの客に聞こえないように小さく呟いていた… 前にじゃずのチケットを譲ってもらったくちゃくちゃ女。 お礼に飯でも食いに行こうと誘ったのは、その公演からしばらく経ったある日のこと。 季節はすっかり秋になってた。 そして今日はクリスマス・イブ くちゃくちゃ女は師走の繁忙期に入り身動きが取れなかったのだ

      • 勝手に…『続・アナと雪の女王』 第2章

        【このお話は『アナと雪の女王』を元に著者が自主的に創作した2次創作物であり、ウォルト・ディズニー・カンパニーとは関係を持たない作品です。】 *第2章 凍てつく王国と氷の城* 山の中に入ったオオカミは行く当てもなく彷徨っていました。 「…何だ、これは?」 見ると岩場の陰に鈍い輝きを放つ小さな黒い玉が落ちていました。 オオカミが匂いを嗅ぎ、鼻先でそっと突ついてみると、突然玉は真っ赤な目と鋭い牙を剥き出してオオカミの首筋に噛み付いて来ました。 「感じるぞ、お前の悲しみ、憎しみ!

        • 勝手に… 『続・アナと雪の女王』

          【このお話は『アナと雪の女王』を元に著者が自主的に創作した2次創作物であり、ウォルト・ディズニー・カンパニーとは関係を持たない作品です。】 *第1章 プロローグ* アレンデール王国にエルサ女王が即位して10年。 人々はこの温和な王国で、豊かな暮らしを営んでいました。 エルサは思いのままに魔法を操れるようになり、多忙な毎日を送っていました。 そんな中でも心穏やかに向き合い愛し合える人に巡り合い結婚、一人娘をもうけていました。 今日は年に一度、遠い最北の友好国『スノーアイラ

        『口笛 ~一本の木と一輪の花~』

        マガジン

        • My Note
          5本

        記事

          想いをのせて

          いつか一緒に歩いた坂道 白いチャペルが街を見降ろす丘で そうさあの時 感じていたのさ ふたり歩む道のり 重なって行く 遠くに聞こえてた ブライダルハーモニー 今度は君と僕の二人の為 いつも声合わせ 歌っていきたい ずっと今の気持ちを忘れないように ケンカしたあの日 寄り添ったあの夜 いくつもの思い出たち メロディーに乗せ 君はいつの日も 歌うこと忘れず 微笑みながら僕について来たね いつも声合わせ 歌っていきたい きっと変わることない 想

          想いをのせて

          思い出のアルバム

          ずっと本棚にしまってたアルバム どの写真を見ても、 懐かしさが胸の中によみがえる 「いろいろあったね。 でも、みんなに会えてよかった。」 楽しかったこと・・・  悲しかったこと・・・ 時は止まることなく流れてゆくけれど 嬉しかったこと・・・  そして悔しかったこと・・・ いつもアルバムに思い出を積み重ねてきた 「出会いの数だけ別れがある。 でも、思い出はずっと増えていくんだよ。」 誰かが言ったその言葉を、 今では素直に感じられるようになった

          思い出のアルバム

          LET IT BE … 

          突然消えた お前の笑顔 夕陽の中から 笑いかける いつも張り合い 転がすバイク あの熱い日々は 二度と戻らない お前が好きだった LET IT BE 聴けば 涙が頬を伝う 一度だけした 好きな女の話 照れたお前が 鮮やかに蘇る もうあの娘に届いただろうか? お前がこの世にいない事 お前が好きだった LET IT BE それが俺の心の支え いつも本気に生きてた俺達 どんな瞬間も輝いてたぜ もう会う事はできないが ずっとお前

          LET IT BE … 

          バスにのって

          樹氷を縫って 進むバス 友達と2人 計画立てて 2カ月前から 休みを取った ウェアも今年は 新調したし ツアーの支度は 準備万端 遠くに見える ゲレンデで 気分は先に シュプール描く バスの中では カップル達の スキー話に 花が咲く ちょっとだけ 肩身の狭い2人… 💦 でも 「ほら、あれ!」 見えてきた 雲まで届く リフトに乗れば 気持ちはきっと 真っ白い 雪のようになれるよね! 今日はいい天気で 良かった

          バスにのって

          雪の平原 ~あるクリスマスのこと~

          街が夕闇に包まれ始めた、あるクリスマスのことだった。 音もなく舞い降りた雪の精に、暗くなりかけた空を見上げた時 遠い北の国にある教会の鐘の音が、辺り一面を優しく包み込んだ。 街路樹にはいつしか淡い光を放つイルミネーションが灯り、 高く聳えるビルや混雑する車の群れは、蜃気楼のように消えていった。 …ここは? …雪の平原… 子供達の笑い声が聞こえる… 振り返ると、肌の黒い子、白い子 身なりの貧しい子、綺麗な服を着た子 みんな一緒になって、楽しそうに雪

