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ウイスキーのスモーキーフレーバーって?《ピート:前編》
■前回はアイラモルトの特徴は、「スモーキーフレーバーの強さ」であり、その中でもアイラ島の南岸に並ぶ3つの蒸溜所「ラフロイグ」「ラガヴーリン」「アードベッグ」は、特にそのスモーキーフレーバーが強く、『キルダルトン3兄弟』として、ウイスキー愛好家にムチャクチャ愛されているというお話をしました。
香りのキツいもの、代表的なものでは「くさや」「ドリアン」などは、一度はまるとクセになりますが、アイラ島のキ
アイラ島の「キルダルトン3兄弟」って何?
■アイラ島南岸の超有名な3蒸溜所ウイスキー好きなら、ご存じかと思いますが個性的なスモーキーなシングルモルトウイスキーで有名なのが、スコットランドのアイラ島です。
そのアイラ島南側の海岸際に、西から
と、超有名な蒸溜所が3つ並んで立地しています。
この3つは同じ教区(教会の区画=小学校の校区みたいな感じですね!)に属していて、その教区をキルダルトンと言います。
そのため、この3つの蒸溜所をま
日本産酒類の「産地規定」にも種類が色々 《産地規定:後編》
■前回のまとめこれについて今回、確認してみたいと思います!
■産地規定の根拠日本ワイン、日本酒、琉球泡盛、ジャパニーズウイスキー。
どれも、「日本でつくらなければいけない」という産地規定があります。
ただ、その根拠(≒強制力)が、それぞれで異なります。
それぞれの業界が歩んできた歴史が違うので、産地規定についても「法律」「公正取引委員会」「国税庁のGI指定」「業界団体の定義」といった違いがあ
日本のお酒と『産地規定』 《産地規定:前編》
■今回は日本でつくられているお酒の『産地規制』について、「ワイン」「日本酒」「泡盛」「ウイスキー」を比較・確認してみたいと思います!
■「国産ワイン」と「日本ワイン」これって、「同じじゃないの?」という感じですが、明確に違います!
日本ワインの基礎知識 | 日本ワイナリー協会 (winery.or.jp)
日本ワインの定義については、2018年から「果実酒等の製法品質表示基準」と言う法律で定
酒税法上の「日本国産ウイスキー」と産地規定《JW定義④:最終回》
■前回までのまとめ今回は、日本の酒税法上のウイスキーの定義を、「スコッチ法規定のスコッチ足り得るための規定(産地規定)」と比較してみたいと思います!
■問題点③(産地規定に関して)ずばり答えからです。
日本の酒税法上のウイスキーの定義には、
という問題点があります。
そもそも酒税法では、「日本国産ウイスキー」という文言(フレーズ)を定義しているわけではありません。
日本の酒税法では、
と
【酒税法の日本国産ウイスキー】「ブレンド規定」の問題点と出発点《JW定義③》
■前回までまず、酒税法の定める「日本国産ウイスキー」の定義と、法律が定める「スコッチウイスキー」の定義を確認しました。
そして、スコッチウイスキーの法定義の規定は、大きく
「ウイスキー足り得るための規定」
「スコッチ足り得るための規定」
の観点の2つに分類することができるとお伝えしました。
その2つの観点から、酒税法上の「日本国産ウイスキー」の規定を確認すると、いくつかの点で、レギュレーション
スコッチウイスキーの規定から見た、酒税法上の日本国産ウイスキーの問題点とは!? 《JW定義②》
■前回は前回は、日本の酒税法上の「日本国産ウイスキーの定義」と、本場スコットランドの法律上の「スコッチウイスキーの定義」を確認しました。
「日本国産ウイスキーの定義」と「スコッチウイスキーの定義」を比較!|チャーリー / ウイスキー日記 (note.com)
そして、
いうところまでが前回です。
今回はその、①「ウイスキー足り得るための規定」について、スコッチウイスキーの法規定の内容を、確
「日本国産ウイスキーの定義」と「スコッチウイスキーの定義」を比較!《JW定義①》
■前回まで2023年の日本国産ウイスキーの輸出が、16年ぶりに減少した理由について、
「2024年4月から施行された、ジャパニーズウイスキーの定義の浸透も影響しているのではないか?」
というお話をしました。
では、
の違いって何なんだ?
という声が聞こえて来そうなので、今回から数話にわたって少し詳しめに解説したいと思います!
