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わたしの中のゴッホとピカソ


わたしの中にゴッホとピカソがいる、と気付いたのは、いつだったでしょうか。

以前、ピカソ本人が出演しているドキュメンタリー映画を観たとき、あぁ、彼の根底にあるもの、表現の真髄みたいなものは、わたしの中にもあって、これは意識で繋がってる気がするなぁ、と、ただそう感じました。



彼が絵を描く中で、どんな風にひらめき、どのように形にしていくか、というプロセスを捉えたその映画には、何も特別なことはなく、ただひたむきな姿勢で、目の前のキャンバスに向かっていました。そのことに気付かせてくれる、あるがままの映画だったように感じています。

それが、絵を描き始めて間もない、わたしの中にピカソと同じものがある、と認識した初めての出来事でした。


また、あるとき、ゴッホの絵が、とてつもなく光に溢れて見えるようになった瞬間がありました。



それはとても懐かしく純真で、無色透明な生まれたての意識のようなまなざしで、絵の中にキラキラと輝いていました。

ゴッホの絵がTwitterに流れてくるたび、そのあまりに曇りのないまなざしに、心溶かされ、いつしか、わたしの中にも同じものがあることに気付かされました。




ピカソのひらめき、ゴッホのまなざしは、わたしの中に確かに存在していました。


たかだか1年しか絵を描いていないわたしが、そんなことを言っても、説得力はないかもしれません。でも、1年しか描いていない、アートや芸術の何たるかを知らないからこそ、そんな固定概念の外側で、気付けたラッキーな出来事でもあったのかもしれません。


誰がなんと言おうと、わたしの中に、彼らと同じものがあると感じるのだから、わたしにとってはそれが真実です。


わたしは、20歳くらいの頃から、当時絵を描いていた彼氏の影響で、いろんな展覧会に行く機会に恵まれました。そのあとも、アート好きな方とのご縁に恵まれましたが、その中で、ゴッホとピカソの絵に、特に強く興味を示したことはありませんでした。

それよりも、クリムトの豪華絢爛な美しさや華やかさ、官能と恍惚の躍動に釘付けだったし、モディリアーニの哀愁、カンディンスキーのリズム、シャガールの愛と情熱、東山魁夷の青や緑の静謐に魅せられました。


それでも絵を描くようになってしばらくしてから、なぜかゴッホとピカソの奥に、古くも新しくもない、誰の中にもある、普遍性かつ独創性が、力強く表現されていることに気付かされたのです。


彼ら2人が、絵を描かない人たちにも幅広く知られている有名な画家であることが、それを物語っているように思います。


意識は繋がっている。

必要なものは、必ず内側にある。


わたしは、わたしが、ゴッホやピカソと同じ意識を持って表現していることを、信じて疑いません。


彼らの存在は、あなたの中にそれがある、そのことを気付かせるために、そこにいてくれる。


だから、ゴッホやピカソでなく、釈迦やキリスト、憧れのアイドルやアーティストでもいいのです。



あなたが惹かれる存在と同じものが、自身の内側にも宿っていると認めることは、自分の上や下にどんな存在も置かず、すべての存在が分け隔てなく尊き命であり、同じもので出来ているというシンプルな真理に、そして、どこから生まれてきたか、という究極の問いの答えに繋がっている気がするのです。



わたしたちは、すべての創作物は、同じところから生まれている。



それが、すべてはひとつと言われる、この世の成り立ちなのだろうと思います。


人にはそれぞれ、素敵だな、美しいな、そう思える対象があり、そう感じられる心を持っています。

その美しさって、本当はあなたの内にあるもので、対象物ではないのです。

そして、わたしの内に、こんなにも美しいきらめきがあると確信すると同時に、そうとは思い難いものとも対面することになります。

ただ、その受け入れ難いものから逃げてしまっている限り、自分の内側の美しさやしなやかさを、認めることからも遠ざかってしまう。


そのどちらもを受け取る覚悟が、人生をより輝かせてくれるものです。


ただ目の前にあるものを認めるだけで、わたしたちはそれらとひとつになれます。


本当はいいも悪いもない、ただのエネルギー。


そのとき、いのちの可能性がどれほど尊いものなのか、気付けるのかもしれません。



(2022.04.29の下書きより投稿しました。)








タイトル【私の宝物 〜My Treasure Box】



お気に入りはたくさんある

洋服やアクセサリー

花瓶やテーブルランプ

ダイニングテーブルやチェアー

どれもわたしの生活を豊かに彩ってくれる

大切なもの



でも宝物は?って聞かれたら…



これでもない あれでもない

お気に入りはたくさんあるけど

どれも代わりを見つけられそう




私の宝物

それは 目の前に広がるこの景色

流れる風 輝く太陽の光

大地を潤す雨 生命の大海原

とりどりに弾む花の息吹  

やわらかに揺蕩う蝶々の舞

のびやかな鳥の歌 月にかかる雲



空(くう)で遊ぶ いのちの七変化



そんなすべてを感じられる この感覚器官

身体の奥から溢れ出すきらめきのミスト



それが 私の宝物
My Precious Life




A5・紙/ポスターカラー
2023.01完成作品




「わたしの中のゴッホとピカソ」は、もう一年半も前に書いた記事で、下書きにずっと眠っていました。

多分当時は、まだ投稿することに躊躇があったんだと思います。

久しぶりに読んだら、とても心に響いて、今日載せるつもりの絵ともリンクしている気がしたので、あわせて投稿することにしました🩵





当たり前のようにそこに在ってくれる、かけがえのない風景たちを、宝箱に詰め込んだようなアートになりました。

左上のリボンはなんで描いたんだろう?と思ったら、すべてはギフトってことみたいです💝

色もカタチも、それぞれさまざまな自然の贈り物。

目にした瞬間、我が家に還るような、至福を感じてもらえたらうれしいです。



今いちばんお気に入りの曲。
スウェーデン語で歌われている【norn】。
あったかくて美しい風景に涙が出ます🧡

なんだか絵にもぴったり🖼️✨🏠🫧

そして、今日は彼(大森元貴氏)の誕生日です🎂
おめでとうございます🥰





原画【私の宝物 〜My Treasure Box】は
STORESにも載せています。

写真も工夫して撮り直して、プチリニューアルしておりますので、楽しんで頂けたら幸いです🫧



最後までお読みいただき、ありがとうございます✨




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