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ながい雑記

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あたまのなかのあれこれ
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ステファニア・エレクタ 栽培記録

ステファニア・エレクタ 栽培記録

部屋の中に植物を増やしている。
自分で言うのも悲しいが、ものすごく植物の世話が苦手だった。なんど枯らしてしまったか数えきれないけれど、ここ数年で「植物の世話って思ったほど気張ってやるものじゃないんだな」ということがわかってきた。
どうやら愛情過多で世話をしすぎて、ダメにしていたらしい。反省。
最近はいろんな種類のものを枯らさずに楽しめるようになってきたので、私は部屋の中を植物園のようにしたいと目論

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おばけのはなし

おばけのはなし

夏が終わる。夏は暑くて眩しくて生きているだけで大変だから、秋がやって来ることがうれしい。でも夏らしいことは今年もあまりできなかったので、未練がましく「怖いはなし」でも、書いてみようかと思う。

霊感はまったくない。でもなぜか夏には、古い我が家の中で、不思議なものを見ることがあった。その、おばけのはなし。
(本当に体験したことなのでオチなど無くてあんまり怖くない)

窓の外

中学生のとき。自室で夏

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春の記憶

春の記憶

質問箱で、春の景色についてご質問が届いた。

「わたしにとっての春とはなんだろう」と記憶を辿ったとき、いちばん先に、あっという間にたどり着いた思い出は、「咲かなかったヒヤシンス」だった。

ちっとも、明るくも、楽しくもない思い出。普段思い出したことなんか一度もないくせに、いちばん最初に"春"と結びつく記憶。

わたしは春がすきだ。とても好き。雪は溶けて、明るくて、どこもかしこも柔らかくて、風はいい

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true end

true end



晴れた日の庭にやってくるにゃんと、王子さまと、姉と過ごした特別な夏。イベントの終わりにすぐそばからいなくなってしまったふたりのお友だちを想いながら、わたしはどうしたって頭の隅に暗く居座っている、何年も前の夏を思い出していました。

姉に聞かれて、星の王子さまの物語のことをトゥルーエンド、正しい終わり方だと説明しました。「受け入れがたかったけれど、たぶんあれが正しいんだろうと思う」と。
きっとこ

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こどもだったころ(Skyのはなし)

こどもだったころ(Skyのはなし)

まだ暑い日の続く中、涼しさが忍び寄る9月の終わり、子供の頃の私と姉は雨上がりの外へ出かけた。何を詰め込んで帰るか予定のない虫かごを持って、湿った空気の中を走って、村の中の「おみやさん」へ。私達が生まれ育った場所は山の中にあると言っても過言ではない集落で、村の中には家と、木と、田んぼと、神社しかなかった。わたしたちは深い意味も知らず、神社のことを「おみやさん」と呼んでいた。おみやさんには、いろんな虫

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廻転するわたし、波打つあなた

私はずっと、廻転していた。

生きていればいくつも起こる人生の起伏のことを、「波」と称することがある。いいこと・好調な時期があったあと、悪いこと・不調な時期がきて、上がって、下がって、また上がって、その流れを波と呼ぶもの。上手い表現だなあ、と思いながら、自分にはあまり当てはまらないなとずっと思っていた。

常に好調だ、というわけでは決してなくて、私にも人並みに、いいことと悪いことがたくさん起こった

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憧れは挫けてこそ失われず

憧れは挫けてこそ失われず

先日Twitterで大好きな歌手の話をしたら、「私も大好きだ」とご連絡をくださった方がいた。うれしくてわぁわぁと返信で騒ぎたてた後、そういえば大好きな気持ちを向き合って文章化したことがなかったな、と思った。最近、「好きだと思った気持ちを文章化すること」の尊さや有難みを教えていただいたばかりなのだ。うまくできるかな。やってみよう。

わたしは小学生の時に知ってから、ずっと鬼束ちひろさんが大好きだ。ア

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