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苦手なコミュニティと付き合っていくには(1/2)


私はコミュニティ・トレーナーとして活動していますが、「苦手なコミュニティを抜けたい」という相談をよく受けます。ママ友とか、トレーニングジムのグループとか、地域の集まりとか、、、、

意外と苦手なコミュニティに所属していて抜けられない人は多いです。

「嫌ならさっさと抜けてしまえばいいじゃん!」と思う人もいるかもしれません。しかし、そもそもすぐに抜けられる人ならば私の所に相談に来ませんし、彼、彼女らにはどうしても抜けられない理由があります。


抜けたいけど事情があって抜けられない。
こんな人は、そのコミュニティとどう付き合っていけばよいのか。

今回は、こうしたお悩みを持っている方向けに、そのコミュニティと上手く付き合う方法を2回に渡って書いてみます。


今回は、まず”苦手なコミュニティを持つ人、抜けられない人”の特徴について書いてみます。


そのコミュニティが苦手な理由を紐解く

最初は、楽しいコミュニティライフを期待して加入したハズなんです。しかし、どうして気持ちが変わってしまったのか。

私はこうした相談を受けると、大体3つの質問をします。

(1)なぜそのコミュニティが苦手なのか。

【回答例】
・結構誘われるけれど、ノリがあまり合わない。
・周りの話題についていけない。
・知り合いが少なくて気を遣う。
・話題そのものが合わない。
・一緒に話していても楽しくないから時間の無駄のような気がする。
・好きな雰囲気じゃない。
・あまり仲良くないから疲れる。  など

この質問をした時、よく”雰囲気”、”話題”、”ノリ”、”気遣い”、”疲れる”、”楽しくない”といった言葉が出てきます。しかし話を聞いていくと、コミュニティそのものが嫌い、というよりは、そのコミュニティの中に苦手な人がいることが多いです。


(2)そのコミュニティに入る前は、どのようなことを期待していたか。

【回答例】
・みんなでわいわい楽しむコミュニティだと思ってた。
・多くの人と知り合うことができるコミュニティと思ってた。
・自分の好きなことができるコミュニティだと思ってた。
・自分を受け入れてくれるコミュニティだと思ってた。
・居場所だと感じるコミュニティだと思ってた。                                     など

多くの人は、肩を張って関わるというよりは、”リラックスして接することができる”コミュニティを期待しているように感じます。そして、コミュニティに対する期待度が非常に高い。

しかし、断言します。入った瞬間から居心地が良いコミュニティはありません。なぜなら、”居心地がよい”とは、時間がたって初めて感じるものだからです。

”居心地がよい”コミュニティに入るわけではなく、入って”居心地が良い空間に変えて行く”ということです。

(3)なぜそのコミュニティを抜けられないのか

【回答例】
・抜け方が分からない。
・いじめとか遭いそう。
・一緒に入った友達に悪い。
・仕事でも顔を合わせるから抜けると気まずい。
・子どもが孤立してしまうかもしれない。(ママ友グループに多め) など

苦手なコミュニティを抜けられない人は、比較的女性が多く、自分よりも相手や子どものことを優先して考えてくれる人が多いです。「私が我慢すれば済む話だから‥‥」と考える人も少なくありません。


苦手なコミュニティを抜けられない人の特徴


上記の3つの質問からもわかるように、
苦手なコミュニティを抜けられない人は下記のような特徴の人です。

・コミュニティに対する期待が過度に高い。
・自分に自信がない。
・自分から誘う事が苦手。
・苦手な人との関わり方が分からない。
・衝突するくらいなら、私が我慢すれば良いと思っている人。

・周りから信頼されている。
・ボランタリー精神が豊富。
・他の人のことを考えてあげられる。
・我慢強い。

こうした人は、コミュニティ内でも聞き手に回ることが多く、基本的に誘われ待ちな人が多いです。LINEでも自分がグループを作るよりは招待されることが多いので、たくさんのLINEグループに所属しています。また、そのグループ内で自分が最初に投稿することはほぼありません。


しかし、相手のことを優先して考えてくれる人ですから、居心地がよいコミュニティでは率先して動きます。そして、周りからも「この人に頼めばなんとかしてくれる」と信頼されています。


次回は、これらの特徴を踏まえつつ、苦手なコミュニティとうまく付き合う方法を書いてみます。

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