          雪の平原 ~あるクリスマスのこと~

          小春日和の中で

          小春日和の中で 君からの手紙 読んでいます 「筆不精だから…」 なんて言ってたけど 結構溜まった 君からの手紙 「元気でやってますか?」 大きな夢を持って 君が旅立ってから 少し心に隙間ができたけど… 大丈夫 こっちは元気でやってます 心配しないで頑張って下さい 小春日和の中で 君からの手紙 読み返しています

          小春日和の中で

          新々竹取物語『かぐやのの姫』 最終章 野々(のの)に生きる

          原作 : 竹取物語断簡 原案 : mixi 診断市場『マイミク総出演! 劇の配役を発表します』 キャスト: ◎かぐや姫/ののさん 光輝く竹から生まれた輝くように美しい姫 ◎KENICHI/KENICHIさん かぐや姫と同じ光り輝く竹から生まれた男の子。その役割は…? ◎ケンイチ/KENICHI さん(2役) 身分の低い公家。しかし都一の歌詠みの才能を持つ ◎ぬか爺さん/ぬかさん かぐやとKENICHIを見つけた育ての父親 ◎ガル婆さん/ガル・ウ

          新々竹取物語『かぐやのの姫』 最終章 野々(のの)に生きる

          新々竹取物語『かぐやのの姫』 第二章 都人たち

          原作 : 竹取物語断簡 原案 : mixi 診断市場『マイミク総出演! 劇の配役を発表します』 キャスト: ◎かぐや姫/ののさん 光輝く竹から生まれた輝くように美しい姫 ◎KENICHI/KENICHIさん かぐや姫と同じ光り輝く竹から生まれた男の子。その役割は…? ◎ケンイチ/KENICHI さん(2役) 身分の低い公家。しかし都一の歌詠みの才能を持つ ◎ぬか爺さん/ぬかさん かぐやとKENICHIを見つけた育ての父親 ◎ガル婆さん/ガル・ウ

          新々竹取物語『かぐやのの姫』 第二章 都人たち

          新々竹取物語『かぐやのの姫』 第一章 かぐや姫降臨

          原作 : 竹取物語断簡 原案 : mixi 診断市場『マイミク総出演! 劇の配役を発表します』 キャスト: ののさん(かぐや姫) KENICHIさん(ケンイチ、KENICHI)2役 ぬかさん(ぬか爺さん) ガル・ヴァンさん(ガル婆さん) のり!さん(村人役) ◎物語のあらすじ◎ 今は昔。 平安朝も末期の頃、都にほど近い貧しい村の老夫婦の所から、この物語は始まります。 ある日、竹取の爺が光り輝く竹の中から女の子を見つけました。 しかしあまり気に入ら

          新々竹取物語『かぐやのの姫』 第一章 かぐや姫降臨

          新々竹取物語 かぐやのの姫『月うさぎ』

          ♪ うさぎ うさぎ なに見て跳ねる 十五夜お月さま 見て跳ねる… …また この夢… 少しまどろんだのの姫は、また眠りの中に落ちていきました。 『すすき野の 空に輝く 月浮び 餅つく兎 鮮やかなりける』 初秋の月を見上げ歌を読むケンイチ。 その後ろに座ったのの姫は、ケンイチに話しかけました。 「ねぇ、ケンちゃん。私、近頃何度も同じ夢を見るの。」 「そう…」 ケンイチは、ゆっくりとのの姫の方に向きを変え、答えます。 「何度も同じ夢を見るというのはその夢は単なる夢では無く、

          新々竹取物語 かぐやのの姫『月うさぎ』

          サンタクロースの赤い服

          みなさんはどうしてサンタクロースが真夜中に赤い服を着てやって来るのか、知っていますか? これはクリスマスイブにサンタクロースに出会った少年の不思議なお話です。 … 「あ、お兄ちゃんたらまたにんじん残してるー。」 「ひろくん、何でもちゃんと食べなきゃダメよ。」 「そうだぞ、ひろし。他の国にはな、食べる物がなくて困っている人たちがたくさんいるんだぞ。」 … 今日はクリスマス・イブ。 ひろしくんは家族でレストランに来ていました。 綺麗に飾られたレストランは、家族

          サンタクロースの赤い服

          『春色クレヨン』〜いつも一緒だったから気付かなかった、ちっちゃくて淡い恋のものがたり〜

          「春く〜ん、春菜ちゃ〜ん、ママがお迎えに来たわよ〜。」 お絵描きしている二人を、のの先生が呼びに来ました。 「大変だ、もうお迎えの時間だったんだぁ!」 「急いでお片付けしなくっちゃ!」 帰り支度を整え、園の入り口で待ってるママたちの元へ走っていくと、「のの先生、またねぇ〜!」と大きな声でご挨拶をして、二人は手を繋いで帰って行きます。 門の所では健一くんが「春くん、明日はサッカーやろうね!」と声をかけてきました。 春くんは、健一くんに大きく手を振ると 「健一くん、なかなかサッカ

          『春色クレヨン』〜いつも一緒だったから気付かなかった、ちっちゃくて淡い恋のものがたり〜