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恋がうまくいく”自分を愛する人”と、うまくいかない”自分に恋する人”

恋がうまくいくとか、いかないとか。僕らはそんなふうに、恋に振り回されていると思っている。

でも恋は別にあなたを振り回しているわけでも、恋する相手がそうさせているわけでもない。

あなたがそういう恋をしてしまっていて、そういう恋になってしまう自分がいるだけなんだ。

今日は恋がうまくいく人と、いかない人との違いについて書いてみよう。

恋がうまくいくかどうかには、自分を愛することと、自分に恋することに違いがあることがわかるはず。

自分に恋することなく、自分を愛することできっといい恋ができるようになっていくから。

「恋する」と、「愛する」とは何か?

人間関係における自分を見つめてみると、誰かに恋することと、誰かを愛することがあると思う。

先に愛することについて。「愛する」はいろんなことに対して言える。

例えば僕の場合。妻さんを愛する。家族を愛する(家族愛)。友達を愛する(友愛)。本を読む時間を愛する(読書愛)。動物や自然を愛する(動物愛、自然愛)。旅をして、いろんなものやことに触れる体験を愛する(偏愛、体験フェチ)などがあると思う。

あなたにはどんな愛があるだろうか。それから愛するとき、どんな感情が自分の心にはあるだろう。思い出して、考えてみてほしい。

きっと愛するとは「大事にする」ことであり、ただありのままを受け入れることだ。そこには上も下もなければ、知らず知らずのうちに肯定する気持ちが芽生えていると思う。愛するとはどちらかというと、感情というよりも行為だと思う。大事にする、受け入れる、肯定する。そんなふうに思える。

それに対して「恋する」は、こと恋愛対象の人に対する「好き」という感情に特化している。

それは流行りの推し活とも違う。推し活は手に入らないことを知っているから、純粋な応援する気持ちだったり、応援することで力が返ってくる「愛」だ。

だから恋するとは相手を求める「欲望」のことで。欲しいと思って、手に入れたいと願う強い想い。恋することは感情というイメージが強い。

恋することと、愛すること。僕らはその違いを理解することで、初めていい恋ができるようになっていくと思うんだ。

恋愛がうまくいかない「自分に恋する人」

恋することと、愛することとの違いを踏まえて、恋愛をうまくいかせるために、自分に恋するのではなく、自分を愛せるといいなと改めて思う。

ここでの「自分に恋する人」とはつまりナルシシズム(自意識)を強く持つ人のことだ。

あれがない。欠陥がある。欠けている。足りない。

僕らはよく自分と他人とを比べて、ないものを見つけてしまう。

「あの人は可愛い」だとか。「細くて、身長も高い」だとか。「顔が小さくて、目が大きい」だとか。「モテる」だとか。「愛されている」だとか。

「それに比べて自分は…」と思う。驚くほどに自分を卑下する。

はたまた「もっといい自分だったら…」と自分自身に過剰に期待していることもある。「本当はこんなもんじゃない」と思っている。

自己肯定感は低いのに、みんな思っているよりもずっと自己愛は強く、自分自身への評価はかなり高い。

それが自分に恋する人の正体なんだ。

それから恋愛対象を見るときに、無意識の中で他人を評価している。この人は違う。あの人に比べてとか、自分に釣り合うかどうかとか。この人は自分には釣り合わない。見えている部分の外見とかだけで判断して、気付かぬうちに点数をつけている。

なのに、自分の足りないものばかりに目を向けて、それを持っているもっといい自分を理想としている。それが本当の自分だと思い込んでいる。未来では手に入った自分がいることを信じて疑っていない。

そんな自分に恋する人は、足りないものを恋愛で埋めようとする。今は持っていなくて、それを埋めてくれる存在を探してる。自分が持っていないものを持っていると感じられる人だったり、いろんな持っていないことや足りないと思っていて肯定できない自分を、それでも受け入れて肯定してくれるように思える相手を欲している。

これが結果、自分に恋する人が、恋愛がうまくいかない理由なんだ。

足りないものを埋めようとする自分が一緒にいる相手は、同じく足りないものを埋めようとしてあなたと一緒にいることを選んでいる。

恋するとは相手を自分のものにしようと求める欲望のことで、足りないものを埋めようとするために相手を選んでいる。自己肯定感は低く、その上で自己愛は強く、自己評価は高い者同士。

そういうナルシシズムが強い人は、今のありのままの自分を受け入れられていない。もっといい自分、まだありもしない未来の、理想の自分を見続けている。

けっして自分に恋する人(ナルシシズム的な特徴を持つ人)がいけないと否定するわけではないんだ。

むしろナルシシズムに折り合いつけて、自己愛を適切に持ちつつ、恋愛がうまくいく自分を愛する人になるために必要不可欠なんだ。

自己愛があって、自分を大事にできて、自分を受け入れられているから、相手を思いやれることができて、バランスの取れた関係を築くことができる。

それがそのまま「いい恋ができる」ということになってくれる。

僕たちに恋は必要だ。恋は僕たちを幸せにしてくれる。いい恋をすることでより充実した人生になることは紛れもない事実だ。

だから、恋をする前に向かい合わないといけない。

自分に恋をしていないだろうか?足りないものばかりに目を向けていないだろうか?この人と一緒にいることで、足りないものを埋めてもらおうとしていないだろうか?

そこに向き合うことができたとき、自分を受け入れられているかに気がつけて、本当に相手を愛することができる。

いい恋をするために、自分を受け入れるということ

これが何より大事だ。

自己愛は強くてもいい、自己評価は高くてもいい。

でもそれは今の自分をありのまま受け入れた後でいい。

ないものはなくて、でもあるものがちゃんとある。今ある自分の状態ととことん向き合って、どんな自分も自分なんだと思えることで、適切に自分を愛せるようになっていける。

そうなんだ。自分を愛せるとは、自分を受け入れられているということで。自分で自分を満たせることなんだ。

足りないものは確かにあるかもしれないけれど、それはそれで、そのままでいい。

足りないものを僕たちはきっとなんとか補おうとする。

営業が下手なら、コミュニケーション能力を高めようとして、雑談力をつけようとする。

プレゼン能力がなければ、プレゼン資料の見直しから始めて、よりシンプルでインパクトが残る方法を調べたり、何度も何度も実際に練習するのかもしれない。

パズルの1ピースをなくてしまったとき。あとちょっとで完成なのに!!と思ってきっとものすごく探すし、なければ完璧にならなくて気持ちが悪くなってしまうかもしれない。残念だって思う。

でもね、それもまたいいよね。と思えるかどうかなんだ。

埋めるべきものなんて、本当はないのかもしれないから。

だからもっといい自分とか、まだありもしない未来の、理想の自分を見続ける自分に恋する人にとっての恋愛は足りないものを埋めるためのもので。

自分を大事にできて、自分で自分を満たせていて、自分自身を受け入れられている自分を愛する人にとっての恋愛は「プラスα」でしかない。

自分のマイナスを一緒にいることでゼロにしようとするものでなく、ありのままを受け入れた状態のゼロを、もっとよくしていこうとプラスにしていける二人だから、いい恋になってくれる。

自分を愛せよ。ありのまま。

だから愛せるし、愛されるよ。今よりももっと、ずっと。


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