■日本における酒税法上のウイスキーの定義日本政府が、ウイスキー
『ジャパニーズウイスキーの定義』の浸透が、日本国産ウイスキーの輸出減少の原因に!?
■前回まで今回は、この「ジャパニーズウイスキーの定義の浸透」について、お話ししたいと思います。
■ジャパニーズウイスキーの定義の浸透2021年に日本洋酒酒造組合が制定した「ジャパニーズウイスキーの定義」。
日本国産ウイスキーの輸出に、この影響が出てきている感じがするのです。(データ的根拠は持ち合わせていないのですが・・・)
実にわかりにくいのですが、
なんです!
■ジャパニーズウイスキー
「日本産ウイスキーの輸出減少」と輸出相手国の「景気」。そしてジャパニーズウイスキーの定義。
■前回からの続きです。《日本国産ウイスキー》中国への輸出が急減!!|チャーリー / ウイスキー日記 (note.com)
2023年の日本国産ウイスキーの輸出は、前年を大きく割り込みました。
(数量・金額とも大きく前年マイナス)
202312_whisky_statistical_data.pdf (jwic.jp)
酒類の輸出動向(令和5年分)|国税庁 (nta.go.jp)
ポストさん
《日本国産ウイスキー》中国への輸出が急減!!
■前回からの続きです。『日本国産ウイスキー』の輸出が減っているという事実!|チャーリー / ウイスキー日記 (note.com)
■2023年に輸出が前年を下回った日本国産ウイスキー2023年の日本国産ウイスキーの輸出は、前年を大きく割り込みました。
(数量・金額とも大きく前年マイナス)
202312_whisky_statistical_data.pdf (jwic.jp)
2005年に前
『日本国産ウイスキー』の輸出が減っているという事実!
■前回からの続きです。世界的ウイスキーブーム。からの日本のウイスキーブーム! でも・・・|チャーリー / ウイスキー日記 (note.com)
■日本国産ウイスキーの輸出って減っちゃっています!日本のウイスキーは、スタンダードクラス(角瓶とか)から、プレミアムクラス(山崎とか)まで、「日本でも海外でも入手が困難!」と言われて久しいです。
ただ、日本国産ウイスキーの全体の輸出を確認すると「必ずし
世界的ウイスキーブーム。そして日本もウイスキーブーム! でも・・・
■世界的ウイスキーブーム前回、世界的なウイスキーブームをご紹介させていただきました。
世界的ウイスキーブーム! そして日本は?チャーリー / ウイスキー日記 (note.com)
それでは、日本の状況を確認してみたいと思います。
■日本のウイスキー市場のピーク日本のウイスキー市場は、1983年がピークでした。
そこから2007年までひたすら縮小を続け、出荷量は約1/5まで減少します。
JW
世界的ウイスキーブーム! そして日本は?
■世界的ウイスキーブーム現在、世界でも日本でもウイスキーがブームです。
世界5大ウイスキーと呼ばれる
では、クラフト蒸溜所が急増しています!
アイルランドなんて、1987年にジョン・ティーリングさんが、クーリー蒸溜所(現在はビームサントリーの傘下)を立ち上げるまで、「北端:ブッシュミルズ蒸溜所」「南端:ミドルトン蒸溜所」のたった2ケ所まで減少。
そのまま、「蒸溜所が無くなっちゃうんじゃない
ウイスキー/アイルランド起源説 まとめ 《歴史の授業⑧:最終回》
■ウイスキーの発祥を探る旅ついに「ウイスキーの起源」についての最終回です!
チャーリーとしては、アイルランド説(状況証拠)を支持します!
■すべて、はじまりはエジプト!紀元前後の古代エジプトに「ビール」「蒸溜技術」「キリスト教」が存在ました。
このエジプトの「ビール」「蒸溜技術」「キリスト教」はヨーロッパ全土へ、そしてアイルランドやスコットランドといった島国へも伝来します。
一方で、エジプ
ウイスキー/アイルランド起源説 アイルランドで花開いたキリスト教文化 《歴史の授業⑦》
■ウイスキーの発祥を探る旅前回からの続きですが、ついに本題へと突入します!
この①②について、解説してみたいと思います。
■キリスト教の伝来はどちらが先か?「ビール」「キリスト教」「蒸溜技術」がほぼ同時期に伝来したとするなら、真っ先に伝わるのは「キリスト教」ではないかと思います。
それだけ信仰という力、伝播力は強いと思います。
日本でもフランシスコ・ザビエルがキリスト教の布教に訪れ、その副