見出し画像

【詩】海にまたぽつり

夢の中でさえ涙を流す自分がいた

広がるカラい海に身を預けていく

悲しみの世界から引っ張り出してくれたのは君だった

寂しさの居場所で僕をどんなに支えてくれていただろう


ずぶ濡れの服に君の手がそっと触れ

冷え切った心に温かさを分けてくれた

そうしていることのできた時間はひどく短く感じられ

僕の体は孤独だけが浮かぶ海にまたぽつりと漂うんだ


ちょびっとの悲劇(88日目)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?