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スパイスカレーの学び

「にんじんはこのくらいの幅で良いですか?」
「火はもう少し強めた方がいいですか?」

ご縁があって、料理教室へ参加することになった。

しかも、大好きなスパイスカレー作り。
お気に入りのエプロンとノートを持って、ルンルン気分で参加した。

季節の食材やスパイスの性格、使い方についてじっくりと教えてくれる教室だった。先生が作っているところを見たり、たくさんのスパイスを味見したり。

普段、“教えること”を仕事にしているので、“誰かに教えてもらい、指示に沿って物事を進めていくこと”が新鮮でたまらなかった。
話を聞き漏らさないように集中してメモしたり、気になったことは質問したり。
人に教わる楽しさを味わうことができた。

先生のお話や実演が終わり、「それでは皆さんもやってみましょう」となった。




スパイス作りは理科の実験のようで楽しい


スパイスを割合通りに計って入れる。

最後の一振りで、3グラムオーバー。
ちょっと入れすぎてしまった、これで大丈夫かな。
「先生、クミンを少し入れ過ぎてしまったのですが大丈夫でしょうか?」


カレーの具になるにんじんを切る。

角切りくらいで、と言っていたけれどこれくらいだろうか。
「先生、にんじんはこのくらいの幅で良いですか?」 


具材が飴色になるまで炒める。

火は中火って言っていたけど、これだとあんまり火が通らなさそうだな。
「先生、火はもう少し強めた方がいいですか?」

しっかり話を聞いていたはずなのに、つい心配になってしまってあれこれ質問してしまう。家で料理する時はいつだって、グラム数も切り方もざっくりなのに。
だって、失敗したくないんだもん。
せっかく習うんだから、最高に美味しいスパイスカレーを作りたい!

ちょうどいいです。」「いい感じです!」と先生に言われたときの嬉しさと安心感。何度もしつこく確認してくる生徒(私)に、先生はにこやかに答えてくれた。

普段「せんせー、どこに書くんですか」「せんせー、絵の具の量ってこれくらいですか」と質問ばかりの子に、「まずは自分で考えてみよっか」ということもある私。
ちょっと反省。

何度も聞いて確かめる、という根底には“きちんとやりたい”という思いがあるんだよなあ。

(もちろん、全然話を聞いていなくて聞いてくる子もいるけれど笑)

教えてもらう側になって知ることができた。
いつも教える側にいると、どうしても見えなくなってしまうことがある。
自分も学生だったのに忘れちゃうものなんだな。

教える人でも、教えてもらう人でもありたい。


忙しさに追われる新年度だけど、料理を教わって、食材とスパイスと向き合って、美味しいご飯を食べて、すっかり回復した日になった。


今週もお疲れ様でした。
やっとの思いでたどり着いた連休。のんびりまったり過ごしたいです。
いつも読んでくださって、ありがとうございます☺️

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