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創薬の現場で起きていること「密林の夢」

<文学(68歩目)>
熱帯雨林の中での創薬ベンチャーの激しい競争から、次の新薬研究開発の動きを学ぶ。

密林の夢
アン パチェット (著), Ann Patchett (原名), 芹澤 恵 (翻訳)
早川書房

「68歩目」はブラジルのアマゾンでの創薬研究がテーマの文学作品。傾向としては「ノンフィクション」風味の作品です。

アン・パチェットさんは、「56歩目」の「ベル・カント」で紹介したアメリカのベストセラー作家。

リーダビリティに優れた作品で、何かの記事等を徹底的に研究分析して、読み応えのある素晴らしい作品に早変わりさせる名手です。

この作品は、実在の製薬会社や新薬開発への取材力が素晴らしいと感じました。

この様な創薬ベンチャーとは極めて地味な研究開発により、色々な仮説を試行検証して進めています。

結果としての「成功」の陰には大量の「失敗」があるのが事実。

でも、アメリカはこういうのが好きなのがよくわかりました。
ちょっと日本とは気質が違うのかもしれない。

ノンフィクションだとこの分野は「メディシン・クエスト―新薬発見のあくなき探求 マーク・プロトキン(築地書館)」が秀逸です。

日本の高校生・大学生のベストセラーに、この「密林の夢」や「メディシン・クエスト」がなってくると、ノーベル賞(生理学・医学)を受賞した大村智さんに続く人が出てきて面白くなりそう。

大村智さんの講演に伺ったが、人類に対しての「愛(love)」が原動力とのこと。この創薬の「愛(love)」が感じさせられる作品です。

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