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長い詩はあまりないので、ぜひさかのぼって読んでみてくださいね。
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記事一覧

【 #詩 #イラスト 】脈動

【 #詩 #イラスト 】脈動

私の心音の共感覚は□かったのに今は□い
どうやらこの心臓はハリボテになったようだ
こんなものはもう磔にしてしまおうか

──ああ、血の色なんて知りたくなかった
傷つけなければ気づかずにすんだことだろう
それはまるであなたがくれた薔薇だった
あの花束は疾うの昔に手放したはずなのに
私は血液の奔流を見ている、ずっと見ている

耳をつんざくような悲鳴、鉄の味
なまぐさい臭い、降りそそぐ棘の雨
クオリアに

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【 #詩 】午前五時

【 #詩 】午前五時

午前五時、時間と草木とのささやかな連関により生み出された、宴の刻が迫っている。鉛筆は紙面を滑り、黒鉛をまき散らし、今日も世迷い言を吐いている。記録係は両手に黄色い紙片を持ち、夜の静けさとともに徘徊をする。

※「自動記述」の手法によって編んだ詩です。仮名から漢字への変換、明らかな文法間違いの修正など、原文より調整を行っています。解読不能な箇所がある場合も、可読部位を文字に起こして投稿します。

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【 #詩 】花が咲いている

【 #詩 】花が咲いている

花が咲いている
花が咲いている
空一面が花畑になっている
音符はつぼみに
五線譜はすすきに
月は耳を傾けている

※「自動記述」の手法によって編んだ詩です。仮名から漢字への変換、明らかな文法間違いの修正など、原文より調整を行っています。解読不能な箇所がある場合も、可読部位を文字に起こして投稿します。

【原文】

【 #詩 】採択の時

【 #詩 】採択の時

採択の時だ
超常を受け入れるか否か
温室を冷やし尽くすかどうか
綿花を燃やし尽くすかどうか
心に釘を刺すかどうか
池のほとりを歩き回るかどうか
宇宙の真理を解析するかどうか
電気より速く動けるかどうか
勿忘草の芽を摘むかどうか

※「自動記述」の手法によって編んだ詩です。仮名から漢字への変換、明らかな文法間違いの修正など、原文より調整を行っています。解読不能な箇所がある場合も、可読部位を文字に起こ

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【 #詩 】解読不能2

【 #詩 】解読不能2

あくまで可能性の話だが
面影は時間が経つとなくなってしまうらしい 
だから夕闇のなかで心を叫び
あの日の思い出を─解読不能─おこう

※「自動記述」の手法によって編んだ詩です。仮名から漢字への変換、明らかな文法間違いの修正など、原文より調整を行っています。解読不能な箇所がある場合も、可読部位を文字に起こして投稿します。

【原文】

【 #詩 】ミシガンのほとり

【 #詩 】ミシガンのほとり

不義を捨て
意義を拾い
ミシガンのほとりで
一息をついたころ
カモメが一羽飛んできて
彼らの肩にとまった

※「自動記述」の手法によって編んだ詩です。仮名から漢字への変換、明らかな文法間違いの修正など、原文より調整を行っています。解読不能な箇所がある場合も、可読部位を文字に起こして投稿します。

【原文】

【 #詩 】黄昏の蠕動(ぜんどう)

【 #詩 】黄昏の蠕動(ぜんどう)

生死の境目にはらんだ朝焼け、黄昏の蠕動を感じてそのときを待つ
短い短い生涯のひとときの、また一瞬のなかにある輝きに、一縷の望みを託した
さよなら母星よ、私は旅に出る

※「自動記述」の手法によって編んだ詩です。仮名から漢字への変換、明らかな文法間違いの修正など、原文より調整を行っています。解読不能な箇所がある場合も、可読部位を文字に起こして投稿します。

【原文】

【 #詩 】牛と足のワルツ

【 #詩 】牛と足のワルツ

現在進行形の輩どもの行進をさえぎって猫。
牛と足のワルツ。ミントの香りにほだされ足軽は宙を舞う。明日を忘れて今日はどこなのか。石に連続して転倒、困ったことにまだ続く行進。

※「自動記述」の手法によって編んだ詩です。仮名から漢字への変換、明らかな文法間違いの修正など、原文より調整を行っています。解読不能な箇所がある場合も、可読部位を文字に起こして投稿します。

【原文】

【 #詩 】解読不能1

【 #詩 】解読不能1

おびただしい数の諧謔が心に流れ込んだあの夜、私の飼い犬は小屋を出て買い物に出かけていた。
見たこともない民族衣装、天使の羽、蛙の─解読不能─足跡の出奔。

※「自動記述」の手法によって編んだ詩です。仮名から漢字への変換、明らかな文法間違いの修正など、原文より調整を行っています。解読不能な箇所がある場合も、可読部位を文字に起こして投稿します。

【原文】

【 #詩 】希望の丘

【 #詩 】希望の丘

 天鵞絨の上で躍るとき、ひとびとは怪異との邂逅を果たす。それはそれは運命的で美しい光景だった。2、3の異形のものたちと幾万の人間たちが希望の丘の上で相見え、小一時間ほど甘美な沈黙に浸っていた。
 悲しみは喜びにかわり、夜は昼になり、小鳥たちは清らかな言葉を発する。怪異は西日にかき消され、ひとびとは再来した夜にその身をあずける。ついぞ彼らは言葉を口から出さなかった。

※「自動記述」の手法によって編

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【 #詩 】病理学的連関性

【 #詩 】病理学的連関性


「病理学的連関性」の鐘が鳴り響く夜、ひとびとは未知の知を体験し、万物から簡素なこころを抽出する。聖なる音はそれらをつつましやかに見守っている。

 建造物は宙を舞い、天と地は反転し、すべての形象は空へと影を伸ばす。光は光速を超越し、新しい世界がやってくる。そして旧時代は夜の帳が降りるとともにその姿を消し、雨の中に溶け込んでゆく。 

 桃源郷は認識可能な領域へと顕現する。ひとびとは三日三晩

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【 #詩 】薬学博士

【 #詩 】薬学博士

薬学博士はウシガエルのほおをつねった。どうも調子が悪いらしい。石ころを処方しよう。
次はタヌキだ。胃の調子がかんばしくない。博士は毛を剃りあげた。
今度は人間だ。がたいがいい。一目見て博士は硬貨を飲ませることにした。
みな元気になって帰っていった。

※「自動記述」の手法によって編んだ詩です。仮名から漢字への変換、明らかな文法間違いの修正など、原文より調整を行っています。

【原文】
薬学博士はウ

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【 #詩 #イラスト 】不安感

【 #詩 #イラスト 】不安感

笑えない福笑い
唇は遊戯の口火を切る
どっちだ、Which one?

右眉はかく語りき
魔女狩るはマジョリティ
前ならうはマイノリティ

左眼は絶倒した
マジョリティに狩られた魔女は
不安を覚える形相だったという
なあ、笑える話だろう?

でも私は不幸で笑えない

これはトウソクジンが過去に描いた絵をテーマに編んだ詩です。

【 #詩 】世憂う星

【 #詩 】世憂う星

北斗七星のもとに生まれて幾星霜
厭世の権化の到来も近い

見かけ上の距離に騙されて
星間飛行は成し遂げられなかった
こんな世界は厭になってしまうよ

遅い、もう遅い
傾きはもう取り戻せない
極星の使徒が尾を引いてやってくる

※「自動記述」の手法によって編んだ詩です。仮名から漢字への変換、明らかな文法間違いの修正など、原文より調整を行っています。

【原文】
北斗七星のもとに生まれていくせいそう

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