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演劇公演、有料パンフだというのに切り抜きがすんごい雑なケースが散見されて納得いかない。OKを出してしまうような企画制作者とはどんなものか。

本日は備忘録。Twitterでぽつぽつ呟いたものを転載。

演劇、商業でも小劇場でも物販でパンフレットの取り扱いをするところが増えつつあるなという印象で、それ自体は公演におけるお楽しみのひとつとして良いことだなぁと思うのだけど、クオリティーに目を向けると……「どうした?素人に発注した?」とか「アタリ画像のまま刷っちゃった?」という質のところも散見される。

それ、お客様のこと馬鹿にしていません?

って思うよ。「Photoshop&Illustratorが使える=宣伝美術ができる」ではないからなっ?「データを作れる人=デザイナー」ではないからなっ?って。通常、ひと様の仕事っぷり・センスに口出しはしないのですが、お客様にご購入いただく、いわゆる「商品」についてはさすがに言う。

商業演劇で2000円くらいするパンフであってもヒドイものがある。過去実際に目にしたものだと、レイアウトという意味でのデザインこそ崩れていないけれど、狙っているのかいないのか判断に困るレベルのレタッチと雑な切り抜きだとか。蝋人形感が漂い切り抜きはもはや切り貼り。パンフレット自体はなかなかのボリューム・しっかりしたもので、プロダクションに発注しているのだろうし、舞台の規模からするにそこそこのお金が動いているハズなのに……なんであんなんだったんだろう……。

舞台のチラシとかパンフ。画像処理が甘いのを見ると「ぬるい仕事しているなぁ」と思う。よく遭遇するのはパンフのポートレート切り抜き甘過ぎ案件。それでお金を取るってどうかしていると思うけど存外多い。商業でも見掛ける。「これでも買うでしょ?」と、ユーザーを馬鹿にしているように思う。
個人的には。そういうクオリティでOKを出す企画制作会社のことは信用していない。作り手としてお客様に公演や商品をお渡しすることの自覚・意識が希薄なのだろうなと思う。美意識・審美眼の未熟さも気になるし、内輪ノリ万歳な雰囲気なのかな?と思う。企画者が楽しければそれでいい、みたいな。
第三者の目に触れるツールの合格ラインが低いということは客観視できないということ。客観視・俯瞰で考えられないということは、極端に主観に寄っているということ。となると、企画制作者の都合で役者に対しても我慢を強いるような契約・待遇になっている可能性もあるのでは?などとも疑ってしまう。

前半部分で書いたように、単純に商品としてのクオリティーもだけれど、実際私が好ましくないなぁと思うのは、その興行の企画制作者がそういう判断をする・できてしまう「視野の狭い作り手である」ということ。

これは私の経験と統計に基づく話だけれど、過去、そういう仕事をしている団体・企画制作会社の仕事っぷりに安心・関心できるようなことはなかったし、今も昔も、耳に入ってくる情報でもいい話より悪い話の方が圧倒的に多い。お客様からは「必要な情報が入ってこない」「問い合わせにもリアクションなく放置された」などの声が聞こえてきたりするし、役者や裏方からは進行・管理・フォロー・態度・対応などの悪さが聞こえてきたりするし。そんなんもう、企画制作者だけがやりたい放題にやってたのしんでいる案件じゃないですか。

役者・裏方というのはどうしたって多少なりとも立場が弱いし、お客様からしたって「役者・推しに非はないから応援したいし……」と……

考えたらホント腹立たしくなってきた!!!

もちろん、そんな問題もなく、関わるすべての人々がすこしでも快適にあれるようにと尽力してくださる素晴らしい企画制作者・会社もあります。だけど、「演劇ってお金掛かるし予算ないからしょうがないじゃん?」という態度で自分の身だけを守りつつ、人には我慢を強いてアレコレ押し通そうとする「最低だな!」っていう企画制作者・会社ややり方がまかり通るのもこの業界。ああもう、腹立つ、目先のことしか見えていない企画者などさっさと潰れてしまえ。どんな世界どんな業界でも似たようなものだとは思います。とはいえ演劇業界はあまりにも酷いと思う。

私が強く憤りを感じるのには理由があって。今現在、自分の周りにいる役者・裏方の仕事っぷりに目を向けた時、彼彼女等の仕事は第三者に対しても自慢できるくらいに確かなもので、真摯に向き合っている。そりゃあ人間的には未熟なところを抱えている人も少なくないよ?だけど、演劇や作ることに対しては嘘なく真っ直ぐ。そういう人々がしいたげられ、我慢を余儀なくされるというのは本当に許せないことなんです、私にとって。

役者や若手スタッフが世の中を知らな過ぎ、ゆえに戦う術を持たないというのは事実だし、そこはもうちょっと勉強して欲しいところではあるけれど、タヌキは誰に教わらなくてもタヌキなワケで。演劇業界タヌキが多過ぎるよ。

すまん、荒ぶりついでに飛んで脱線、着地点見失った。

いま少し書いてきたような「仕事をする者」「お金を生む者・動かす者」としての姿勢であるとか体制とか文化・風習であるとか。常々気になり考えているところではあるので、追ってまた一項目ずつでも書き記してゆけたらいいなぁと思います。

拙くはあるけれども、演劇に関わるひとりでも多くの方が快適に過ごせる環境を作れるように考え行動してゆくので、作り手として関わる方も、受け手として関わる方も、お付き合い・お知恵をお貸しいただけましたら幸いです。

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