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まちづくりのためのソーシャルワーク

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私は日本社会において、ソーシャルワークのうち、ケースワークに偏りが大きいと感じています。そこで、ミクロではなく、メゾ、マクロレベルのソーシャルワークについて、整理していきたいと考… もっと読む
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記事一覧

地域づくり支援と行政の財源の話

地域づくりをするときに、行政の懐事情をきちんと説明しなければ、住民の方がなかなか自らが参加・参画することに納得していただけないことは良くある話。

「私たち(住民)は納税してるんだから、まちの課題解決は行政の仕事だ。」と、いう現場に遭遇し、その思い込みと誤解を解くことから始まりますが、これはある意味ではチャンスだなと思っています。

なぜならば、問題提起をしてくださっていて、それをきちんと解決でき

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ネットワークではなく…

ネットワークではなく…

まちづくりの師匠の言葉にこんなものがありました。

 一方で、仕事は「何をするのか」よりも「誰とするのか」を重視するという考え方もありますが、これは仲間づくりすなわち、リクルーティングにおける考え方であり、共感の重要性を意識した言葉であることを最近、私は感じています。

 見方を変えれば、十時さんの言葉はニーズをはっきりさせ、計画を明確に立てること、すなわち、「インテーク→アセスメント→プランニン

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まちづくりの師匠がやりたかったこと

まちづくりの師匠がやりたかったこと

今日は、友人と共に師匠の自宅をお伺いさせていただきました。

「師匠のまちづくりは何だったのか?」

なんとなく、分かるようで…でも、はっきりとは見えなくて。

そんな感じでモヤモヤしてきた2年間でありましたが、今日、お話をおうかがいするなかで、生前、語られたことを教えていただき霧が晴れたかのように明らかになりました。

「地域福祉」

その一言に集約されることが分かりました。

アメリカから戻ら

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そもそも『まちづくり』とは何ぞや

そもそも『まちづくり』とは何ぞや

私のまちづくりの師匠の十時さんの言葉を借りると…

ここで、福祉について考えると、時代の変遷とともに、ハード的なサービス(行政の措置による支援/施設入所)からソフト的なサービス(利用者が自ら契約して受けたいサービスをうける支援/地域の中で生活する)に変わってきたことからも、まちづくりと福祉に関連性があると思われます。

そして、ICF(国際生活機能分類)から見れば、「まち」とは、「人」からみると「

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まちの中に「福祉」の土台をつくりたい

まちの中に「福祉」の土台をつくりたい

今日は私の在住している福岡市小田部校区の「福祉のつどい」に小田部校区社会福祉協議会の理事兼ボランティアの立場で参加させていただきました。

相談ブースの担当で、私自身も相談対応もさせて頂きましたが、その中で心から思ったのは

「ジェネラリストソーシャルワーク」をきちんと地域コミュニティの中でやりたい。そして、住民への「福祉の理解」を促進したい。

という事でした。

福祉制度の上手な(効率的な)使

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終わりの始まり

社会福祉士の国家試験を終えて、試験対策を通して思ってきたこと、感じたことをnoteにまとめようと思います。

地域コミュニティ、まちづくり、ボランティアなどのキーワードをもとにまとめてみたいと思います。