50歳のノート「踊りの師匠」後編
◯ 名取試験の日
先生が戦略を巡らせ稽古を積み重ねて名取試験の日を迎えることになった。
当日は着物を着て試験会場に行く。着いてから試験用の着物に着替える。
試験用の着物は会場で着付け師さんが着せてくれるが、行くまでの着物は自分で着なければならなかった。
同じ日に試験を受ける同門の2人は着物を自分できれいに着ることができた。
自分は見よう見まねでしかなくきれいに着ることができない。
胸が大きくぽっちゃり体型なので形になりにくい。
そこで私の着付けを不安に思って先生が当日着付けて