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日報=社内SNS? たった「1行以上」の日報が社内コミュニケーションを活発にしている話

こんにちは!
クラウドワークス公式note編集部のです!


クラウドワークスでは、新入社員から取締役までメンバー全員が実施していることがあります。

それは「1日1回、Slackで日報を提出すること」

入社して最初にこの慣習を聞いたとき、正直「めんどうだな・・」と感じました。


が、その気持ちは入社1日目から覆されました。
なぜなら、クラウドワークスの日報のルールはたった1つ。

「1行以上書く」だけだったから!


なぜこんなにハードルを下げてまで、全メンバーに日報の提出を求めているのか?

その理由を、日報を運営する「日報プロジェクト」のメンバーに聞いてみました。


▼日報プロジェクト メンバー



クラウドワークスの日報は、「業務報告」ではなく「コミュニケーションツール」


――さっそく本題です!なぜクラウドワークスは、ルール「1行以上」とハードルを下げてまで、日報を実施しているのでしょうか?


瀬目 龍之介せめ りゅうのすけさん、以下、せめ)

クラウドワークスの日報の目的が、「業務の進捗共有」ではないからです。


――と、いうと??

クラウドワークスは、カルチャー推進を日報の目的に置いています。

クラウドワークスには、他チームと連携して成果を生み出したり、すばらしい取り組みを仕組み化して再現性をもたせたりすることを目指した「One CrowdWorks」というバリューがあります。

このバリューを推進するために、メンバーが全社に成果をデンタツ・称賛し、誇りを高めあうことを推奨する文化があります。

CW Culutureより


ですが、MVPを獲得するなどして自身の業務にスポットが当たらない限り、メンバーが全社に成果をデンタツする機会はなかなかない。

そこで、日常的に気軽な形で、個人が自分の取り組みや考えを全社にデンタツできる「コミュニケーションツール」として定義したのが日報です。


――だから「1行以上」とハードルが低いのですね。実際、どんなことが投稿されていますか?

榊 裕貴さかき ゆうきさん、以下、さかき)

人によってさまざまです。
業務のことはもちろん、ためになる格言を発信する人がいたり、最近の技術関連のニュースを書くエンジニアがいたり。
趣味のことを書く人も結構います。

(せめ)
よく見かけるのは、感謝の言葉です。
日報で、誰かにしてもらったことを名前を出して伝えている人は多いと思います。

(さかき)
ルールじゃないのに、みんなが自然とやっているのはいいですよね。

ほかにも「〇〇さんが~してて、いいなと思った!」など、誰かのささやかだけど素晴らしい取り組みを別の人が発信しているのも良い文化だなと思います。

日報は全員が見れるSlackチャンネルに投稿され、
スタンプやコメントでリアクションをし合う


日報は「社内SNS」。だからこそ、フラットな意見をフラットに受け止められる


――クラウドワークスで、日報がコミュニケーションツールとして機能しているのはなぜだと思いますか?

(さかき)
クラウドワークスが出社・リモートのハイブリットであることが大きいと思います。
また、オフィスも全国に3ヶ所あり、時間的・空間的に距離があるんです。
すると、どうしても口頭の雑談は生まれにくくなりますよね。


同じ部署でも規模が大きいとコミュニケーションが薄くなりがちです。

たとえばクラウドワークスの1番大きい部署は100人ほど。
それを10人程度の小ユニットに分けているので、関わる機会が少ない人もいますし、関わったとしても仕事の話しか生まれないんですよ。

そんな中で、日報は誰かの発信が雑談のきっかけになります。
日報のコメントで盛り上がったり、日報の発信がリアルでの会話に繋がっているのを見かけます。


――リモートワーク下のコミュニケーションのあり方は、多くの企業が模索していますよね。

「Slack上で雑談チャンネルを設ける」などの仕掛けはよく見かけますが、そこに投稿するのも一定のハードルを感じる人もいると思うんです。

だからこそ、主に業務終わりのリラックスしたタイミングでの「1日1回、1行以上の発信」は、雑談を生み出す仕掛けとしてちょうどよかったのかもしれないですね。


(せめ)
クラウドワークスの日報は、「社内SNS」という感覚かもしれないです。

誰かに宛てるわけではなく、自分の考えを気楽に発信する。
それを誰かが見ている。

そんな感覚だから、ちょっとしたコミュニケーションや、小さな議論が引き出されるのだと思います。

日報プロジェクト初期から参加しているせめさん


――実際に、会社によい影響をもたらした事例はありますか?

(さかき)
メンバーが日々の業務で気がついた事業課題を日報で呟いたことで、チームを超えた課題解決に発展したことがありました。

クラウドワークスには、IT系フリーランスワーカーと人材不足に悩む企業をつなぐクラウドテックというサービスがあります。

部署の中にはワーカーに向き合うメンバーと企業に向き合う営業メンバーがいて、その連携がスムーズにいかないとワーカーと企業の適切なマッチングが難しくなってしまうんですね。

そんな中で、ワーカーに向き合うメンバーが営業チーム側の課題と感じるところを何気なく呟いたんです。

それを見つけた営業メンバーが「ランチしながら気軽に話しませんか?」と誘い、そこから事業全体の課題を解決する議論に繋がりました。

普段は営業として活躍しながら、日報プロジェクトでは
企画・プロダクトオーナーに挑戦しているさかきさん


これは、自分の考えを気軽に発信できる日報でつぶやいたからこそ、見る方もフラットな受け止めができたんじゃないかなと思うんです。

相手の部署に課題を伝えるのって、正直言いづらいこともあるじゃないですか。
相手の状況がわからないから言えないな、とか、批判になってしまわないかな、とか。

それを役職者に限らず、メンバーが発信する場があることは、クラウドワークスの良いところだなと思います。


――最後に、今後どのように日報を進化させていきたいか、教えてください。

(さかき)
これはまだアイデア段階なのですが、日報を分析することで、メンバーのモチベーションの状態や退職のアラートが見えるような仕組みを作れたらいいな、と考えています。

現在も、マネージャー職の方が日報を見てチームメンバーの状態把握に役立てているという話も聞きますが、さらに推進できたらいいですね。



・・・

クラウドワークスの大切なコミュニケーションツールを育てている、全10名の「全社横断・日報プロジェクトチーム」。

この取り組みは、本業とは別に有志で行われています


有志のプロジェクトチームは、得てして目的が曖昧になり、時間とともにモチベーションが下がってしまうことも少なくありません。

ところが、この日報プロジェクトチームはとても良い雰囲気なのが印象的でした。


その秘訣を聞くと、「普段の業務では得られない経験が得られるから」とのこと。

社内プロジェクトのため、営業のメンバーがエンジニアとして参画するなど、今までにないキャリア経験を積める場になっているそうです。



以上、クラウドワークスの活発なコミュニケーションを生む日報のお話でした。


次回は新卒入社社員が、大手企業と比べて、クラウドワークスで得られるものはなにか。

財務コンサルティング会社・証券会社という経歴の中で数々の企業を見てきたクラウドワークスメンバーに話を聞きます!


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日報の目的を「カルチャー推進」と定めた経緯


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